【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
菊「清高稲荷大明神さまの11月のお祭りから、ちょうど半年だねー」
で、ここから半年後の打ち合わせも兼ねて、
お祭りチーム・花形のMikoto君と敏腕マネージャーと参拝に♪
菊「新しい灯篭!
これがずらっと並んだら、また素敵だね……✨」
来るたびに明るく、温かい光が増えて溢れている清高稲荷社。
その変化が顕著なのが、
末社となった子守白木根稲荷大明神。
菊「……神幕がかかってる」
そばに寄って、見せて頂いた。
私はビフォーアフターを並べるのは嫌なので、最新のお姿しか出さないけど。
ミニ鳥居の奉納数が増えるのにシンクロするように、
お社が新しくなり、専用灯篭が置かれ、
雨よけの屋根にはこのために屋根もできたのでは?と思うくらいしっくりと、
紫色の神幕が掛けられていて……
菊「私の奉納した三輪で見つけた専用鳥居も馴染んでる♡」
高野山のこの地において感じること。
それはこの時代に「揃った」んだなということ。
清高稲荷大明神の管理人さまは、高野山の寺社を含む建築物の屋根職人さん。
だから大工仕事はプロなのです。
そして息子さんは雑貨店のネットショップをされているから、
お稲荷さまアイテムの仕入れルートにも精通されている。
広告するのはこの私。
そして清高稲荷大明神の気持ちを最初に聞いてくださった
お稲荷師匠のりしょうさんや、まきろんちゃん。
奉納ダンスを鮮やかに舞ってくれたMikoto君……。
その他にも、ずっと清高稲荷大明神を支え守っていらした
稲荷講の皆様もすごい方ばかりだし(本当に!!!)
近くから、遠くからと厚い信仰をしてくださるたくさんの方々。
そしていつもいつも場を明るく、そして清らかなものにしてくれる
管理人さまファミリー✨
菊「不思議だけど、ピタッと揃ったからこそ、
こんな短期間でこんなに……」
たくさんの方に響き渡るくらいの存在に
戻りはったんだと思う。
菊「ついジーンとしてしまう……。先にお詣りしよう」
私はいつもの場所にそそくさと入り込んで、
しゃがみこんでゆったり参拝。
ここは落ち着くなあー……
『稲荷大神秘文』を上げてただそこにいる私に、
清高稲荷大明神が言葉を渡した。
清高稲荷大明神(以下:清)「……何かあった?」
菊「清高稲荷大明神さま!……何かあったとは……?」
清「怒るようなこと」
菊「………怒るようなことは特に。
この前、考えていたことはありましたが……」
清「"怒る" は "起こる" 。
単に起こってしまっただけの事」
清「だから怒ってしまう自分を咎める事もないし、
怒りの矛先となる相手に、きつく想いを馳せる事もない」
菊「………はい」
清「例えば、お菊が怒るような事を誰かがしたとする。
した方は、その事に対して、何も感じていないかもしれないし
……本当は深く想うところがあって、それでもその道を選んだのかもしれない。
それは本人じゃないと判らない」
清「強い迷いの中で決めた道ならば、
もしかするとその者は、
ずっとその事を心の中に引きずってしまうかもしれない。
そうなるとお菊よりもその相手の方が、いろんな意味で辛いだろうな」
菊「……そうですね。そうだと思います」
清「だけどね、その辛さをも超えてその者が進んだ道は、
もしかしたらとても大きな何かに通じているのかもしれない。
迷いを超えて、強くならない者はいない」
菊「…………」
清「……負けるなよ。
どんな物事の中にも学びはある。
どんな物事でも、そこへの向かい方が全てを変えていく。
決めるのは全部、自分なんだから」
生きていると、いろんなびっくりするような物事も起きて、
ショックだったり、凹んだり、傷ついたりする事もあるんだけど。
菊「私には清高稲荷大明神さまが付いて下さっているから。
全くもって平気ですね」
"怒る" は "起こる"
ただ起こっているだけ。起こってしまっただけ。
高野山はいいなー。
なんでこんなに、大きいんだろ。
菊「………ふう」
実はちょっと心についていた傷が、
清高稲荷大明神の言葉で浄化されたのを感じてホッとした。
《続く》
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