すみれときいろとフィリピン生活

すみれときいろとフィリピン生活

不妊治療備忘録→娘ふたりの成長日記・家の売買リフォーム記録・フィリピン(BGC)生活記録

娘2人(H30生、R2生)の4人家族。
マンション売却・中古戸建て購入リフォーム同時進行中。夫の海外赴任話(家族帯同予定)も進行中。
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  フィリピン来て早々

 

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あれ?歯に穴あいてない…?

 

フィリピンに来てまだ2ヶ月。

渡航前に歯の治療は全て終えてきたんですが、歯が欠けててそこに細かい食べカスが入ってしまうことに気づきました。

一度気づいてしまったらもう気になって気になって仕方なくて、何か食べ物を口にする度に爪楊枝で穴をほじくる私。

 

これ絶対早々に虫歯になる。

っていうかもうなってるから欠けたんでは?

 

早いとこ穴を埋めてくれる歯医者を探さなきゃ。

言葉が不自由な私に選択肢など無いに等しい。

 

  大手術・高額請求に震える

日本語が通じるという理由のみで選んで予約した歯医者。

結論から言うと私にとってはあまりいい対応でなかったので、一応名前伏せときます。。

 

突如現れた?穴の正体は、詰め物が取れたかなんかかと思ってたんです。

だって虫歯治療は日本で済ませてきたから!(しつこい)

 

で先生に見せたところ、

「これは神経までいっちゃってるかもしれない、削ってみないとわからない」

って仰るのです。

 

ポイントは3つ

 

①フィリピンの歯科診療は日本に比べて高額

②手術は長時間拘束される

③海外旅行傷害保険は虫歯治療には使えない

 

①と②は、フィリピンの公的な医療保障が全く不十分なことに起因するんですが

(国の医療保険は9割自己負担だそうでガーン

 

たとえば奥歯の抜歯

▶日本では

消毒や薬代諸々込み・3割負担で3,500円

(全額自己負担で12,000円弱)

 

▶フィリピンでは72,000円

 

で抜歯には4時間かかるとのことびっくり

自由診療だから日本みたいにチマチマ通わなくていいんだって。

それはそれでありがたいけど。

まさかずっと口開けてるわけではないだろうけど顎外れちゃいそうだし、4時間も拘束されたら子どもたちの幼稚園お迎え間に合わないし…

 

そして③の海外旅行傷害保険が使えない件。

常識なのかもしれないけど、海外で病院にかかる場合は何にでも使えると思っていた私…。

たとえば同じ歯科診療でも、「滞在中に強打して歯が折れた」とかなら適用になる可能性もあるんだけど、虫歯は対象外なんだそう。

そりゃそうか…。

 

それでも日本の健康保険組合に後日還付申請はできるんですが、「日本で同等の診療を受けた場合にかかる額の7割」が返ってくる金額なので(3割自己負担ということ)、そもそも全体的に診療費が日本より高額なフィリピンで受診すると…

って書いててもう計算するのもめんどくさくなってきたけどとにかくお金がたくさんかかるんです(投げやり

 

歯を削ってみないとわからないっていうのも怖い、いや、穴埋めてくれるだけでいいんですが。。

なんやかんやで最悪のケースを考えると20万円〜100万円かかるとか言うのです。

ひゃくまんえん…(ドン引き

 

その場で決断できるわけもなく

というか「削り始められたらもうおしまいだ」と思って

「今日はもう子どものお迎え行かなきゃいけないんで…」とすごすごと退散。

 

穴空いたまま続く。

 

    

ご訪問いただきありがとうございますラブラブ

姉妹2人ほんわかほんわかを育児中の37歳主婦

サキと申します。

はじめましての方はよろしければこちら

右矢印自己紹介

 

 

フィリピンの新年度は6月

6月1日、今日から長女すみれは年中クラス・次女きいろは未年少クラスに進級しました。

 

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年中さんはダンスがんばる

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きいちゃん今日お弁当ぜんぶ食べたよー!!(食べてない)

 

娘たちは現在、日系幼稚園に通っていますが、日系といえどフィリピン教育省管轄で、カリキュラムも基本的にはフィリピンの規定に沿っています。

 

長女は今年の4月から幼稚園に入園しましたが、4月・5月は年少さんとして過ごし、6月から晴れて年中さんに。

 

昨日は午前授業で終業式を行い、先生方は午後から新年度クラスの準備。

からの本日、新学期。

休園がないのは母的には助かるけど節目感も特にありません。

あとクラスメイトどころか先生の名前のアナウンスもないので、実は正確な先生の名前を知りません(私と娘の怪しいリスニング力頼り)。

 

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ともあれ5年振りのひとり時間

もう細かいことはどうでもいい!

ありがとう幼稚園!ありがとう!!!!

 

ひとり時間、絶賛持て余し中〜

 

  登場人物紹介

 

サキ(38)このブログを書いている人

・娘たちを溺愛する主婦

・不妊治療の沼に長居する間に10年近く勤めた職場を退職

 その後は就労欲をくすぶらせつつ子2人の出産やら転居やら海外転勤やらを経て、この頃はそんな意欲もどこへやら

・だいたいにおいて適当なO型

・ハートフルでキュートなフィリピンの人たちに愛を返すべく、上陸後やっと重い腰上げて英会話勉強中

 

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ねぇねぇ、君たちどうしてそんなにかわいいの?(チュッチュッ

 

すみれ(5)

・クールでニヒルでひょうきんな長女

・暇がなくてもゲームとお絵描き

・一点集中型

・両親の性格、趣向を色濃く受け継いでる感

・すぐ涙が出ちゃうけど、涙を見られるのは恥ずかしい

 

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おでかけしなーい

おうちでゴロゴロサイコ~照れ

 

きいろ(3)

・朝から晩まで概ね陽気、会う人みんなお友達な次女

・全て自分でやらなきゃ気が済まない

・姉の真似しなきゃ気が済まない

・大声で主張すればなんとかなると思っている

・謝ればいいと思っている

 

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はーいごめんなさーい(棒

 

 

夫(38)

・逆境に強い理系男子

・仕事に情熱を注ぐ一方、昨今のワークライフバランス的風潮に悩む

・激しいON/OFF

・興味のあることはとことん極める一方、興味のないことは華麗にスルーなAB型

 

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ピンチだぜ〜!燃えるわ〜〜!!

 

こんな感じの4人家族です。

 

 

  目下の関心ごとは

①フィリピン住環境開拓

2023年3月末から、フィリピンにて家族4人で暮らしてます。
幼稚園入園問題、汚家問題、いろいろ臭い問題と移住当初から問題山積なところ、何より私が英語不自由でストレス過多。
移住から2ヶ月が経とうという今も日々無力感に苛まれています。
とはいえ打ちひしがれてばかりもいられず日々なんやかんやあるので、聞きとれない英語を自己解釈し伝わらない英語を駆使し(もはやカオス)、奮闘する毎日を記録していこうと思います。
 
②日本に残してきたわが家
中古戸建を購入しリフォーム中と、去年投稿したきりだったわが家。
なんとか完成した…いやしてない…
ギリ住める状態までなんとかこぎ着けて、残りは帰国後に考えようということで、実はまだまだ道半ばです。
「いっそ出会わなければ」と運命を呪ったこと幾度、逃げたリフォーム業者は未だ行方知れず、
けれど手のかかる子ほど可愛い、あばたもえくぼなわが家。
 
そもそも家を売却・購入するという大きな仕事を行き当たりばったりで初めてしまったのが最大の敗因。
購入2回目なのになんとも学ばない夫婦ですよ…。
 
今さら感半端ないけど、今度こそ計画的に残りのリフォームを進めていきたいので、フィリピンにいる2年間でじっくりお家のこと考えていこうと思います。
そのためにもまずは現状の整理をね(そこからかい)。
 
 
そんなこんなで最初からとんでもなくとっ散らかってるので、ここに書くことで色々整理していけたらと思います。
 
ひっそりブログ再開します。

 

    

ご訪問いただきありがとうございますラブラブ

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  これまでの不妊治療について

2013年(28歳) 

結婚して3年、謎の腹痛で検査してみたら多嚢胞性卵巣症候群であることが発覚し、焦ってゆるっと妊活開始。

普通の産婦人科だったため、クロミッド服用・タイミング法のみのダラダラ妊活を1年弱続ける。

(参考記事)不妊治療に至るまで

 

2015年(30歳)

1月:クロミッド1日1錠、HMG注射によるタイミング療法→妊娠せず


2月:クロミッド1日2錠、HMG注射によるタイミング療法→妊娠せず
 

3月:人工授精1回目 →7週目で初期流産

(参考記事)人工授精1回目
 

6月:人工授精2回目 →心拍3つ確認、三つ子妊娠

(参考記事)人工授精2回目
 

8月(妊娠11週):減胎手術を行い、双子妊娠継続。その後、お腹の張り、微量の出血により自宅安静
(参考記事)減胎手術について減胎手術後、破水まで
 

10月(19週)破水、入院

(参考記事)破水後入院中の日記①

 

(21週)陣痛が収まらず、経膣分娩、双子出産(流産)
 420gの女の子と、400gの男の子
(参考記事)

 

 

2016年(31歳) 

人工授精3回目 →妊娠せず

(参考記事)不妊治療再開人工授精3回目


体外受精1回目 →順調に妊娠継続、その後子宮頸管縫縮術

(参考記事)体外授精1回目①、 子宮頚管縫縮術①

33週 胎動が感じられず気になって受診→心拍なし
    陣痛促進剤により経膣分娩 
          1846g 女の子出産(死産) 
(参考記事)

子宮内胎児死亡①死産後のこと

不育症検査①

 

 

2017年(32歳)

体外授精2回目 →妊娠せず

不妊治療はしばらく休もうと思っていた矢先、自然妊娠

 

2018年(33歳)

長女出産

 

2019年(34歳)

3月:長女1歳直前に断乳

5月:生理再開

8月:凍結受精卵にて体外授精→妊娠

 

2020年(35歳)

次女出産

 

長女出産から次女出産までについても、これから記録として残していきたいと思います。

次女の受精卵は2017年に2回目の体外授精をした時の唯一の残余分でした。

この受精卵を巡っても、クリニック閉院に伴う転院などゴタゴタがあったのですが、それもまた別記事に。

 

妊娠出産では散々苦労したので、3人目はもういいかなぁと思ってます。

赤ちゃんを見るたびに「かわいいなぁ、いいなぁ」と思ってしまいますが、この気持ちって多分何人産んだとて持ち続けるものなんじゃないかなと。

とってもとってもかわいい2人の娘に恵まれただけでも、もうこの上ない幸せです。

妊娠出産がいかに奇跡的で幸福なものかとか、お空に還った子どもたちのこととか、日々に追われてつい忘れがちですが、それはそれで自然な、幸せなことなのかな。

これからもときどき日記を読み返しては哀しい気持ちと共に思い出せたら、それでいいのかなと思います。

 

 

 

  登場人物紹介

 

サキ(37)このブログを書いている人

・娘たちを溺愛する主婦

・不妊治療の沼に長居する間に10年近く勤めた職場を退職。その後は定期的に求人情報を見ては夢想に浸るばかりで思いきって就活するでもなくいっそ主婦を満喫するでもないという煮え切らない態度のまま今に至る

・倹約家というよりお金を使うのが下手 

・だいたいにおいて適当なO型

 

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ねぇねぇ、君たちどうしてそんなにかわいいの?(チュッチュッ

 

すみれ(3)

・外ではクールな優等生

 家ではひょうきん甘えんぼな長女

・三度の飯よりゲームが好き

・一点集中型

・両親の性格、趣向を色濃く受け継いでる感

 

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幼稚園でやるの!

おうちではやらないの!

 

きいろ(1)

・朝から晩まで概ね陽気な次女 

・姉LOVEが極まり、姉が幼稚園で居ない間は姉の動画視聴

・全て自分でやらなきゃ気が済まない

・姉の真似しなきゃ気が済まない

 

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きいちゃんも!きいちゃんも!

 

 

夫(37)

・逆境に強い理系男子

・仕事に情熱を注ぐ一方、昨今のワークライフバランス的傾向に悩む

・激しいON/OFF

・興味のあることはとことん極める一方、興味のないことは華麗にスルーなAB型

 

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ピンチだぜ〜!燃えるわ〜〜!!

 

こんな感じの4人家族です。

 

 

  目下の関心ごとは

①家の売却と購入とリフォームと

2021年夏、近所で売りに出されている中古戸建てを見つけ、壮絶なすったもんだの末、年末に購入。

2022年2月現在リフォーム中で、4月入居予定です。

家購入後、リフォームに至るまでも超ゴタゴタ。

リフォーム業者を途中で替えたり、ウッドショックやら半導体不足やら。

同時に現在居住中のマンションも売却…こちらも難航中。

やっぱりなんと言ってもコロナがね。

仲介業者、売主、リフォーム業者、全方位と闘うわが家に死角なし。

われわれ夫婦ともに穏便な性格のはずなのに…はて。

 

②夫の海外赴任に帯同するか問題

そんな最中の2021年秋に降って湧いた海外赴任話。
当初は2022年1月から少なくとも3年間という話で、いやいやいや家の購入は?売却は?リフォームは?と私ひとり脳内パニック状態。
結局その後オミクロン株が猛威を奮ったりで延期になるも、3月以降数週間単位の海外出張は始まる模様。
ワンオペ育児への不安やら、海外赴任に帯同するならそれはそれで完成したばかりの新居をどうするかとか、いやマンションいつになったら売れるのよとか。
 
まずは愚痴まみれのそんなこんなを備忘として記事にしていくつもりです。

大変ご無沙汰してしまいました。

誰もこんなブログ見てないだろうけど、前回の記事にコメントを寄せていただいた方々には大変失礼なことをしてしまいまして、申し訳ありませんでした。

初めての出産・育児からノンストップで色々なことがあり、すっかりブログからも遠ざかってしまっていました。


そんなこんなで2018年4月の長女の出産から早3年半、その間に元号まで変わってしまって、ついでにもうひとり生まれて、現在4人家族体制でやっております。

もう一度ブログに戻ってきたのは、現在頭がオーバーワーク状態なので、それをどうにか整理したくて。

悩みのタネは、3歳1歳姉妹の育児は元より、現在進行中の住み替え問題、その上に降って湧いた夫の海外赴任話。

あっちこっちとっ散らかったブログになりそうですが、好きに吐き出していけたらと思っています。

もし偶然通りかかって読んでしまわれた方、どうぞ寛大な気持ちでおつきあいいただけましたら嬉しいです。


冗長な文章は相変わらず。

ではでは。


なんか書きたいこと(不妊治療と過去の妊娠記録)をあらかた書き終えてスッキリしたらブログから離れてしまってました。。

こんな私のブログにも今回のお産の無事を祈ってくださった方がいらしたので、出産まで記録をしていこうと思います。

先日36週の健診で2600gを超えて「今すぐ生まれてもいい」のお墨付きをもらったわが子。
ならば、とそれからしばらく家でも外でも精力的に動いているのですが、産まれる気配は今のところありません。

それにしても夢の正産期。。
ここまで長かったようなあっという間だったような。

今日も近所の川沿いの桜を長めつつお散歩中です。
こんな穏やかな気持ちで桜を眺められるなんて、昨年の今頃は思いもしなかった。
希望ある未来を描けなくて、右往左往してたな。
お腹にきてくれて、本当にありがとう。
あなたのおかげで私たちは毎日幸せな気持ちでいっぱいです。
早く会いたい。
お空にいるお兄ちゃんお姉ちゃんたちも見守ってくれてるかな。



杉ウイメンズクリニックの指導に従って、今回の妊娠発覚後、33週の現在までバイアスピリンの服用を続けています。

現在、定期的な妊婦検診は大学病院で受けていますが、そこではバイアスピリンの処方をしてもらえないため、1ヶ月半に1回くらいのペースで杉ウイメンズクリニックにも通っていました。(現在は最後の服用分を受け取り済なので大学病院のみの通院です。)

大学病院の先生は、「不育症治療としてのバイアスピリン服用はあまり意味がないと思うが、妊娠中の副作用も特にないので服用を認める」というスタンスでした。

ただしそれも28週まで。
現段階での日本国内での指針はそのようになっているとのことです。
バイアスピリンは血流を良くする作用があるため、急な出血や早産などで異変があった場合、危険な状態に陥る可能性があるということで…。
コウノドリでもありましたね。出産時出血が止まらず、あわや失血死かというシーン。
あのドラマを観なければ、「出血が多いなら最悪輸血すれば」くらいに思っていた私…。
輸血も間に合わないくらい大惨事に陥ることもあるんですね。承知です。

ただそれでも、国際的にはバイアスピリンの服用は35週までは認められているようで、私の場合、前回33週での死産だったので、35週までは服用を続けたいと強く思っていました。

そこで板挟みセカンドラウンド状態に。

大学病院「バイアスピリンは28週未満では毒にも薬にもならないから服用を認めていたが、それ以降は早産時の出血リスクが高まる。28週を過ぎた今、即刻服用を中止すべき」

杉クリニック「そうは言ってもあなた前回33週死産でしょ、35週まで服用した方がいいよね」

私としては服用を続けたい、でも今後分娩までお世話になる主治医の先生の心象を悪くしたくない…オロオロ状態でした。

電話応対も含めて何度か両者を行き来し、最終的にはバイアスピリン服用中止で決着したのですが…。

原因は私の現在の子宮頚管長。
安静時は3センチ以上ありますが、張ると2.4センチくらいまで短くなり、杉クリニック的にはやや切迫早産傾向だと。
ちなみに大学病院では9ヶ月目ならそんなもんだと言われて、特に安静指示も出ていません。

はい。
勝手にバイアスピリン服用し続けて、勝手に安静にしてます。

31週に杉クリニックを訪ね、その時点で服用中止を言い渡され追加の薬もいただかなかったのですが、現在残ってる薬は飲みきってしまおうかなぁ…なんて…勝手にしちゃだめですよね。わかってます。でも不安で。

杉先生からは、「胎盤が出来上がる16週頃まできっちりバイアスピリンを服用することが肝要で、その後は必須というほどでもない。お守り程度だ」とも言われています。
でもお守り手放せません〜(;_;)

要は出血しなきゃいいんでしょ、早産防止すりゃいいんでしょ。

ということでひたすら横になってます。
その甲斐あってかお腹の張りもそれほど気にならず。
手元に残るバイアスピリンは今日の分で最後です。
本日33週6日。
明日、34週目からお守り無しの妊娠ライフが始まります。
うぅ…もう早く産まれてほしい。
私は自分の胎盤より保育器の方がよほど信頼できます。

そんなこんなで、私の不育症疑い対応は妊娠前から今に至るまで、各病院先生方の物議を醸してきました。
先生にもよるのでしょうが、不育症治療がこんなに風当たり強いものだったとは、というのが素直な感想です。
「不育症検査」、「不育症治療」の現段階における日本でのポジションって、すごく曖昧というかあやふやというか蔑ろというか…
まだまだ確立された病名、治療法ではないんですね。

とにかく先生たちの反応がまちまちで、板挟み状態の患者としてはなかなか立ち回りに困りました。

2017年4月
やっと診断が下った不育症の血液検査結果を携えて、馴染みのアモルクリニックに出戻りを果たしました。

このクリニックでの治療は、結果的には人工授精→中期流産、体外受精→後期死産となってしまったものの、妊娠率的には上々の成績をあげているので私の中での信頼感は依然として高く。

2度も悲しい出戻りをしてしまった私を、先生もナースさんたちも労りの目で迎え入れてくれました。

しかしながら、相変わらず歯に衣着せない先生
「あなたが不育症かどうかなんて血液ちょっと取っただけでわかるわけないよ。
なぜ死産後解剖しなかったの、そっちの方がよほど原因は究明できて次につながる。
私なら絶対に解剖する」
杉クリニックでの検査結果を見ようともせずばっさり斬り捨て御免。

先生の言葉はストレートでキツイだけで他意はないので、いつも何を言われても笑顔でスルーしてきた私ですが、このときばかりは涙をこらえきれませんでした。

悲しい、悔しい、怒りにも似た感情。
赤ちゃんにメスを入れてなんて言えなかった。
あの絶望感を知らないくせに、勝手なことを。

バイアスピリンを服用する必要もない、と言われ診察室を後にしましたが、泣きべそな私にナースさんがすかさず駆け寄ってきて「先生はああ言うけど、あなたが信じたいものを信じてね。試せるものは全部試したいでしょう」とフォローしてくれました。
さすが心得てるなぁと感心しつつ、そのとおりだなと思いました。

解剖すればよかったなんて今更な話。
これからできることをするだけだし、可能性として消せない限りは試す価値だってあるんだ。

ということでアモルクリニックの治療方針にはこっそり逆らって、体外授精時にはバイアスピリンを勝手に服用することを決めました。

不育症検査結果は、端的に言うと「グレー」でした。

図抜けて悪い数値はないが、看過もできない、とのコメントでした。
引っかかったのは、「プロテインS活性」の数値が低いということ。
基準値56〜126で、私は61だったのでこの数値だけならセーフなのかもしれませんが、
「抗プロテインS抗体」の基準値(ー)のところ、私は(2+)だったので、プロテインSの活性を阻害しているということなのでしょう。
ここの数値に関して詳細な説明はなかったので、私の一人合点なのですが(食い下がれば教えてもらえたのかもしれないけど、基本的には「先生が発言することのみがとりあえず私に必要な情報なのだろう」というスタンスなもので…)

プロテインSとは、血栓を予防する物質です。
それが欠乏している、あるいは生成を阻害する因子がある場合は、血栓予防をお薬で補いましょう。
ということで、バイアスピリン100日分を処方してもらいました。

バイアスピリンは不育症治療には保険適用外のお薬です。保険適用のためには「狭心症、脳梗塞」などの病名が必要で(なるほど血栓予防)、でもそれで出しちゃうと保険の申請なんかで引っかかっちゃうかもしれないとのこと。
そんなことばっかり食い下がってみる私(笑)
大した額でもないしそれならということで
1日1錠、1錠50円、100日分で5,000円でした。

ちなみに血液検査にかかった費用は初診料なども含めて10万円弱。
検査結果次第ではさらに詳細な検査もあるようですが、私はこれ以上は不要とのことでした。

今回の死産については、やはり胎盤の血流が悪かったのではないかとのことでした。
基準値内ではありましたが赤ちゃんの体重は小さめで推移していたので、納得できるところも。(小さいくらいがお産楽でいいな、なんて思ってました。私も小さめに生まれたこともあり気にも留めませんでした)

さらに驚いたのは、先の双子流産もやはり血栓が悪さをしたのではないか、という指摘でした。
血栓が生じたところから破水したのでは、と。
双子流産については、流産後胎盤を病理検査に出したところ、感染源と見られる箇所に減胎手術で成長を止めた胎児の細胞の一部があったとの報告があったので、減胎手術が原因なのかなと思っていました。

血流が悪かったばかりに3人の子を失ってしまったのかと思うと、もっと早く気づいて対策を取れていればと悔みもしましたが、双子流産が通常妊娠の経過と違い過ぎただけに、原因が同一であるとは考えもしませんでした。
どれも「可能性」でしかないのですが。

バイアスピリンの服用は、高温期中間頃から妊娠35週まで、との指導を受けました。
その後の体外授精時には高温期中間から服用開始、生理が来たところでストップ。
またその次の自然妊娠時は何しろ妊娠に気づくのがちょっと遅かったので(自然妊娠の可能性は無いと思いこんでいたので…)、妊娠6週目から服用を始め、妊娠33週の現在まで継続しています。

杉先生は私くらいの症状の人にはバイアスピリンは「お守り程度」のものと仰っていましたが、実際今回の妊娠中の血流は良好で、バイアスピリン様々だと思っています。
もうすぐバイアスピリン服用中止となりますが、お守りがなくなると思うと不安なくらいです。

妊娠後の杉ウィメンズクリニックとのおつきあいについてはまた別の記事にて。