こんにちは、ココアこと田中貴子です。
先日14日に久しぶりにミュージカルを観に行きました。
作品は、太平洋戦争の最中に広島・江波から呉に嫁いだすずを始めとする、毎日を懸命に生きてきた市井の人々を描いて話題になった「この世界の片隅に」。
こうの史代さん原作の漫画は、アニメ映画に、テレビドラマ化されました。
迫りくる戦争の怖さや試練と共に、日常の愛おしさも丁寧に表現されてきたアニメとドラマで、すでに十分に完結しているのでは?しかもミュージカル?と、当初はどんなふうになるんだろうと杞憂しましたが・・・
音楽担当が10年ぶりに音楽再始動されるアンジェラ・アキさんと聞けば、これは是非とも行かなくちゃ!に。
実はその昔、アンジーが初武道館ライブした雨の日も、アメリカで作曲を学ぶのだと語った活動休止前のラスト・ライブのいずれも参加していたので、それこそ待っていました!!でした。
(10年前に書いたブログ:夢を追い続けていくアンジェラ・アキさんの熱唱に聞き惚れる♪)
ミュージカルで熱演された皆さんが載っているチラシ、アンジーが歌うCD、プログラム。
舞台版では、私たちがすでに物語を分かっているを踏まえて、敢えて時系列順ではなく、独自の回想と現在が行きつ戻りつ進む構成となっていますが、やはり圧巻なのは音楽のパワーと説得力でした。
誰よりも原作を読み込んだと話されるアンジーが紡いだ音楽は脚本・演出を務める上田さんと何度も話し合われた試行錯誤のうえ、3年前に最初の1曲めのデモ「醒めない夢」が出来て、制作陣一同で新しいミュージカルが生まれたと感激だったそうです。
「この世界のどこかに、あなたの居場所がある」
戦争によって奪われていく悲しみだけでなく、1人1人の命と祈りを全肯定してくれるような温かさが根底にあって。
今を懸命に生きているだけで、もう素晴らしいんだよ。
どんなことがあっても大丈夫と、優しく寄り添っていく世界に、じんわり涙があふれました。
この舞台のオープニングを飾る「この世界のあちこちに」の動画はこちらからどうぞ。
ミュージカル全体の雰囲気も、ハイライト動画をみてくださいね。
東京・日生劇場は5月30日まで、6月以降も北海道、岩手、新潟、愛知、長野、茨城、大阪、広島と地方公演が続きます。
そんな興奮冷めやらない翌日15日に行われたフリートーク「本物って何?」のレポも、お送りしますね。
**ココだけのハナシの歴史**
第33回:いろんな感情があることに、ただ気づく
(ブログ内に第1回から32回までのレポのリンクも貼っています)
第34回:(これでやめました)自分がダメになってしまうが突破口になる
第35回:こんな時こそ、共感サークル!
第36回:(ここから変化した私)「よく頑張ったよね!」で勇気の伝説になる
第37回:(ダイアード瞑想)会を終えた後にも、じわじわ変化をもたらしてくれる
第38回:(夢でもいいから会ってみたい人)憧れの人は未来の私を教えてくれる
第40回:自分の本音を見つめた先に、誰かを思いやる視野が広がる
第42回:(ジャッカルpart3)自問自答の独り言なのに、真意が伝わるんだ
第43回:(飽きっぽいと続ける)自分がしたいと思って決めると強い!
第46回:自分を奮い立たせなくていい、ただゆるゆる受け取り合う時間
第48回:もやもや、グルグルの先に、握りしめていた想いが優しく溶け出す
第49回:(わくわくを見つける)わくわくは掘り進めたくなる歓びの源なんだ!
第52回:(いやだ!のパワー)いやだ!とは察する良い子をやめて正直になりたい宣言
第54回:(今だからやりたいこと)制限を外すと、夢がワクワク刺激に満ちてくる
第55回:(ダイアード瞑想)2人で自由無限に紡ぎあげていく心模様のタペストリー
第56回:(好きと嫌い)好きは自分の大事な心の原点に繋がれる
第57回:大それたことでなく、ゆるーく挑戦もいずれ望むとこへ行ける
第59回:(ごきげんのかじ取り)こんなはずじゃない自分こそ、受け取ってみよう
フリートークは、共感サークルよりはカジュアルに、今感じたことを自由に語り合いながら進めていますが、それでもどう言ったらいいのかな?と戸惑うことがあります。
今回のテーマは普段、「これは凄い!本物みたいな迫力だ!」とか、「本当に泣けちゃった」とか、気持ちの高揚や質感を表現する言葉なので、どんなときにそう思うか?と改めて考えると、きっかけの糸口が難しいかなぁ。。。
そんなことを数日イメージしていたら、先程のミュージカル体験で「心が震える」が私にとっての本物でした。
そこからインスパイアされるように、心が震えたと言えば・・・で、クロード・モネが傑作を生んだフランスのジヴェルニーの庭をモデルに造った高知の施設での感想と、その後現地で実物の世界を見たときの体験との違いが貴重で、それぞれの本物エピソードや感覚が楽しく披露されました。
涙が出た、記憶が鮮明で忘れられない、自然、いきいき、時間をかけてる、体感覚がある、染みわたる・・・
共通しそうなキーワードがぽつりぽつりと出てきましたが、まだ掘り下げたかったなぁ。
時間を意識してしまった分、サクッとまとめに入りたくなりますが、ちょっと早かったのが反省。
知識でなく実感・体験している感覚はそのときの本物。
これが皆のそうかもねのポイントでした。
自分にとって響く言葉もニュアンスも、誰かにとっては生きてきた背景や体験が違うから、ぴったり同じとは限らない。
だからこそ、また深みが出て来て、面白い。
そんな余韻をしばらく楽しみたくなる時間でした。
<皆さんの感想>
・「本物」考えると、わからなくなりますね。
でも、わたしの目にうつるものは、わたしにとって、すべて本物のようにも思いました。
あぁ、ただやっぱり、自分で感じたものであることは、条件にも思います。
ただ、動画で見たものなどは、どこかに本物があるんだろうけども、違うんだろうな。と。
今、我が子たちを見てても、すぐに料理が出てきたり、すぐに欲しいものが手に入ったり、と、時間をかけずして(作った過程を見ない、知らない)目の前にくるものが多い気がします。
植物が育つのだって、時間がかかるし、何もかもがインスタントな時代ではなく、やっぱり時間という経過があるからこそ、できあがるものがあるということを、わかっておきたいと思うこの頃です。( A ・ K さん )
・冒頭の詩における本当のゴール、という表現に疑問を抱き、本物ってなんなのか探究する時間になりました。
参加者の方と、それぞれが思いつくことを語る中で「ホンモノ」の質感の輪郭に触れることが出来たと思います。
芸術作品の原作と贋作の違いや、模倣やオマージュなどまで考えたとき、一概に本物と偽物で分けられるものではなく、体感として、何か五感から揺さぶられるようなものからホンモノらしさを受け取るのだろうという話に落ち着いて、言語化してみるという試みを体験できて楽しかったです。
自分の中で未知のものに触れて、五感を揺さぶられるきっかけになるものがホンモノという感じがして、全体性や何かを思い出させるようなものに感動し、それをホンモノと呼んでいるのかな、と思いました。
いくつかテーマについてまとめられた中で、時間をかけたからホンモノ、というまとめがなされた点は、そうなのかな?と思いました。
時間をかけることで、その出来事や体験、物体にどんな変化を感じるのか、そこを探究するとまた発見がありそうで、またこのテーマで話すのもいいな、と感じています。
ありがとうございました。( 千北 継太 さん )
・「本物」がテーマで話が進み、参加者のお話しを伺い、自分で考え付かないことに気付かされて「そうだよね」「そういうこともあるよね」と深掘りができたように思いました。
私のキーワードは、心が震える、魂が震える、自然の力の言葉がぴったりと感じました。
そして、すべてあるものだけど、心が震えるものとは当たり前に気付かせてくれることと伺い、思わず「そうだよね」と頷いてしまいました。
五感で感じるものと伺い、体験することの大事さも「そうそう」と共感ができました。( S ・ O さん )
NVCの予備知識がなくても構いません。
自分のことをもっと知りたい、人ともっと絆を深めていきたい、そんな方ならどなたでも、きっと楽しめると思います。
今後の日程など、詳細は以下をご覧になってくださいね。
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次回以降の開催予定:
5月28日(火)20時半から22時半 共感サークル
6月12日(水)10時から12時 フリートーク「素直であること」
6月25日(火)20時半から22時半 共感サークル
zoom利用なので、自宅にいたまま、寛いだ空間でご参加ください
各回とも4名枠で区切ります
会費:単発参加:1500円、3回分チケット:3000円
(当日体調不良などの都合でキャンセル発生した場合も繰り越しOK、有効期間は定めません)
初回・未体験の方に限り、無料でご招待します。
☆参加するにあたってのお願い☆
安心・安全の場を作りたいので、私と何かしらの場で知り合っている人を優先とさせていただきます(誰かの友人・知人で参加してみたい、あるいはブログの読者で知っただけでも歓迎です、必ずその旨をお知らせください)。
zoomでは顔出し、お名前(ニックネームでも可)を明示することのご協力をお願いします。
下記のフォームよりお申込みください。↓↓
5月6月ココだけのハナシ参加希望はこちらから(オンライン) (formzu.net)
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この日のラストに読んだ絵本はこちらです。
「モチモチの木」斎藤隆介 作、滝平次郎 絵(岩崎書店)
あまりにも有名な絵本ですが、誰かへの優しい想いが行動力へと繋ぐとき、自分の予想をはるかに超えることが出来てしまう。
震えるほどの勇気に、怖かったはずの暗闇に光が灯るような描写に、何度読んでも、じーんと来ます。
それでいて、またいつも通りになるオチまで最高です。
ソラマメも今が最高に美味しい季節!
本物の恵みに舌鼓ですね。
読んでくださって、ありがとう。