第538話

おはようございます
菊水千鳳です

東京国立博物館(東京・上野)にて
6月2日(日)まで開催中の
国宝 東寺
空海と仏像曼荼羅


東寺展日記                           10   11   12   13   14 の続きです。

ここからの話は、主に第二会場の立体曼荼羅を再現された会場内の仏像達からのメッセージです。
(写真撮影OKな帝釈天騎象像は、東寺展日記11です)
(帝釈天騎象像↑)


今回の日記は、東西南北を守護する四天王のうちの、持国天増長天からのメッセージをお届けします。


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持国天は東方を護る守護神です。
仏堂では本尊の向かって右手前に安置されます。

増長天は南方を護る守護神です。
仏堂では本尊の向かって左手前に安置されます。 


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☆展示No.108 国宝
持国天立像 1体
平安時代・承和6年(839)

凄まじい形相の
持国天

【 私の特徴は 口を大きく開けて 目を見開く姿であるぞ
鉄槌(てっつい)の一撃で敵を刺す

このような あるまじき姿は
仏の姿ではないと思う人もいるかもしれない

柔和(にゅうわ)な顔は
立派な仏の顔だと思うかもしれない


では そういう人に訊(たず)ねたい


柔和だけでは世界は滅びるだろう

だからこうして
私はここにいるのだ

それは大切なもの
仏法を護るために

これで柔和な顔が仏であると思う人も反論できまい】


そうアピールしてきました。

メッセージが終わると、再び厳しい顔で警備へ…
会場内はもとより、京都の東寺の方へも目を光らせていました。

柔和な仏の顔だけでは
世は滅びるって…
見える世界だけでなく、見えない世界にも言えることなのでしょう。
頼もしい限りです。


同じく、
持国天
(♦️C君が受け取ったメッセージ)

【 先程 守ることについて少しは考えるきっかけにはなっただろう

仏教は国の安泰や民の健康や平穏を祈祷するための教えなのだ

この国に受け入れられたのも それが理由の一つであろう

他から何かを奪い得たものなど これほど儚(はかな)いものはない】

実は、C君は先に兜跋(とばつ)毘沙門天で、〈 守り〉についての以下のメッセージを受け取っていました。

兜跋(とばつ)毘沙門天
【 ようこそおいでなすった
私はこの奥にいる者達の守護を司っている者だ
 (中の仏達が) 少々気が立っているように感じるが   そこは我慢してほしい

守るとは何か考えたことはあるか?


攻めと守り

攻めとは攻撃のことだ
攻撃は簡単なのだ


お主がそこにいる 私を見ている 何とも思わんだろう   
しかし   他人からしたらどうだ 私を見たくてもお主がおるのだ 見れないであろう
それは見方を変えれば攻撃になるだろう

そこに何かがある   
そこに何かがいるだけで
攻撃とは成り立つのだ
悪い気そこにあるだけで攻撃の意思はないとしよう   しかし私にとっては邪魔で奥の者達を守ることの障害でしかない   守るとは難しいのだ   私もよく考える物事だ】


꙳★*゜꙳★*゜꙳★*゜

☆展示No.109 国宝
増長天立像 1体
平安時代・承和6年(839)

こちらも荒々しいお姿の
増長天

【 私はこうして見張りをしている
眼光の鋭(するど)いのは
どのもの (=四天王)も一緒(同じ) だが (私は)すでに剣を抜いておる

一触即発の事態に準備しておるのだ】

同じく
増長天
(♦️C君が受け取ったメッセージ)
【 待っておったぞ
最初に私の元に訪れたことを嬉しく思う
前回同様 私達 天王帝の言葉は そう多くはないはずだ

しかし(私達のところを)訪れてほしくないわけではない
皆 お主と心通わせる事を心待ちにしている筈だ
しっかりと向き合うように】

ここでの意味は、増長天は自分達よりも、如来、明王と対面する時間の方を大事にするように、という意味でした。


四天王は寺院の門の脇におられることが多いかもしれません。
そんなに馴染みは薄くは無いと思います。 
一般的に、四天王のうちの毘沙門天だけがどちらかというと知名度があります。



次回に続く。


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