第525話

こんばんは
菊水千鳳です


東京国立博物館(東京・上野)にて、3月26日(火)から6月2日(日)まで開催中の
《国宝 東寺
空海と仏像曼荼羅》
360度、圧巻の空海ワールド‼


前回の日記
東寺展  の続きです。

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♢展示No.84 国宝
兜跋(とばつ)毘沙門天像
中国 唐時代・8世紀

細い腰つき(=柳腰)にイケメン、
なのに勇ましさが溢れ出ている像に、引き寄せられるように近寄っていきました。

像の前に立つと、
【 手に取る仕草を目の当たりにせよ】
といきなり、兜跋(とばつ)毘沙門天が仰いました。

柵もなく、近くで見ることができます。
普段はお目にかかれないはずなのに、この至近距離には驚きました。

更に続けて、
兜跋(とばつ)毘沙門天
【 しばらくぶりに外に出た

甘い蜜ばかりを吸うとる輩(やから)に対し 怒りの矛先(ほこさき)を向ける
とばつ毘沙門天】

メッセージを受け取る瞬間、とっぱとっぱと聴こえてきて、最初は何を言っているのか?と思い、慌てて案内を見て納得しました。「とばつ」ね(笑) 
馴染みがない発音だし…💦メモるSさんも『???』状態でした。

以下、兜跋(とばつ)毘沙門天のお言葉
   ↓
【 近頃の奴は
どうにも気持ちの弱い
芯のともしい者が増えとる

そのわりに 
あーだこーだ詰め寄って
他の責(責任)にする分際もおるがの

この厳しい我の我が姿を見せてやるぞ】


ふざけて
【 逃げるなよ コラ!

どこまでも追ってきてやるぞ】

次は笑いと怒りが混じって
【 たわけがぁー 】

さらに怒りながら
【 軟弱な者がこれから生きていけるのか

拝したくば 東寺に来い

これがワシの姿じゃー

過去のことにとらわれ過ぎている者が多すぎるぞ
なぜ前を見ることができぬのか】

とまあ、強面(こわもて)の毘沙門天さんでした。

☆ご参考までに☆、
~兜跋(とばつ)毘沙門天とは~
(コトバンクより抜粋して引用)
“ 仏法を守護する四天王の一つである毘沙門天の一異形。その姿は頭上にクジャクの標幟を示したをかぶり、を大きく見開き、左手に宝塔、右手に西域風の甲冑を着け、両足は、左右に邪鬼を配した地天女の掌の上直立不動の姿勢で立つ。
今日では教王護国寺の毘沙門堂に安置されている同像 (国宝) が古い。
その後日本で制作されたものはこの像を手本とし、京都嵯峨の棲霞寺、滋賀の善水寺、福岡の観世音寺などのものがある。

兜跋毘沙門天は、唐の玄宗皇帝のころ安西城が敵軍に包囲された際、城の楼門に兜跋毘沙門天が出現して敵を追い払ったという伝説がある。
日本では、空海と最澄が唐から請来 。平安京の羅城門上に安置されていたが、大風により羅城門が倒壊、瓦礫の中から救い出され東寺へと持ち込まれたという。
以来東寺に安置されている。”

(国宝 東寺図鑑より↑)

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♢展示No.85 重要文化財
地蔵菩薩立像
平安時代・9世紀

大きなお地蔵さま。
あまりの優しそうな尊顔に、つい立ち止まって、頭の中は空っぽになって見入ってしまいました (*´꒳`*)
(国宝 東寺図鑑より↑)

すると…
地蔵菩薩
【 衣替えの季節かやってきましたね

皆さま よくぞ参ってくださいましたね
新しい年号と共に
皆で協力しあいながら
ともに手を差し伸べてまいりましょう】

俺達
『優しそうでキレイだなー』
とまだ見とれていると、

地蔵菩薩
【 キレイと言われて嬉しいです
感謝します

いつも私の足は汚れているのです

近くへも遠くへも
どんな場所へも参りますゆえ
つねに足は汚れているのです

ですけど 皆さんは
ぜひとも足を洗ってください
私の真似はしないでください
間違った解釈をされてはいけないですから

(皆様のこと)小さな頃から 見守っております】

地蔵菩薩はどこへでも行き来して、人々の魂の救済に励んでいるということなのでしょう。

すぐ近くまで寄れますが、像から2メートルくらい離れた辺りに立つと、ピンクのオーラを浴びることができます。

(間を他の人が通過するけど)地蔵菩薩の身長が高いので、その辺に立つと地蔵菩薩を拝見するにはちょうどいい目線のようでした。


長くなるので、次回に続きます。

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🙏🏻 京都の東寺参拝体験はこちらからもご参照できます。