‐韓国メディアの朝鮮学校特集　その５(ウリハッキョを迫害する日本政府)‐

つまり、これはもっと大きなポリティクス(政治的駆け引き)を含んでいる命題で、拙ブログにおいても、北朝鮮に親族がいる在日コリアンの友人の協力や、過去の北東アジア戦後史を紐解き、数年にわたる歴史的アプローチを試みたり、さらには海外情報に精通する優秀な英語ブロガーの方々のフィールドワークを総合し、現在進行形で、ひとつひとつの記事として綴っている。

[탐사플러스] 무상교육서도 제외…조선학교 '차별'하는 일본

([探査プラス]　無償教育でも除外・・朝鮮学校“差別”する日本)

JTBC News

https://www.youtube.com/watch?v=iiLEXcmhXgw

【冒頭　女性キャスター　０分００秒】

ご覧の通り、日本政府は朝鮮学校が「北韓(北朝鮮)支援を受けている」という理由で、無償教育対象から除外しています。しかし、これに対して朝鮮学校の学父母(保護者)たちはもちろんのこと、日本国内の一部知識人たちも反発しています。日本が消したいのは、北韓(北朝鮮)ではなく、朝鮮の歴史(そのもの)だと述べます。

続く、イ・ソンファ記者(の取材)です。

【朝鮮大学校の学生の方々　０分２０秒】

日本政府は朝鮮高校を差別するな！

【イ・ソンファ記者　０分２９秒】

朝鮮学校出身の学生たちが、毎週金曜日ごとに集会をおこなうのは２０１３年５月からでした。

日本は２０１０年から、高等学校授業料を国家が負担しています。

しかしながら、朝鮮学校だけ無償化教育対象から除外しています。(それは)日本国内における「外国人学校」の中でも唯一つです。

日本国内における知識人たちも、反発しています。

【朝鮮大学校　女子学生　０分４５秒】

日本の植民地支配により、日本に住むことを余儀なくされた、私たちの祖父や祖母たちが築き上げたウリハッキョ(朝鮮学校)で、自分たちの歴史や文化を学ぶことを、政治的・外交的な問題と結びつけて除外することは、まぎれもなく差別です。

【田中宏　一橋大名誉教授　１分０６秒】

朝鮮学校の問題というのは、やっぱり日本が、地球上から「朝鮮を消す」という歴史からどう向き合うかと(いう問題です)。

(学父母たちも同じです)

【朝鮮学校オモニ会のお母さん　１分２０秒】

私は、高校まで日本の学校に通っていました。(自分の)子ども三人は朝鮮学校に通い、朝鮮語で名前も呼び合うし、朝鮮の歴史や文化も習います。

【イ・ソンファ記者　１分３３秒】

日本東京(近郊)茨城の朝鮮高等学校。

当校は遠くから通う学生のために、寄宿舎も運営されてます。

【茨城朝鮮学校の男子学生　１分４０秒】

私は寄宿舎で過ごすので、ここから自動車で約３０分～１時間、自分たちの国の歴史や地理を学べるところが、ウリハッキョ(茨城の朝鮮学校)しかなかったので・・・。

【イ・ソンファ記者　１分５１秒】

学生たちは、ウリマル(朝鮮語)を習うんだという自負心に満ちています。

【茨城朝鮮学校の女子学生　１分５５秒】

日本の地で、ウリマル(自分たちの言葉)を守っていくんだという意識・・・

【イ・ソンファ記者　２分００秒】

過去７日、国連児童権利委員会は、朝鮮学校も高校無償化教育の対象に入れることを、日本政府に勧告しました。

探査プラス、イ・ソンファでした。

人々の暮らしにおける社会は、国家の政治と外交に左右されるのは事実です。

だって「その社会」を運営しているのは、国家そのものでしょ？

過去の歴史を見てもそうです。

【北東アジアの戦後史】

‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える　最終章(日本自主化のプロセスと東アジアの平和樹立)‐

‐韓国に進出した日本の独占企業の話　最終回(日米独占資本の「相違」と平和国家の欺瞞)‐

‐シリーズ『日米同盟』の正体　最終回(米日韓の断ち切れぬ軛)‐

‐シリーズ　こうして「在日」は生まれた　その１０(リアルにおける差別)‐

【在日コリアンの国籍問題】

‐韓国メディアが語る在日コリアンの国籍問題　その１‐

‐韓国メディアが語る在日コリアンの国籍問題　その２‐

‐韓国メディアが語る在日コリアンの国籍問題　その３‐

だから、私たちを取り巻く環境は、常に「政治」との折り合いの中でもまれてきたし、もちろんその中で、『当事者たち』で解決できたこともありましたが、当然「そうでないもの」も出てくる。

近年の朝鮮学校を取り巻く現状を見てると、後者の方に流れて行ってるのが率直な印象です。

※いわゆる「政治決着」について

‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐

ちなみに動画コメント欄も見ましたが、とても厳しいものでした。

「自分の国(日本)の人権も守れずして、北韓(北朝鮮)の人権がどうたらこうたら言える資格があるの？」と、ストレートな指摘が入っていて、他にも日本が嫌いになった的なコメントだとか、ひとえに日本の行動が「アジアとの分断」を助長してしまっている内容でした。

これにまた、やれ「反日」だのと発狂する連中の構図が目に見えるが、君たちはある意味「アジア全体から嫌われてる」ことにそろそろ気付いた方がいい。

‐あの戦争で我々はものすごいものを失った‐

でも、勘違いしてほしくないのは、「日本自体」が嫌われているのではなく、「日本の歴史修正主義」が嫌われていること。そして問題は、こうしたことに良識ある人たちまで巻き込まれたりすることだ。

脱力の「ひまわりJAPAN」、被害者面を始めた歴史修正主義者たち

「ひまわり」だか「なでしこ」だか知らんが、こういう連中が「日本の代表ヅラ」で、海外で自己満足的な愛国ごっこをやらかすのが主な理由ですが、「アジアとの分断」と別に、アメリカ人たちからは「日本はまだ過去を反省していない」という口実で、一種の懲罰目的で在日米軍を押し付けられたリ、とにかく良いように利用されてしまう。

立ち止まって考えてみたい「最近の朝鮮半島関係ニュース」

↑挙句のはてには、北朝鮮から「(日本との会談に)興味がない」と言われ、拉致問題解決の糸口から、さらに遠くなる始末。。。

つまり、日本が形だけの「愛国」を気取れば気取るほど、どんどん『国益』を失っていく事実なのだ。

そしていましたよ。

向こうにも「アチラ側の人」が・・・。