前回の記事

 

‐東アジアの今とこれから その12(『ロシア革命』より日朝中の連帯再び)‐

 


 

案の定マスコミは発狂。

 

みっともないこと山の如し。

 

さっそく『徴用工』でGoogle検索をかけたところ、以下のような候補が挙りました。

 

 

私が推測するに、「日本ヲタ=アニオタ」の外国人から賛同の声をもらって、安心したいんでしょ?

 

「なんちゃって日本人」の奇天烈コメント

 

英語ブロガーMichikoさんのブログ 『Cluttered talk blab blab blab』記事より

 

 

常々「他人の目を気にする」日本人ならやりかねないね(笑)

 

一体あなたたちに、自分の「信念」や「意見」などないのですか。散々メディアや体制に踊らされ、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ、正直言って邪魔なんだよね。

 

自分の見たいモノ、聞きたいモノしか触れないで、都合が悪いモノから逃げ続け、そうした「負の無限ループ」を延々と繰り返して、情報を消費する姿を見ていると、実に醜悪極まりない・・・。

 

ああ、ちなみに言っておくけど、これらの「なんちゃって日本人」たちは、ひとたび『アメリカの権益』を否定する物言いをすれば、たちまち「素のアメリカ人」に戻ったり、日本や日本人に対するヘイトスピーチをやらかすから注意した方がいいよ。

 

そして彼ら(特にアメリカ人)が、日本に対して「どう思っている」のか。

 

‐在日米軍の是非をアメリカ人に聞いてみた結果 その2‐

 

大多数のアメリカ人が、日本に対して「無関心」で、こうした国益や主権を揺るがす米軍基地の問題にせよ、なぜ彼らが「居座っている」のか。おそらくMichikoさんは、そうした「実態調査」を初めて行った一人であり(元サイトで762コメントを記録)、彼らの『大日本帝国的なモノ』に対する憎悪というものは、我々が想像する以上に酷いものです。

 

 

https://disqus.com/home/discussion/channel-politicalrhetoricbusters/do_you_think_youll_accept_a_presence_of_foreign_military/

 

 

もちろん、日本が「帝国時代」にやらかしたことは、消せることのできない歴史の恥部だし、今回はその検証のひとつをやってみたいと思います。

 

 

1922年、新潟県水力発電所工場現場にて、朝鮮人労働者虐殺に関する抗議運動が起こりました。

 

これは、朝鮮人と日本人の最初の大衆的な「連帯のたたかい」と見ることもでき、詳細は以下のように示されています。

 

1922年の夏、新潟県における水力発電所の工事場の建設請負人が、二、三の朝鮮人土工を残忍なやり方で虐待して殺し、それを川に投げ込んだ。この事件によって朝鮮人労働者を残酷に搾取していることが、日本中に強烈に印象づけられた。

 

日本のすべての新聞が政府および県当局のその犯罪的な不注意に対して激しい非難をした。朝鮮人学生団体は一大抗議示威を呼びかけ、日本政府に対して請願を出し、またついに調査委員会をつくれと建言した。新聞には日本の企業者による朝鮮人労働者の搾取について述べたノートが公表され、そのほかにも多くの工場主が、労働を強制するために朝鮮人を狭い監房に押し込め、そこで非人間的に虐待していることが明らかになった。

 

東京における抗議集会で、朝鮮の指導者は日本語で、朝鮮独立闘争と日本の共産主義者ならびに日本の労働運動におけるその他の全進歩的要素とを連合した統一戦線を要求した社会主義的な指導方針をはっきり述べた。

 

朝鮮人の指導者と日本の労働運動、共産主義運動との結合はこのときからはじまったものである。

 

片山潜 『日本における朝鮮人労働者』 (『片山潜選集』第三巻)

 

 

一部の日本人において、マジでそいうとこあるからね。

 

ここは認めなければいけないことだし、大体この朝鮮人を取り巻く労働問題から、一体何年経っているのだろう。あれから根本的に労働環境って改善した?

 

暴力や過労死、殺人や自殺だったり、おそらくアングラな環境に行けば、こういう実態ってまだまだ山のようにあるだろうし、そこにいる連中って、根本的な「知性」や「理性」が存在していないと思うんだよね。

 

まあハッキリ言えば、キ〇ガイですよ。

 

一般人の常識がまるで通用しない。

 

ちなみに、今回取り上げた新潟県のダム建設現場における、朝鮮人虐待・虐殺に関する事案は、当時植民地下であった、朝鮮の新聞『東亜日報』(一九二二年八月一日付)でも取り上げられ、「殺された朝鮮人の数は百名近い模様である」と報道しています。

 

事件はさらなる深刻性を増し、日本人の間でも朝鮮人に対する虐待や虐殺に関する「批判」が高まるなか、当事者である『新潟県信越水力電気会社』を巡って、東京の朝鮮人学生が調査団を派遣し、ひろく朝鮮人、日本人に訴えて、それは大衆的な抗議運動に発展していきました。

 

さらには、先ほどお伝えした『東亜日報』からも、同社社長が調査のために「来日(内地入り)」し、内務省(現在の総務省・警察庁・国土交通省・厚生労働省・公安調査庁・文化庁の母体)への抗議を行って、朝鮮人団体の呼びかけに応じて、日本人もこの抗議運動に参加していきました。

 

雑誌『前衛』(1922年9月号)では、『日鮮労働者の団結』と題する論文を載せ、日朝労働者提携の重要性、朝鮮人労働者を組合に組織すること、「特殊待遇」の撤廃「同一労働同一賃金」の実現について述べました。

 

官僚軍閥と資本的帝国主義者から見れば、日本人は征服者であるかも知れぬ。けれども被征服者たることよりも、帝国主義的征服者たることを恥辱とする無産階級の眼には、鮮人労働者は吾々(我々)の兄弟であり、吾々(同)の戦友である。彼等と吾々(同)との間には、闘う可き共同の敵がある。・・・・・・鮮人労働者の一人に加へられた差別待遇と不法な迫害とは、吾々(同)の全階級に加へられた侮辱と迫害とを意味して居る

 

「鮮人」(差別用語)という表現がめっちゃ気になるけど、とにかく、この問題に対して当時の日本のリベラルも、朝鮮人との連帯を示しました。

 

1922年9月7日午後7時から、神田美土代町青年会館で開かれた『信濃川朝鮮労働者虐殺事件調査会』主催『信濃川虐殺問題大演説会』には日本人も多数参加、この演説会への傘下を呼びかけるビラには、弁士として朝鮮人と並んで、日本人で松本淳三、堺利彦、中野正剛、大杉栄が予定されていました。

 

当時の警察発表によると、一千名が参加したと発表され、内訳は日本人五百人、朝鮮人五百人となっていて、出席者の氏名には高津正道、中名生幸力、小池薫、浦田武雄、望月桂、渡辺満三、長島新、板野八郎、橋浦時雄、伊藤逸郎、富岡誓らの名前があり、小牧近江が演説しています。

 

同時に、この集会に先立って、在日朝鮮人の発行する雑誌『亜細亜公論』信濃川電化工事中の朝鮮人虐殺に対するアンケートへの回答のなか、堺利彦「その位の事は今更ら驚くに足らず。(凡そ十時伏字)、そも〱(そも)の間違ひだ。朝鮮人ばかりではない、貧乏人、労働者は皆然り」と答えているのをはじめ、山崎今朝弥、近藤寛二ら当時の社会主義者が「資本主義のもとでは当然おこることで驚くにあたらない」(『亜細亜公論』一九二二・一〇)という傍観者的態度を取っていて、当時の社会主義者の連帯感と実践的観点の弱さが露呈しました。

 

 

これより先、すでに1922年第三回東京メーデーには在日朝鮮人団体『同友会』会員30名が参加して、代表の宋奉禹、白武の二人は「ブルジョアには国境があっても、我々には何の国境があろうか。日朝無産階級団結せよ」と訴えています。

 

国を奪われ、民族と尊厳や生きる権利すら奪われた「在日コリアン」自身が、地獄のような環境下でも、自ら率先して『北東アジアの団結』を叫んだことは、単純に考えてすごいことだと思います。

 

もちろん社会主義というものは、当時それらがつながるために「ツール」だったというわけです。

 

同年6月号『前衛』には、これに応える形で「本年のメーデーに特筆すべき事として朝鮮苦学生団体同友会の傘下を再記して置きたゐ(い)。来年は更に、今一つ支那(中国)無産青年の団体をも、このメーデーの行列に加えたいものである」と述べていました。

 

 

<参考資料>

 

・アデプトプログラムその後。個人図書館、アジア現代史と社会問題。愛知県春日井市 『”徴用工裁判”。。謝罪。』記事

 

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12416448259.html

 

・Cluttered talk blab blab blab 『「なんちゃって日本人」の奇天烈コメント』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-11954503172.html

 

・拙ブログ 『‐在日米軍の是非をアメリカ人に聞いてみた結果 その2‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12336289651.html

 

・『アジア・アフリカ講座 日本と朝鮮』第3巻 勁草書房

 

 

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