朝鮮学校無償化、国の裁量妥当判断の流れ定着(2018.10.30 16:59)

 

産経新聞『正論』より

 

https://www.sankei.com/affairs/news/181030/afr1810300024-n1.html

 

 

朝鮮学校側が敗訴しました。

 

 

朝鮮学校の卒業生側、二審も敗訴 無償化訴訟
 
2018年10月30日 18時44分

 
朝鮮学校を高校無償化の対象から外したのは違法だとして、東京朝鮮中高級学校高級部の卒業生61人が国に計610万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は30日、請求を退けた一審判決を支持し、原告の控訴を棄却した。卒業生側は最高裁に上告する方針。

 

阿部潤裁判長は、朝鮮学校の資金が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に流れている疑いが報じられていると指摘。「就学支援金が授業料に充てられる確証が得られないとして対象から外した文部科学相の判断に裁量権の逸脱はない」と結論づけた。

同種の訴訟は全国5カ所の裁判所に起こされている。

(共同)

 

『東京新聞 TOKYO Web』(社会面より)

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018103001002252.html

 

 

怒られること覚悟で書きますが、あらかじめ「こうなるだろうな」と予想していました。

 

それだけ『国とたたかう』ということは、大変なことであり、一個人や団体がどうあがいても、一方的なワンサイドゲームになるのが常だと思うのです。

 

こういう話は、たびたび拙ブログにて、色々な形で述べさせていただいておりますが、一昔前の日本の社会主義者なんかは、一方的な弾圧の果てに「殺されている」のです。

 

‐東アジアの今とこれから その10(大逆事件と明治社会主義者の総括)‐

 

つまり、『弱い立場』の人間が、その社会で最も強力である国家権力を相手にするとき、ある種の「正攻法」では、全くと言っていいほど、無力で太刀打ちできない。

 

ゆえに「奥の手」を使わなければならない。

 

 

【前回の記事】

 

‐「国家によるいじめ」なら、国家を巻き込めばいい‐

 

以前こちらで、部外者ながら意見を書きましたが、改めて思うと悲惨極まりない状況です。

 

いよいよ日本が本当におかしい状態に突入して、私としても、恐ろしい気持ちで心がいっぱいになります。。。

 

一体、これ以上マイノリティとの分断を酷くして、日本という国が「アジアの国」でありながら、アジアでなくなるという異常事態に、皆がどれだけ認識できているのか、それこそ何十年後の未来を見据えた行動が、我々には求められているのに、相変わらず「アメリカの言いなり」となって、朝鮮学校に対する弾圧ばかりしている。

 

これは、巷で言われる日本人の「朝鮮人に対する偏見や蔑視」ではありません。

 

そこには日本が抱える『構造的な問題』がある。

 

私のブログでも、再三述べていることですが、日本が今置かれている状況が「にっちもさっちもいかない」ということ、片方では、拉致被害者を救出すると豪語しておきながら、北朝鮮との信頼関係づくりはまったくせず、北東アジア諸国から「嫌われる」ようなことを、自ら率先してやって(正確に言えばやらされている)、いたずらに緊張状態を高め維持し、結果、米軍基地の日本固定化がますます加速する。

 

おまけに『アイデンティティ・ポリティクス』の問題もはらんでくる。

 

‐日本人よ、これが『オルタナ左翼』だ!‐

 

 

 

※『アンティファ』の人々が、車いすの老人に対して「水をかける」蛮行をはたらいた様子。

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12307024662.html

 

これは、アメリカで今まさに問題となっている出来事で、本当の意味での「人権」を守るわけではなく、一つの『政争の具』として利用され、「ロシアとの講和」でもって、戦争国家から卒業しようとしていた、トランプ大統領に対する不当なバッシングや追い込み、半ばでっち上げた差別主義でもって、本当の意味でアメリカが抱える人権問題、それは世界中で繰り広げられる戦争や基地での特権や振舞いなど、数えればキリがありません。

 

無論、日本はこのような状況にあるわけではない。

 

実際、在日コリアンに対する「差別」はあるし、一方で、それを過度に煽り立てる連中がいて、上記画像にもある、アメリカの極左暴力集団『アンティファ』を信奉し、日本でも似たような集団を作り上げて、物理・精神上問わない暴力三昧のかぎりを尽くしている。

 

‐辛淑玉文書を読む その1‐

 

これを読んだらビックリする方もいらっしゃると思いますが、このような暴力事件に関わった人々が、朝鮮学校の「支援」を取り巻く環境にいるわけで、冗談じゃないけど、すぐにでも縁を切れ、でなければもっともっとおかしいことになると言いたいのですが、本当にごくごく一部の在日コリアンが、一個人の人生を過度に悲壮化させ、本来在日のもつ歴史を持ち出して、ある種の「権威付け」を行い、あからさまな暴力行為ですら黙認、もしくはもみ消しに図ろうとする様は、もはや異常としか言いようがない。

 

そうなると、「本当の差別問題」とはそれて、『一部の連中がもてあます認識』に引っ張られる形で、マジョリティとマイノリティの分断がさらに酷くなり、もちろんこれは沖縄の問題とも関係しますが、物事の本質はそこではないのです。

 

‐アンティファもしばき隊も批判できない「クソメディア」に言われたくない‐

 

概ね、日本のメディアというものは、北東アジアに対して一度たりとも「信頼ある態度」を取ってきたことはない。これは本当に断言できます。

 

それは昔の『東京朝日新聞』『東京日日新聞』の時代と変わりがない、ある種の「病気」と認識しても良い。というか、100年以上、日本が引っ張り続けている歴史的な問題。

 

何ていうのかな、「常識」を常識として受け入れすぎている。

 

ちゃんと自分たちで調べて納得したことなのと、メディアの一方的な刷り込みでただそう思ってるだけじゃないのと、例えば北朝鮮に関する物事は、どれだけ今歴史が動いて、南北朝鮮が平和に向かって一歩を踏み出し、駐留米軍の追い出し、北東アジアの本源的な「非武装化」や「独立」に向けて、超大国との駆け引きを繰り広げているというのに、本当に脳みそが存在していないのかと思うくらい、バカな認識を引っ提げて、とにかく「北朝鮮には騙されるな」だとか「日米同盟こそが至高」などと思考停止していることに、ああ、植民地としての現実はこれほどまでに酷いのかなと、それが今まさに『朝鮮学校の無償化問題』とも絡んできていることに、どうして気が付けないのだろうと。

 

いや、この感じで行くと、たぶん拉致問題は一生解決できない。

 

それだけじゃない、日本自体にとっても「終わりが見えてきている」としか思えないのですよ。

 

「歴史に取り残された国」が、どのような顛末を辿ったのか、それはお分かりだと思いますが、自分たちが惰性でやっている行為の積み重ねが、自国をさらなる孤立の状況に追い込み、結果『アメリカへのさらなる依存』を深める行為だということです。

 

 

Michikoさんのブログ 『Cluttered talk blab blab blab』(現地サイトでの交流)より

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/

 

※実際日本人はアメリカ人に「200年以上友達がいない連中」と思われている

 

 

とにかく、「司法」は絶対に「政治」に勝てない。

 

これは現実であり事実です。

 

それが「国際レベル」なら尚更であり、自国憲法すら超越する在日米軍の存在や、今回の朝鮮学校に対する「司法の態度」含め、これらの問題を、在日コリアンの方々が、優秀なネットワークや人材でもって、南北朝鮮に働きかけを行い、彼らにしても、自分たちの平和が「北東アジアの安定にある」ことは、日本人よりも一億倍知っているので、周辺国の懸案事項を解決する上において、特に文在寅大統領ならきっとお分かりになってくれるでしょう。

 

そして日本政府による在日コリアンへの迫害問題を、南北朝鮮との『政治レベル』にまで引き上げ、いざ「政治決着」まで持ち込む。殊に北朝鮮との関係において、日本は「拉致問題」を抱えている。もちろんこれも解決すべき重要な人権上の問題なのですが、前者の問題と『車の両輪』のような関係であり、なぜ北朝鮮が日本に対して「興味がない」のか、もちろんそれは日本政府のコリアンマイノリティに対する「態度そのもの」に起因してるからであり、そうした『信頼ゼロ』の状況から、着実に前に進む意味においても、本当に「その気があるのなら」、また日本自身の「国益」上の観点からしても、早急に改めなければならないことなのです。

 

 

<参考資料>

 

・かっちんブログ 『速報!結果は?東京「朝鮮学校高校無償化」裁判の控訴審判決』記事

 

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12415499236.html

 

・東京新聞 TOKYO Web 『朝鮮学校の卒業生側、二審も敗訴 無償化訴訟』

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018103001002252.html

 

・拙ブログ 『‐「国家によるいじめ」なら、国家を巻き込めばいい‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12415080328.html

 

・同 『‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12408527135.html

 

・同 『‐東アジアの今とこれから その10(大逆事件と明治社会主義者の総括)‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12413592514.html

 

・同 『‐日本人よ、これが『オルタナ左翼』だ!‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12307320081.html

 

・同 『‐辛淑玉文書を読む その1‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12332234737.html

 

・同 『‐アンティファもしばき隊も批判できない「クソメディア」に言われたくない‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12355158654.html

 

・Cluttered talk blab blab blab 『Antifa's violence is no longer tolerated』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12307024662.html

 

 

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