板門店(パンムンジョム)にて、南北兵士が「警備を止め」一列に並ぶ
(金 有燮校長ソンセンニンFBより)
かっちんブログ 『これはいい写真 70年ぶりに敵対行為を中止した南北…1日から中断した「敵対行為」とは?』記事より
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12416294430.html
南北の兵士が談笑し歩く様子
同
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12416294430.html
70年ぶりに敵対行為を中止した南北…1日から中断した「敵対行為」とは?
登録:2018-11-02 06:14 修正:2018-11-02 15:29
砲兵、軍事境界線それぞれ5キロメートル以内での射撃訓練を中止
海軍、緩衝区域で艦砲の砲身覆い、海岸砲の砲門閉じる
空中では空対地誘導武器の射撃訓練を中止
西海上の敵対行為禁止区域(緩衝水域)に関する9・19南北軍事合意が実施された1日午前、仁川市甕津郡延坪島付近の海岸で、機動訓練中の高速艇の砲身にカバーがかけられている=写真共同取材団///ハンギョレ新聞社
南北の軍当局が、陸地や海、空で、相手に対する敵対行為を今月1日0時を基点にすべて中止した。南北の軍当局が今年9月に平壌(ピョンヤン)で開かれた首脳会談で採択した「歴史的板門店宣言の履行のための軍事分野合意書」(以下9・19軍事合意書)を履行するための措置である。
70年間にわたる分断体制で、韓国と北朝鮮の軍当局は相手を標的と規定し、様々な軍事演習を行ってきた。9・19軍事合意書により、南北は軍事境界線付近で相手を刺激し緊張感を高めうる各種訓練を中止し、軍事施設を整備すると約束した。
これまで軍事境界線近くの陸地や海、空では、どのような「敵対行為」があったのだろうか。2015年8月、北朝鮮が西部戦線の南側に砲を発射したことを受け、韓国軍も対応射撃を行ったことが代表的な例だ。
大砲やロケット、誘導弾などを活用して戦闘を繰り広げる砲兵は、軍事境界線付近で射撃訓練を行ってきたが、1日を基点に南北は軍事境界線からそれぞれ5キロメートル以内の自分の区域で、演習・訓練を行わないことにした。発射した砲が落ちる地点が、南北が約束した各5キロメートル(合わせて10キロメートル)以内に入らないようにするためだ。
国防部は「この地域での砲兵射撃訓練場を調整・転換し、連隊級以上の野外機動訓練の計画・評価方法を補完した」と説明した。
海では演習だけでなく、海岸と艦艇の上に設置された海岸砲や艦砲が相手を刺激してきた。砲門が開いているということは、いつでも砲弾が発射される可能性があるという意味だった。南北は9・19軍事合意書で、西海南方の徳積島(トクジョクト)以北から北側の草島(チョド)以南の水域▽南側の束草(ソクチョ)以北から北側の通川(トンチョン)以南の水域で、砲射撃と海上機動訓練を中止することで合意した。国防部は東・西海の緩衝区域に艦砲・海岸砲の砲口・砲身カバーを製作して設置し、延坪島(ヨンピョンド)とペクニョン島などにある海岸砲の砲門を閉じたと発表した。
南北が「9・19軍事合意書」によって地上・海上・空中緩衝区域で砲射撃や機動訓練、偵察飛行など敵対行為を全面中止することにした今月1日午前、仁川市の甕津郡延坪面望郷展望台から北朝鮮の大睡鴨島に海岸砲陣地と推定される場所が見えている//ハンギョレ新聞社
空では地に向かって実弾を撃って敵を命中させる空対地誘導兵器の射撃訓練が実施されてきた。南北は軍事境界線の東・西部地域の上空に設定された飛行禁止区域内では、固定翼機の空対地誘導兵器射撃戦術訓練を禁止することで合意した。
航空機が速い速度で飛行し、意図せず非武装地帯付近に実弾を落とした場合、予期せぬ衝突が起こる恐れがあるからだ。
南北は固定翼機の場合、飛行禁止区域を東部地域は軍事分界線を基点に南北が40キロメートルずつ、西部地域は20キロメートルずつと定め、回転翼機の場合は10キロメートルずつ、無人機は東部地域15キロメートル、西部地域10キロメートルとした。気球には25キロメートルの飛行禁止区域が適用される。国防部は、機種別の航空試験報を発令し、飛行禁止区域を対内外に公布すると共に、韓米空軍訓練が支障なく行われるよう訓練空域も調整したと発表した。
ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
『HANKYOREH ハンギョレ』記事より
少し前まで「不可能」だと思われていたことが、次々と実現して、本当に夢のような気分です。
我々が暮らす、この北東アジア地域に、少しづつですが、『平和への兆し』が着実に見えてきた。
私たちは、こうした努力を決して見過ごしてはならない。
文在寅大統領の韓国は、次々と朝鮮半島に「新たな息吹」を吹き込んでいます。
先に紹介した、南北との軍事的緊張の緩和に努め、『在韓米軍の引き揚げ』に関しても、もうすでに話題に挙がっているのです。
英語ブロガーMichikoさんのレポートによると、以下の通りになります。
Troop pullout will pose tactical risk: USFK commander nominee
『KOREATIMES』によると、次期在韓米軍司令官に「就任予定」の、ロバート・アブラムスという人が、当然のように「韓国から引き揚げたくない」ことを表明されています。
実に未練がましい物言いで、たとえ『朝鮮戦争正式終了』がされても、『平和協定』が結ばれても、韓国から撤退すべきではないと述べています。
次期在韓米軍司令官 ロバート・アブラムス陸軍大将
KOREATIMES 『Troop pullout will pose tactical risk: USFK commander nominee』記事より
http://www.koreatimes.co.kr/www/nation/2018/09/356_256037.html
"Without mention of any change of conventional capability, I would say there would be a significant amount of risk tactically if we were to do that,"
通常の軍事力(ここではたぶん、北朝鮮の核兵器以外の軍事力を指している)が特に変わらない限り、われわれが引き揚げるということは、戦略上の非常に大きなリスクとなると言える。
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12408220647.html
彼はこれを、アメリカの議会で「選考手順」にて述べ、もうここまでくればお分かりかと思いますが、『米軍の海外展開』というものは、それらを取り巻く「利権」だとか「雇用創出」のためだけに運営されている。
つまり、「その国の防衛」とは一切関係なしに物事が進むということ。
実際、「世界最強の艦隊」がある在日米軍が居たにも関わらず、北朝鮮の船が来て、いとも簡単に日本人が「拉致されていった」事実からしても、その強い証左となりえるでしょう。
アブラムス陸軍大将が述べたことは、「自分のポスト」が雲散霧消するのが嫌だから、『在韓米軍の引き揚げ』を断固として拒否しているわけで、もちろんそれは、彼以外の将官クラスの人間や兵士にも言えることです。
さらには、文在寅大統領が『三度目の南北首脳会談(ピョンヤン)』で決めてきた『(米韓)合同軍事演習の中止』にしても、すぐさま「やめたら危険だ」と文句を言う必死ぶりです。
(英語版) HANKYOREH HANI.CO.KR 『New USFK commander says suspension of joint exercises is “prudent risk”』記事より
http://english.hani.co.kr/arti/english_edition/e_northkorea/863583.html
つまり、このような理由でもって、米軍は世界中に軍事基地を置くことによって、そこから得られる『利益』のためだけに、各地で、いたずらに戦争リスクを高めて、「美味しい汁」を吸い上げているわけ。
だからアメリカ政府(軍産複合体)は「平和が大嫌い」なのです。
無論、それは過去の歴史からも証明されている。
‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その1(加速するアメリカへの依存)‐
ホッジ・アメリカ駐屯軍司令官・朝鮮南部軍政庁長官 陸軍中将(Wikiより)
「私は言うならば総督である。従来使っていた意味で総督である」
1945年9月、南朝鮮を占領したアメリカは、同年9月25日付け軍政庁令第二号を取り決め、朝鮮半島にあった「日本財産」をすべて取り上げ、自身の『利権づくり』に勤しみました。
※軍政庁令第二号の詳細
「38度線以南で日本人が所有していた。公私有財産の権利は、直接、または間接的、全部または一部、その形態の内容のいかんとを問わず、1945年9月25日付けアメリカ軍政庁がその所有権を接収する」
関係記事
‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その7(日本財産を用いて韓国傀儡化を進めた米国)‐
こうした現実をみて、特に日本なんかは、アメリカにとって『美味しすぎる国』で、黙っていても向こうから「献上品」を持ってくるし、おまけに国民も、韓国と比べ「自立していない」ときた・・・。
まさに「恰好のカモ」なんですよ、ウチらは。。。。
もう、悔しすぎて泣けてきます。
つまり、これが『敗戦国の末路』だということ。
しかし、絶望ばかりしてもいられません。今お隣の韓国の人たちが、まさに「独立をしようとしないか」の瀬戸際であり、まずもって在韓米軍を追い出せない限り、絶対に自分たちの米軍も追い出せないということです。
Michikoさんもおっしゃられてたけど、私たち北東アジアの国は、あらゆる意味で『運命共同体』なのであり、それらが「めぐる順番」によって、常に成り立ってきた。
他にも色々と深い内容で溢れていますが、現在の朝鮮半島と、それを取り巻く地域の情勢は以下の通りです。
・アメリカと正面立ってぶつからない。表面的には彼らの「顔を立て」、あとで難癖をつけられないように、報告連絡相談もキッチリやる。しかしアメリカの言うことを、どんどん骨抜きにする
・既成事実を積み上げる
・「外部」との交渉は、韓国側が矢面に立って、全部やる。北朝鮮側は、文大統領を信じて、それを見守っている
・同じく中国も、基本的にはあまり全面に出ず、見守っている
・Cluttered talk blab blab blab 『韓国関係ニュース~試される文大統領の手腕~』記事より
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12408220647.html
このようにMichikoさんは分析されていて、確かに「これ以外」に、戦争を避けて解決する手段は見つかりません。
そうして、我々はこうした「流れ」を決して邪魔してはならない。
国内では、相変わらず盲目的な議論が繰り広げられているが、私たちが生きる、この「北東アジア」の情勢が、最も望ましい平和の状態に生まれ変わるとき、それは私たちの社会にある「あらゆる差別と分断」から解放される時であり、人々の暮らしや経済においても、繁栄を極めることができるのです。
남한도 북한도 울컥했던 정상회담 감동의 순간들
<南韓(韓国)も 北韓(北朝鮮)も 涙した 首脳会談 感動の瞬間集>
https://www.youtube.com/watch?v=u7pt0-jGeXM
‐続・画像で振り返る南北首脳会談 最終回【ピョンヤンの秋】-
文訪朝以降、文大統領は「全朝鮮半島の国民」の利益を代表した存在となり、事実、あれだけの歓迎を受け、その次の流れにもつながっています。
無論それは、文在寅大統領を金正恩委員長が「信頼すること」や、地域安定のカギを握る中国も、それに同意を示し、いよいよ朝鮮半島の『統一』が現実的になったことを意味する。
朝鮮半島 『統一図』
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12408220647.html
もう、アメリカの言うことばかり聞いていては、未来永劫「朝鮮半島の統一」を実現できないことを、韓国の人たちはものすごく理解しています。
私たち日本で暮らす人々も、そのことを認識し、本当の意味での『平和』とは何かを、もっともっと掘り下げなくてはいけないと思います。
<参考資料>
・かっちんブログ 『これはいい写真 70年ぶりに敵対行為を中止した南北…1日から中断した「敵対行為」とは?』記事
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12416294430.html
・HANKYOREH ハンギョレ 『70年ぶりに敵対行為を中止した南北…1日から中断した「敵対行為」とは?』記事
・Cluttered talk blab blab blab 『韓国関係ニュース~試される文大統領の手腕~』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12408220647.html
・KOREATIMES 『Troop pullout will pose tactical risk: USFK commander nominee』記事
http://www.koreatimes.co.kr/www/nation/2018/09/356_256037.html
・(英語版) HANKYOREH HANI.CO.KR 『New USFK commander says suspension of joint exercises is “prudent risk”』記事
http://english.hani.co.kr/arti/english_edition/e_northkorea/863583.html
・拙ブログ『‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その1(加速するアメリカへの依存)‐』記事
https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12392098564.html
・同 『‐続・画像で振り返る南北首脳会談 最終回【ピョンヤンの秋】-』記事
https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12408182342.html
・同 『‐金正恩委員長のソウル訪問歓迎の動き(若き学生たちの想い)‐』記事
https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12417547905.html
・『アジア・アフリカ講座 日本と朝鮮』第3巻 勁草書房
・Youtube動画 『남한도 북한도 울컥했던 정상회담 감동의 순간들 <南韓(韓国)も 北韓(北朝鮮)も 涙した 首脳会談 感動の瞬間集>』
https://www.youtube.com/watch?v=u7pt0-jGeXM
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