前回の記事

 

‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その1‐

 

このシリーズは、現在の書き溜めが終了しても、Youtube上に動画があれば、散発的に続けていこうと思います。今回の動画はかなり長いので、翻訳や論評の都合上、いくつかのシークエンスに分けてご紹介させていただきます。読者の皆さま方にはご迷惑をお掛け致します。

 

 

 

大韓民国(韓国) 国旗

 

http://freesozai.jp/itemList.php?category=nation_flag&page=ntf_125&type=sozai

 

 

【関係記事】

 

‐ウーマン村本さん、やっぱりすごいな‐

 

‐韓国KBSが朝鮮学校(ウリハッキョ)の無償化闘争をドキュメンタリーで放送‐

 

‐『아이들의학교』アイ(子ども)たちの学校(ハッキョ)‐

 

 

【日テレの特集(2018年1月)】

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その1‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その2‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その3‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その4‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その5‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その6‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その7‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その8‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その9‐

 

‐<追記あり>意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その10‐

 

‐無知と憎悪の荒らし!日テレの朝鮮学校特集を見た日本人の反応‐

 

 

【朝鮮学校(高校)授業料無償化における政治と司法の動き】

 

‐最高裁における朝鮮学校の補助金不交付「妥当」の判決‐

 

-それでも我々は北東アジアの家族である-

 

‐東アジアの今とこれから その13(『恥ずべき歴史』の認識すること)‐

 

‐朝鮮学校「無償化除外」から考える 在日コリアンの『二重国籍論』‐

 

‐東京朝鮮中高級学校無償化の行方‐

 

‐「国家によるいじめ」なら、国家を巻き込めばいい‐

 

‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐

 

‐『THE MANZAI』ウーマンラッシュアワーの「朝鮮学校ネタ」について考える‐

 

‐ウーマン村本大輔さんと朝鮮学校の関係(なぜ漫才で取り上げたのか)‐

 

 

【北東アジアの戦後史】

 

‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える 最終章(日本自主化のプロセスと東アジアの平和樹立)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 最終回(日米独占資本の「相違」と平和国家の欺瞞)‐

 

‐シリーズ『日米同盟』の正体 最終回(米日韓の断ち切れぬ軛)‐

 

‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その10(リアルにおける差別)‐

 

 

 

한반도의 봄, 재일동포의 시선 [조총련계 · 조선적 재일동포 특집 ]/ YTN KOREAN

 

韓半島(朝鮮半島)の春,在日同胞の子孫[朝鮮総連系・朝鮮族・在日同胞特集]/YTN KOREAN

 

YTN KOREAN

 

https://www.youtube.com/watch?v=y-sAS8gczA8

 

 

ハッシュタグには#재일동포(在日同胞) #조선적(朝鮮族) #조총련(朝鮮総連)と書かれています。

 

番組名は『더큰코리아』、直訳で『より大きい韓国(朝鮮)』という意味です。

 

【冒頭ナレーション 0分13秒】

 

歴史的な南北首脳会談、そして実現した北(朝)米首脳会談。韓半島(朝鮮半島)を取り巻く平和の機運が醸成されています。

 

分断と南北間の対立は、そのあいだ、海外同胞(へウェトンポ)たちにもかなりの悪影響を及ぼしていたのは事実です。特に在日同胞(在日コリアン)社会は、より大きい影響を受けざる得ませんでした。在日同胞の団体も、韓国や北韓(北朝鮮)を支持する民団(ミンダン)や朝鮮総連(チョチョンリョン)に分断されています。

 

韓半島(朝鮮半島)の平和と繁栄に対する期待が、どの時よりも高まる現在。在日同胞たちは今の現状をどう見つめているのでしょうか。

 

【女性キャスター 0分50秒】

 

おはようございます。全地球から答えを見つけて、韓民族(朝鮮民族)共同体を実現する確認する『トークン・コリア(より大きい韓国/朝鮮)』です。

 

今回番組は、少し特別な機会を設けさせていただきました。

 

南北和解や平和的雰囲気に対する、在日同胞の方々の視線。その真ん中にある、国籍を選択しない、いわゆる『朝鮮総連系』朝鮮族の立場や、その声を聞いてみました。

 

※国籍に関する事項(このシリーズにありますがめちゃ複雑です)

 

‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その10(リアルにおける差別)‐

 

 

この先は、朝鮮語や韓国語の文章だけを翻訳させていただきます。

 

【1分24秒】(キム・イルグさん 54 在日同胞3世)

 

夢みたいな出来事でしょう。時代が入れ替わる未来が見えたと思いましたし、本当に涙が出ました。

 

【1分36秒】(キム・サンミさん 51 在日同胞3世)

 

本当に私たちが、待ちに待った日が来たという心が、ほんとうにこう、こんなに嬉しいことが通じないのが本当に残念。

 

【1分46秒】(チェ・ジセさん 16 大阪朝鮮高級学校 1年生)

 

私たちが韓半島(朝鮮半島)や日本を結べる、大きな架け橋になれるように努力していかなくてはならないことを、最近の流れを見て思いました。

 

【タイトル 2分10秒】

 

韓半島(朝鮮半島)の春,在日同胞の視線

 

舞台は大阪の工場団地。

 

【ナレーション 2分22秒】

 

約30坪あまりの小さな町工場は、在日同胞キム・インジョンさんが鉄加工で生活をしている現場です。80を超える高齢ですが、一日も休まず仕事をします。演劇をするチョリさんがお父さんの仕事を手伝っています。お父さんと息子さんが、その忙しい手を少し休めました。

 

携帯フォンで韓国ニュースを聞くためです。

 

歴史的な北(朝)米首脳会談を、この小さい携帯画面で大切に見ていました。

 

深刻な表情で首脳会談の場面を見守る父と息子。彼らにとって、感激をやまない瞬間でした。

 

キム・インジョンさんや息子チョリさんは、韓国や北韓(北朝鮮)、日本のそのどこにも「国籍」を選択しない朝鮮族の在日同胞です。

 

『朝鮮族(チョソンジョッ)とは?』

 

【ナレーション 4分00秒】

 

朝鮮族とは、(植民地)解放直後、朝鮮半島に政府が出来る以前に、日本政府が在日同胞たちに付与した「仮想の国籍」です。

 

‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その8(『韓国籍』の特権について)‐

 

‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える 最終章(日本自主化のプロセスと東アジアの平和樹立)‐

 

※この問題はただでさえ複雑で、それまで「日本人だった」朝鮮人に対する日本政府の傲慢な姿勢と、敗戦後におけるアメリカと日本の『植民地的関係』、さらには当時のパワーポリティクスにおける日韓関係の「序列」が生み出した、大きな『不幸の産物』です。後に『韓国籍』との落差含め、同じ「朝鮮籍」でも、朝鮮民主主義人民共和国の公民として生きる在日コリアンや、それに属さない「純粋な朝鮮族」として生きる人々もいます。いずれにせよ、前述の歴史的要因で生まれたことは事実です。

 

再びナレーションに戻ります。

 

その真ん中(朝鮮籍)の一部は、未だに朝鮮族として生きています。

 

韓国や日本などに国籍を選択すれば、日本で生きていくときに大きな転機を受けることができるかもしれないのに、キム・インジョンさんが堅く「朝鮮族として朝鮮籍」を維持する理由は、何でしょうか?

 

現在日本には、3万人の「朝鮮族(としての朝鮮籍)」が暮らしています。李明博・朴槿恵政権時は、朝鮮族の(韓国入国を)事実上、許可しませんでした。この中一部の親北勢力の、朝鮮人総合連絡会側、朝鮮総連と関係が多いという理由でした。

 

‐韓国籍変更者に渡される「洗脳文書」について‐

 

‐金正恩委員長のソウル訪問歓迎の動き(若き学生たちの想い)‐

 

※歴史的にも「韓国守旧派」と呼ばれる、アメリカの軍産複合体寄りの、李明博・朴槿恵政権下では、分断を利用した利権目的で、北朝鮮敵視政策が行われていたので、これは致し方のないことでした。

 

しかし朝鮮族同胞にとっては、このようなどうしようもない状況でも、受け入れざる得ない事実でした。

 

文在寅政権になって、このような入国基準を完全に緩和し始めました。

 

文在寅、観覧式直後に済州島海軍基地の地元民に謝罪

 

※文大統領はこれ以外にも、『分断』による様々な禍根を修復することに努めています。

 

そのあいだ、息子のチョリさんが演劇公演のために、韓国に行くことができました。

 

 

ナレーション 6分02秒】

 

体は日本にあるが、キム・インジョンさんは南と北が活発に交流して、自由に往来できることを、誰よりも強く願っています。そして、日本の植民地支配に対する確実な清算が必要であると強調します。

 

 

【ナレーション 7分21秒】

 

生涯、父の故郷である済州島に行くことができなかったキム・インジョン氏。それを子どもたちに継いで、祖国の地を踏めることを期待します。

 

 

今回①の翻訳が終了する中で、戦後における世界史や、その荒波に呑まれる形で日本がなおざりにしてきた問題、分断される認識、語ればキリがありませんが、目指すべきところは『ひとつ』でしょう。

 

それは北東アジアの平和であり、かつてまで続いてきた軍事的緊張や、今もなお残る、分断による他者への侮蔑や不理解、拙ブログではそれを幾度もなく記事で書いてきましたが、現在までアメリカの『植民地』として生きてきた日本の現実や、それから脱そうとする韓国の努力、お金はなくて、傀儡メディアから、どんなにネガキャンや罵声を浴びせつけられられようとも、『主権国家』としてその地位を守ってきた北朝鮮。またそのカギを握る中国やロシアの存在だったり、この地域の歴史は常に流動的かつ複雑であり、過去の歴史や、より多くの証言や資料をかき集めながら、ようやくその「断片」を知ることが出来るわけです。

 

この先も翻訳は続きますが、より深層に迫っていければなと思います。

 

 

<参考資料>

 

・Youtube動画 『한반도의 봄, 재일동포의 시선 [조총련계 · 조선적 재일동포 특집 ]/ YTN KOREAN』

 

https://www.youtube.com/watch?v=y-sAS8gczA8

 

・友人の翻訳協力

 

・Cluttered talk blab blab blab 『文在寅、観覧式直後に済州島海軍基地の地元民に謝罪』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12411664914.html

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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