前回でお話した朝鮮学校の生徒たちの「進路」について、報道では一人の女の子が紹介されていました。

 

 

 

 

 

 

 

これを見た人の中に、「在日の意見ばかり取り入れるな」だとか「ふーくんは友人がコリアンだから朝鮮人贔屓になっている」という考えを持つ人が仮にいるのなら、改めてそれは大きな間違いであると指摘せざる得ません。

 

事実がこうなのですから。

 

それは歴史学的見地からであり、過去の史実から現在の出来事を含め、フィールドワークを重ね、在日コリアンの生活を知り、それらを総合的に判断した結果、一つの重層的な認識にたどり着きます。

 

 

特集の中で紹介された、朝高3年生のユフィさん(17)は、一つの目標を断念せざる得ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も本特集を拝見していて、特に上昇志向の高い方だなと、ユフィさんの行動を素直に称えたいです。所謂「書庫」と化した日本の大学は、確かに本を読むことや文章を書くスキルを教えてくれますが、核心的に何か「新しいモノ」を教えてくれるところではありません。

 

この先、ますますネット社会が浸透し、モノや情報が目まぐるしく移動し、より世界と繋がっていくためにも「英語」やその他の外国語は、非常に大きなアドバンテージとなります。

 

多くの日本人は、「モノリンガル」の呪縛から解き放たれず、認識や思考も極めて単調的にならざる得ないのが現実です。現に、私もその範疇に属しています。

 

そして先々の世の中、「手に職を付ける」ことが、いかに大切かが求められていきます。

 

たとえば「絵を描くスキル」「音楽をつくる」こと、また「プログラミングができる」だとか、従来の勉強以外に、『その人だけしか出来ないこと』です。まあ簡単に言えば「人を喜ばせること」でしょう。

 

それは旧来の「学歴」と呼ばれるものの代替物として、ネット社会の発展とともに、どんどん伸長していきます。その中で「英語」という世界言語と掛け合わせば、仕事の幅も広がり、そうそう食いっぱぐれません。

 

しかし、「北朝鮮と関連がある」という理由だけで、留学というかけがえのない「機会」を、一人の少女から奪ったアメリカ政府の責任もそうですが、どうか夢をあきらめないでほしい。ヨーロッパへの留学しかり、手段はいくらでもあります。

 

次回は、その後の展開を追っていきたいと思います。