前回の記事『‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その7‐ 』(https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12350516146.html)の続きとして、各国のビザ要件はコロコロと変わるのが現状です。
たとえばイギリスの例だと、留学目的での長期渡航の場合(12か月以上)、成績テスト(主に語学)による「査定」があって、規定の基準を満たさなかった場合、もう次に渡航することはできないシステムになっています。
※短期(6か月)の場合は、成績テストによる査定はありません
もちろん昔は、そういうものはありませんでした。
いずれにせよ、昨今テロが続き、各国がピリピリムードの中、ただでさえ煩瑣な手続きがより一層複雑化し、また不条理な政治的条件も折り重なって、結果的に個々人は「国家に縛り付けられている」のが現状です。
その中で、当事者のユフィさんに「再面接」が求められたことは、ある種「必然の成り行き」でした。
こういう国家行政システムの中において、具体的な理由が明かされないことは常です。
悲しいことに、こうしたまっとうなことを言える在日コリアンは「少数派」になりました。
日本の北朝鮮報道にウンザリして、韓国に鞍替えしたり、在日社会そのものを否定して、日本人に迎合したり、自らのアイデンティティを「捨てる」ことの深刻性について、我々日本人は知らなすぎています。
もちろん、自覚しろと言っても、そうした「経験」を持つことができない日本人にとって、理解することは容易なことではないのも事実です。
大切なのは、ネットの情報だけで満足せず、同時に自らが「新しい環境」に身を置くこと(東浩紀氏定義)が大切なのです。見たいものだけを見ないで、フィールドワークを重ねたり、それ自体ハードルが高いなと思えば、ふらっとでもいいから、自分たちが偏見に思っている朝鮮学校に足を運んでみるのも良いでしょう。
そこには、私たちと同じように、悩み、日々生き抜くことを考える人たちがいるのです。
<参考資料>
・東浩紀が弱いつながりで語るたった一度の人生をかげがえのないものにする方法とは?
https://www.youtube.com/watch?v=O15HAvs6E_c
・『インターネットは民主主義の敵か』(キャス・サンスティーン著 石川幸憲訳 2003)