【夕顔321-3】古文単語「召し出づ」
共通テストを見ると、
古文単語単独問題は、今後減少していきそう…;;
「わかって当然!」の方向性です。しっかり身につけていこうね♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【ドッキング古語】として覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
君は、いささか隙ありて思さるる時は、召し出でて使ひなどすれば、ほどなく交じらひつきたり。
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今回出てきた古文単語
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■【君(きみ)】…源氏の君。光源氏のこと
■【は】…提示の係助詞
■【いささか】…少し
■【隙】…すき間
■【あり】…ラ変動詞「あり」の連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【思さ】…サ行四段動詞「思す」の未然形
■【るる】…自発の助動詞「る」の連体形
■【は】…提示の係助詞
■【召し出づ】…「呼び寄す」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【使ひ】……小間使い
■【など】…例示の副助詞
■【すれ】…サ変動詞「す」の已然形
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【ほどなく】…ク活用形容詞「ほどなし」の連用形
※【ほどなし】…間がない
■【交じらひ】…ハ行四段動詞「交じらふ」の連用形
■【つき】…カ行四段動詞「つく」の連用形
※【つく(付く)】…付着する。慣れていく
■【たり】…存続の助動詞「たり」の終止形
◇ 今回は「るる」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「召し出づ」 ☆
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君は、いささか隙ありて思さるる時は、召し出でて使ひなどすれば、ほどなく交じらひつきたり。
問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選びなさい。
1.光源氏が、侍従の右近をお呼び寄せになって、右近が小間使いなどをして奉公の場に馴染むので
2.右近が、光源氏のそばに召し出されて、光源氏のご用聞きなどに駆り出されたりするので
3.光源氏が、夕顔の侍従であった右近を呼びつけて、使者として五条の屋敷に送ってしまったので
4.惟光が、夕顔の侍従であった右近を呼び寄せて、光源氏に使いとしてあてがうので
5.惟光が、夕顔の侍従であった右近に召し出されて、夕顔の住まいであった五条の屋敷に使者として送られたので
「召し出づ」という古語☆
尊敬語だということ、気がつきましたか?
【召し出づ(めしいづ)】
【他動詞:ダ行下二段活用】
…(貴人が)お呼び寄せになる。お取り寄せになる
※『全訳古語例解辞典(小学館)』より
「召す」という尊敬語が頭に入ってるあなたは、
「召し出づ」と出てきても、
何にも問題ありませんよね!
ポイントは、主語の確認です。
尊敬語「召し出づ」の主語は、
身分が高い人のはずなので、
1.光源氏が、侍従の右近をお呼び寄せになって(○)、右近が小間使いなどをして奉公の場に馴染むので
2.右近が、光源氏のそばに召し出されて、光源氏のご用聞きなどに駆り出されたりするので
3.光源氏が、夕顔の侍従であった右近を呼びつけて(×)、使者として五条の屋敷に送ってしまったので
4.惟光が、夕顔の侍従であった右近を呼び寄せて、光源氏に使いとしてあてがうので
5.惟光が、夕顔の侍従であった右近に召し出されて、夕顔の住まいであった五条の屋敷に使者として送られたので
選択肢がおのずと絞られますよねー!
【解答】…1
君は、いささか隙ありて思さるる時は、召し出でて使ひなどすれば、ほどなく交じらひつきたり。
● 過去記事リンク
■いささか
■召し寄す
■ほどなし
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