【夕顔274】主語の見分け☆偏差値50☆
古文読解の第一歩は、主語の見極めです。
とにかく、用言が出てきたら、その都度、
誰の行為かを、考えるようにしましょうね!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。部下の惟光(これみつ)に後始末をさせ、光源氏は茫然自失のまま二条院へ戻ります。宮中からの使者などが見舞いにやって来るなか、光源氏は頭中将を簾越しに呼び、参内できない理由を伝えます。
【今回の源氏物語】
召し寄せて、
「いかにぞ。今はと見果てつや」
とのたまふままに、袖を御顔に押しあてて泣きたまふ。
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☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル50 ☆
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A召し寄せて、
「いかにぞ。今はと見果てつや」
とBのたまふままに、袖を御顔にC押しあてて泣きたまふ。
問)傍線部の主語の組み合わせとして最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.A 光源氏 B 光源氏 C 惟光
2.A 光源氏 B 惟光 C 光源氏
3.A 光源氏 B 光源氏 C 光源氏
4.A 惟光 B 光源氏 C 光源氏
5.A 惟光 B 光源氏 C 惟光
古文読解の基本は、
主語を見抜くことです。
イラスト訳でイメージ持って読んでいければ
自然と主語もわかりますよね♪
(o^-')b
主語を見抜くポイントは、
敬語と助詞です。
Bの「のたまふ」のように、
よく出る敬語は、もうすでに押さえているでしょうが…
【召し寄す(めしよす)】
【他動詞:サ行下二段活用】
①そば近くにお呼び寄せになる
②お取り寄せになる
※Weblio古語辞典より
こんなふうに、複合的な古語になると、
敬語が含まれていることを、見逃しやすいので注意しましょ;
また、単純接続の「て」があると、
直前直後の用言と、主語が同じ場合が多いんです。
「いかにぞ。今はと見果てつや」
とBのたまふままに、袖を御顔にC押しあてて泣きたまふ。
…直前からのつながりでいくと、
Cの「押しあてて」は、惟光が主語とも考えられますね。
しかし、直後に「泣きたまふ」とあります。
「たまふ」という尊敬語があるならば、
主語は、惟光ではありませんよね。
ABCともに、尊敬語があるので、
主語は3つとも、光源氏ですね!
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
【正解】…3