◆光源氏(ひかるげんじ)◆
■光源氏(ひかるげんじ)
『源氏物語』の主人公。
容貌は輝くばかりで、学問、その他さまざまな才能に恵まれ、
帝は東宮である第一皇子 よりも、第二皇子であるこの皇子のほうを溺愛します。
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帝の皇子であり、容姿・才能すべてに恵まれた皇子は、「光る君」と呼ばれ、見る者すべてが彼に惹き込まれるほどでした。
帝からも、絶大な愛情を受ける光源氏でしたが、
母桐壺更衣 は早くに亡くなり、後ろ盾がなかったため、
悩んだ末に、帝は、光源氏を、皇族ではなく臣下(けらい)にくだすことに決めました。
12歳で元服し、臣下となった光源氏は、源氏という姓をもらいます。
「光源氏」とは、「光り輝くように美しい源氏」を意味する通称です。
元服の儀式(成人式)の夜、光源氏は、
添臥(添い寝する女)として、葵の上 をもらいます。
彼女は左大臣 の一人娘であり、
葵の上と結婚することで、左大臣家という後ろだてを得たのです!
しかし、年上の葵の上とは、結婚生活はうまくいかず、
母の面影を持つ藤壺宮 (父帝の妻)への許されない恋に苦しみます。
そして、それを紛らわすためにでしょうか…
光源氏は、数々の女性遍歴を繰り返していくことになります。
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【光源氏のおよその年齢】
●「桐壺」…0歳~12歳
●「帚木」…17歳
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『源氏物語』(本編)は、この光源氏と様々な女性との愛、また政治的栄光、仏教的因果応報などが、深く描かれています。