◆桐壺帝(きりつぼてい)◆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

◆桐壺帝(きりつぼてい)◆

■桐壺帝(きりつぼてい)

 

桐壺帝(きりつぼてい・きりつぼのみかど)は、『源氏物語』にいちばん始めに登場する今上(帝)で、主人公である光源氏 の父親です。

 

桐壺更衣一人を深く偏愛し、更衣の死後は、更衣によく似た藤壺を寵愛します。

桐壺更衣の残した光源氏のことも深く愛し、生涯変わらぬ情愛で、源氏の出世を助けます。



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桐壺更衣を寵愛した、『源氏物語』はじめの帝、ということで、他の帝と区別するため、「桐壺帝」と呼ばれています。

主人公、光源氏の父であることから、「父帝」などとも出てきます。


 

はじめ、桐壺帝は、右大臣の娘である弘徽殿女御を第一妃にもらい、第一皇子(のちの朱雀帝)や皇女たちも生ませていました。

 

にもかかわらず、後に入内した桐壺更衣を深く愛するようになってしまいます。

(※桐壺更衣についてはこちら→

 

桐壺更衣と片時も離れたくない!

他の妃には目もくれないという、盲目の愛…。

 

自分が守ってやらなくては…という強い愛が、逆に更衣の命を縮めることとなってしまったのです。


 

桐壺更衣の死後、悲しみに暮れる桐壺帝を見かねた周囲の勧めにより、亡き更衣にうり二つの藤壺(先帝の第四皇女)を入内させ、帝は桐壺更衣を忘れようとするかのごとく、藤壺に愛情を傾けていくようになるのでした。

 


身分にそぐわない桐壺更衣への偏愛…

光源氏と5歳しか年の変わらない藤壺へのご寵愛…

そして、光源氏への臣下降格…。


 

桐壺帝の様々なご意思と決断が、『源氏物語』の登場人物たちの運命を大きく左右しているのです。

 

 

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