【桐壺218-③】古文単語~「召す」について☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺218-③】古文単語~「召す」について☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【御前(おまへ)】…高貴な人や神仏の御前、帝

■【より】…~から

■【内侍】…内侍司の女官、ここでは掌侍のこと

※「掌侍(ないしのじょう)」…内侍司の三等官

■【宣旨(せんじ)】…帝のご命令

■【うけたまはる(承る)】…お聞きになる、伺う

■【大臣(おとど)】…ここでは左大臣のこと

■【参る(まゐる)】…高貴な人の前に参上する

■【たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)

■【べき(べし)】…~せよ(命令)

■【召し】…お呼び

■【已然形+ば】…~ので、~すると

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今日はこの中から、「召し」についてお話します☆

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「召す」は今まで何度も出てきています。

現代文でも、また古文の訳語の中にも、しょっちゅう出てきますので、これまで説明もしなかったのですが、

 

この「召す」も、幅広い意味を持つ敬語です!


 

【召す】

お呼びになる(「呼ぶ」の尊敬語)

②(物を)お取り寄せになる(「取る」の尊敬語)

召し上がる(「食ふ」「飲む」の尊敬語)

お召しになる(「着る」の尊敬語)

お乗りになる(「乗る」の尊敬語)

 

ひょー!

((((((ノ゚⊿゚)ノ


 

辞書にたくさん意味が書いてあるので、イヤになっちゃいますが、

要はひとつ!


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(人を)→お召しになる

(服を)→お召しになる

(飲食物を)→お召しになる

(乗り物に)→お召しになる

(その他の物を)→お召しになる


 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、

すべて、自分のもとに引き寄せるというニュアンスの時に、「召す」が使われます。

 

目的語によって訳出を変えたほうが分かりやすいですので、「召し上がる」とか、「お呼びになる」など、いろんな訳語が、辞書には書いてありますが、

 

あなたは、きちんと中身を捉えて、自然な日本語になるように訳出できればOK!


 

今回は、

 

大臣 / 参り / たまふ / べき / 召し / あれ / ば、

訳)左大臣に / 参上 / なさる / ようにとの / お召しが / ある / ので、


 

…わかりますよね(;゚;∀;゚;)?


 

わかりにくかったら、「お呼び」とか「ご召還」などと、適宜ことばをかえてみてくださいね♪

(ノ´▽`)ノ


 

ちなみに、「思し召す」「聞こし召す」など、尊敬語について、敬意をさらに強める補助動詞的な役割もあります!

源氏物語の中でも、何度も出てきますので、

また過去記事もご参照になってくださいね♪


 

今回出てきた「召す」という敬語動詞☆

敬意対象の問題などで出てきた時に、戸惑わないように、ちょっと意識してみてくださいね♪

(o^-')b

 

☆その他の重要古語☆
「御前」についてはこちら→

「内侍」についてはこちら→

「うけたまはる」についてはこちら→

「参る」についてはこちら→

「べし」についてはこちら→

「已然形+ば」についてはこちら→

重要古語一覧はこちら

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【古文】

御前より、内侍、宣旨うけたまはり伝へて、大臣参りたまふべき召しあれば、参りたまふ。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

【桐壺218-①】イラスト訳

【桐壺218-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ