【夕顔261-3】古文単語「御使」
単語帳の例文ばかりを見ても、
長文読解力は身につきません;;
長文読解の練習には、源氏物語がいちばんですよ♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
苦しくて、いと心細く思さるるに、内裏より御使あり。昨日、え尋ね出でたてまつらざりしより、おぼつかながらせたまふ。
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今回出てきた古文単語
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■【苦しく】…シク活用形容詞「苦し」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【いと】…たいそう
■【心細く】…ク活用形容詞「心細し」連用形
■【思さ】…サ行四段動詞「思す」未然形
※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【るる】…自発の助動詞「る」連体形
■【に】…時を表す格助詞
■【内裏(だいり・うち)】…宮中
■【より】…起点の格助詞
■【御使(おんつかひ)】…帝の使者
■【あり】…ラ変動詞「あり」終止形
■【え】…(打消と呼応して)~できない(陳述の副詞)
■【尋ね出(い)づ】…見つけ出す
■【たてまつら】…ラ行四段動詞「たてまつる」未然形
※【たてまつる】…謙譲の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ざり】…打消の助動詞「ず」連用形
■【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【より】…原因の格助詞
■【おぼつかながら】…ラ行四段動詞「おぼつかながる」未然形
※【おぼつかながる】…不安に思う
■【せたまふ】…~なさる(二重尊敬)
※【せ】…尊敬の助動詞「す」連用形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒帝)
◇ 今回は「せたまふ」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「御使ひ」 ☆
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苦しくて、いと心細く思さるるに、内裏より御使あり。昨日、え尋ね出でたてまつらざりしより、おぼつかながらせたまふ。
問)傍線部の説明として最も適当なものを一つ選べ。
1.宮中からの帝の勅使
2.宮中から派遣された使用人
3.神仏の使い
4.光源氏の使者
5.帝の世話係の側女
「御使」というのは、
「みつかい」「おんつかい」「おつかい」…
などと、読むことができます。
ヾ(o´C_`o)ノ゙
源氏物語などの王朝文学ではよく出てくるので、
基本的な使われ方を覚えておきましょう!
【使ひ(つかひ)】
【名詞】
①使者。(神仏の)使い
②召使い。側女(そばめ)
※Weblio古語辞典より
今回は、傍線部の直前に
「内裏より」とあるので、
①の意味だと推察されますね!
宮中から、帝(天皇)の勅命を伝えるためにやって来た使者
ということですね!!
(σ・∀・)σ
【解答】…1
苦しくて、いと心細く思さるるに、内裏より御使あり。昨日、え尋ね出でたてまつらざりしより、おぼつかながらせたまふ。
● 過去記事リンク
■いと
■より
■―がる
■せたまふ
■たまふ
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