場合の数が得意な中学受験生へのチャレンジ『モンティ・ホール問題』 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  モンティ・ホール問題

 

皆様、『モンティ・ホール問題』という確率論の問題をご存じでしょうか?これ結構面白いですし、頭の体操になるのでご紹介します。

 

算数、あるいは論理的思考や場合の数が得意な中学受験生なら、正解とその理由まで説明できるかも知れません。場合の数が得意なお子さんに出題してみるといいと思いますよ。

 

以下のようなものです。

 

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モンティ・ホールという人物が司会を務める番組で以下のようなゲームがあります。

 

回答者の前には閉じている3つのドアがあります。そのうち1つのドアの後ろには景品の車が、2つのドアの後ろにはハズレを意味するヤギがいます。回答者は車が後ろにあるドアを指定するとその車がもらえます。

 

まず回答者は1つのドアを選択します。その後司会のモンティは、残りの2つのドアのうちヤギがいるドアを必ず開けてヤギを見せます。

 

ここでモンティから「回答者は、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドア(つまり残り2つのうちモンティが開けていけていない方ドア)に変更してもよい」と言われます。


ここで回答者はドアを変更すべきでしょうか?

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いかがでしょう?ちょっと考えてみて下さい。

 

「当たる確率は変わらないのだからドアを変えても変えなくてもどちらでも同じ。」

 

とお答えになった方は結構多いのではないでしょうか?

 

実はこれは誤りです。この問題、話題になった当時は数学者ですら間違ったので、間違ってしまうのも当然です。

 

  正解

 

ドアを変えない場合は車のドアを当てる確率は1/3、変えた場合に車のドアを当てる確率は2/3になるので、「回答者は残りのドアに選択を変更すべき」が正解です。

 

この問題直観では分かりにくいですよね。ドアが2枚になった時点で残りのドアのうち当たりを引く確率は1/2なのだから、どちらを選んでも同じはず、と考えがちです。

 

ただこの考えは、最初からドアが2枚ならもちろんその通りなのですが、確率を考える時に、それまでの経緯を無視してはいけないのです。専門用語で言うと事後確率の問題です。

 

  解説

 

数式を使わない説明は色々と試みられていますが、以下が分かりやすいかなと思います。

 

ドアの後ろにあるものを車(当たり)・ヤギ(ハズレ)・ウシ(ハズレ)としてみます。

 

すると最初の選択と残った2枚のドアの後ろにいるものの組み合わせは以下のようになります。なお並び順は関係ありません。

 

①最初の選択→車:残り→ヤギ・ウシ

モンティは残りのヤギかウシのドアを開く→残るドアの後ろはヤギかウシ

 

②最初の選択→ヤギ:残り→車・ウシ

モンティは残りのウシのドアを開く→残るドアの後ろは車

 

③最初の選択→ウシ:残り→車・ヤギ

モンティは残りのウシのドアを開く→残るドアの後ろは車

 

最初の選択で車が引けるケース(つまりドアを変えたらハズレのケース)は3つのうち1つだけです。2回目にドアを変えて車が引けるケースは2つです。つまりドアを変えて車を引ける確率は2/3となります。

 

いかがでしょう?納得いかれましたでしょうか?

 

他の説明もWikiに載っていますので、もしピンとこなければそちらをご覧ください。

 

 

さすがにこの『モンティ・ホール問題』を直接入試で扱うようなことは開成や筑駒でも想定できませんが、こういう論理的な問題を考えるのが好きということは、そのような最難関中学を目指す子が必要な素質のように思います。

 

ちなみに息子が6年生の時にこの問題を出してみたところ、正解には至りませんでしたが「なにこれめっちゃ面白い!」と言ってwikiのページを食い入るように読んでいました。

 

 

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↓難関校の算数の解法メソッドのまとめにおすすめです。

 

 

 

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

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