【オススメ問題集】『図形の必勝手筋』と難関校における図形問題の重要性 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  難関校算数における図形問題の重要性

 

最近サピでどの学年も図形の単元が出てきているからか、メッセージで、図形問題が得意になるための教材についてお尋ね頂きました。

 

確かに平面図形・立体図形・点の移動の問題は、難関校では頻出ですし、合否を分ける問題になりやすいです。図形問題が得意になることは中学受験においてかなり重要です。

 

コベツバさんのウェブサイトで公開されている情報で確認してみましょう。

 

コベツバさんでは算数の過去問についてレベルAからCに分類されており、「レベルA」は基礎、「レベルC」は捨て問、そして「レベルB」が合否を分ける問題とされています。つまり算数の問題の中で、合格者と不合格者で差がついたと思われる問題ということです。

 

各難関校のレベルB問題における平面図形・立体図形・点の移動等の割合をみてみましょう。ここは結構各校の特徴が出ます。

 

渋幕:48.0%

(立体図形21.5%、平面図形(割合有)10.3%、平面図形(割合無)10.3%、点の移動等5.9%)

駒東:47.6%

(立体図形19.6%、点の移動等17.6%、平面図形(割合有)10.4%)

早稲田:46.2%

(点の移動等18.5%、平面図形(割合有)15.4%、立体図形12.3%)

渋渋:39.8%

(立体図形22.1%、点の移動等12.4%、平面図形(割合有)5.3%)
海城:39.4%

(立体図形16.2%、平面図形(割合有)12.3%、点の移動等10.9%)

聖光:36.4%

(立体図形15.2%、平面図形(割合有)11.6%、点の移動等9.6%)

開成:35.3%

(立体図形17.2%、平面図形(割合無)11.3%、平面図形(割合有)6.8%)

筑駒:28.3%

(平面図形(割合有)14.3%、点の移動等14%)

 

ー参考ー

桜蔭:21.9%

(立体図形12.5%、平面図形(割合有)5.1%、点の移動等4.3%)

JG:14.6%

(立体図形9.7%、平面図形(割合無)4.9%)

 

いかがでしょうか?渋幕の48%は圧巻ですね。渋幕の算数はやはり図形問題が肝ということが明らかです。ちなみに参考情報として記載した桜蔭やJGのB問題における図形問題の割合を見ると、それほど高くなっていません。つまり桜蔭・JGの算数対策だけでは、渋幕算数にはやや手薄になっている可能性があります。このあたりに女子が渋幕入試で苦戦してしまう理由がありそうです。

 

駒東・早稲田45%以上とかなりのウエイトです。その後開成まで35%以上となっていますので、これらの学校を志望校とする場合、図形問題に力を入れておく価値はかなり高いです。

 

筑駒については意外に低いと思われる方もいらっしゃるかも知れません。筑駒は実は立体図形がほぼ出ないのです。これが教育指導要綱縛りのせいなのかは不明ですが、男子難関校では極めて珍しいです。ただ、筑駒受験生の多くは開成・聖光など図形問題が合否を分ける問題になる可能性が高い学校を受験しますので、やらなくていいわけではないのですが。また点の移動問題は毎年のように出ます。

 

他方、桜蔭・JGに見る通り、女子難関校は図形問題が合否を分ける問題となるウエイトは小さいです。従って、サピのカリキュラムに加えてこの図形を強化する必要性は低いでしょう。ただ、渋幕や渋渋を併願するのであれば、図形問題を得意にしておくと他の女子に差をつけやすくなると思います(渋幕は男女同一判定ですが、渋渋は別判定なので、算数でアドバンテージをとれます)。
 

という訳で、私が言うまでもないことですが図形問題は中学受験算数のキーポイントになります。

 

  図形の必勝手筋

 

もうこのブログで何度も紹介していますし、my pickにもリストアップしていますので、既にお持ちの方、取り組み中の方はいらっしゃると思いますが、やはり東京出版『図形の必勝手筋』に尽きます。

 

適齢期は以下のような感じですかね。

図形問題が得意でより得意にしたい子:5年生春から

図形問題に苦手意識はないが得意にしたい子:5年冬~6年春から

 

ただ全部完璧にしようとするとそれなりに時間がかかりますので、5年生のどこかのタイミングからスタートして、少しずつ徐々に進める(例えば毎日とか毎週の日課にするなど)といいと思います。

 

 

 

 

 

詳細な内容、使い方、我が家の具体例などのご説明は以下の記事で記載していますので、ご興味があればご覧下さい。

 

 

 

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↓6年生の現時点での算数の基本チェックにどうぞ

 

 

↓私がよくブログを拝見しているプロ家庭教師の方の著書です。参考になります。

 

 

 

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

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