【2024アップデート】渋渋②男子受験生の併願パターンの推移

2024年のサピックス生の併願パターン分析のアップデートシリーズです。

今後の順番は以下のように考えています。マーカーは記事掲載済みの学校です。

2月1日男子(開成・麻布・駒場東邦・武蔵・渋渋①)

↓

2月2日男子(聖光①・栄光・渋渋②)

↓

2月3日男子(筑駒)

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2月1日女子(桜蔭・JG・雙葉・渋渋①・洗足①)

↓

2月2日女子(豊島①・渋渋②）

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2月3日女子(慶應中等部・筑附女子)

↓

1月(渋幕①男子・渋幕①女子)

今日は渋渋②男子です。

渋渋②男子については昨年取り上げてませんので、初検討です(渋渋①は取り上げましたが)。

手元にある2020年、2022年、2023年のサピ渋渋②男子受験生の併願パターンの推移をみていきます。

渋渋②男子受験生の併願先推移

渋渋②男子受験生の併願先

渋渋②男子
2月1日	2020		2022		2023		2024
開成	45%	開成	41%	開成	39%	開成	32%
麻布	21%	渋渋①	19%	渋渋①	20%	渋渋①	23%
渋渋①	10%	麻布	16%	麻布	19%	麻布	20%
駒東	9%	駒東	6%	駒東	6%	駒東	10%
早稲①	5%	早稲①	4%	海城①	5%	早稲①	4%

2月3日	2020		2022		2023		2024
筑駒	35%	筑駒	34%	海城②	32%	筑駒	33%
海城②	24%	海城②	20%	筑駒	32%	海城②	23%
早稲②	13%	早稲②	14%	早稲②	14%	早稲②	14%
慶中	8%	筑附	12%	筑附	8%	慶中	9%
浅野	7%	慶中	9%	慶中	5%	浅野	7%

分析

2月1日

・渋渋②男子の併願校推移はなかなか興味深いです。開成併願率が徐々に減少し、他方で渋渋①併願率が徐々に増加しています。麻布・駒東に関しては年によって上下はあるものの、併願率は横ばいです。つまり、開成→渋渋②の併願よりも、渋渋①→渋渋②という併願割合が増加していることになります。これは渋渋を第一志望にしている最優秀層の男子が徐々に増加していることを示しているのではないでしょうか。

2月3日

・3日は筑駒、海城②、早稲田②が多いです。筑駒が例年かなり多いのは、男子最難関受験層の中で、開成→渋渋②→筑駒という併願パターンもかなり多いことを示しています。一番の王道は先に見たとおり開成→聖光①→筑駒だと思いますが、横浜まで通いにくい受験生は、共学校ではあるものの都内の渋渋②を選択するのでしょう。

・ちなみに昨年海城②が大幅に増加しましたが、これは校舎リニューアルによる人気化の影響でしょう。今年は落ち着いて、例年通りとなっています。

・渋渋②男子で特徴的なのは、男子校の併願率が高いことです。渋渋以外に首都圏で難関共学校が多くないことが一つの要因ではありますが、例えば3日は筑附や慶應中等部の併願がもっと多くてもおかしくないかなと思いますが、筑駒、海城、早稲田を選択する受験生が多いわけです。つまり、男子最難関校志望者が、2日に受験する適当な難度の都内の学校が少ない関係で渋渋②を選択している、ということが読み取れます。