大分間があいてしまいましたが、シリーズの続きで、サピックスの女子の渋渋の第一回入試受験生の併願パターンを2020年(コロナの影響前)と2022年で比べてみたいと思います。
↓開成受験生の併願パターンの推移はこちら。
↓筑駒受験生の併願パターンの推移はこちら。
↓桜蔭受験生の併願パターンの推移はこちら。
↓女子学院受験生の併願パターンの推移はこちら。
女子渋渋①受験生の併願先
渋渋① | |||
2月2日 | 2020 | 2022 | |
渋渋② | 77% | 渋渋② | 72% |
豊島① | 8% | 豊島① | 7% |
渋幕② | 6% | 洗足② | 6% |
吉祥② | 2% | 渋幕② | 4% |
洗足② | 2% | 吉祥② | 3% |
2月3日 | 2020 | 2022 | |
小石川 | 24% | 筑附 | 19% |
豊島② | 20% | 小石川 | 18% |
筑附 | 18% | 豊島② | 10% |
慶中 | 16% | 慶中 | 10% |
鴎友② | 4% | 鴎友② | 8% |
雑感
・2月2日は当然ながら渋渋②受験の割合が圧倒的です。この2年での変化はあまりありません。なお、豊島①を選ぶパターンは、1日に桜蔭・JGを受験せず、2日に渋渋②を受験しないことから、かなり豊島の志望度が高い層であると言えます。
・また2月2日はS60以上の難関共学校が渋幕②、慶應SFCしかなく、S50台ですと明大明治、青学、昭和秀英②となり、渋渋受験者に多いと思われる都内在住・共学志望・附属校以外志望の受験生は渋渋②に集中すると思われます。
・2月3日は小石川、豊島②、慶應中等部とも減少、鴎友②が増加です。渋渋受験生なので、筑附、小石川、慶應中等部などの共学校志望者の割合が多い傾向はそのままです。ただ、2020年の上位4校(小石川・豊島②・筑附・慶応中等部)の合計が78%であるのに対し、2022年の同4校の割合は57%であり、2月3日の受験校がばらける傾向が見られそうです。
共学校志望と女子校志望の分断
・上記のとおり、2022年の渋渋①女子受験生の王道パターンは以下のようです。言い換えると、都内在住・共学志望・進学校志望の王道パターンということになるでしょう。
渋渋①→渋渋②→筑附or小石川
・比較として、桜蔭の王道パターンを見てみます。
桜蔭→豊島①→豊島②
こうしてみると、渋渋①受験者に代表される都内在住・共学難関校志望層と、桜蔭に代表される都内在住・女子難関校志望層が同一の受験校で競争する機会は、少なくとも2月にはあまりないように思います。
この共学志望層と女子校志望層の分断があり、都内在住の優秀な女子が須く受験するような学校がないので、女子の場合は男子における開成や筑駒のような図抜けた偏差値の学校が現れないということもあるように思います。
ただ、1月の渋幕①は桜蔭受験生も前受けとして受験することが多いでしょうから、女子校志望と共学校志望の女子最優秀層が競う場になっていそうです。ただ、場所が千葉ということもあり、東京近郊の全ての優秀な女子が受験するまでにはなっていないと推測します(女子の家庭の方が遠距離通学に抵抗があるでしょうし)。
男子最難関校受験との違い
このあたり男子は事情が違っています。まず共学校人気が女子ほど高くないことがあり、渋幕・渋渋の偏差値は上昇しているものの、現在のところ開成・筑駒ほどではありません。
また、2月3日に筑駒があり、競合する高偏差値校がないため、学区制限はあるものの、1日の難関校受験者が集結します。
そのような事情から、開成や筑駒入試では、最優秀層の男子の激突が毎年行われることになり、入試偏差値も高止まりするのだと思います。
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中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)
中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)
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