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国民の 生命より 国家の体制維持や Ａ国との 同盟の方が 遙かに 大事だったようだ。
兵士の殺し合いによる死体は Ａ国が 治外法権などを駆使して 秘密裏に処理して 秘密裏に 処理した。
それも 完全な 偽装工作だった。
そして Ｊ国側の 被害者の死体も Ｊ国によって 事故や 一般の殺人事件として 偽装工作をもって 処理された。
警察が捜査しようにも 上層部から 待ったが かかったのだ。
マスコミにも 箝口令が敷かれた。
しかし この事件は あまりにも規模が大きすぎて いつまでも隠しおおせるものではないと Ａ国 Ｊ国の首脳達も 感じていた。
何か 大きな 次の 一手が どうしても必要だった。
そんな 危機一髪（？）の状況下に 「奇跡の 救世主」が 現れたのだ。
その「奇跡の救世主」こそが 「新世界ウイルス」に感染した 怪物兵士達を 遙かに凌ぐパワーを持った 改造人間でした。
「新世界ウイルス」の突然変異により生じた 変異ウイルスにより 感染発症した 強力なパワーと 協調性 人間性を持った 救世主の誕生です。
しかも この救世主は Ｊ国人であり Ｊ国の危機に 猛然と 立ち向かってくれたのです。
もちろん Ａ国も Ｊ国も このような 新型改造人間の誕生は 予想もしませんでしたし、 最初のうちは その誕生も 全く 信じていませんでした。
そして この改造人間も やがては 他の改造人間のように 凶暴化して 人間性を失なっていくものだと 考えていました。
黄色人種には 感染しても 人間を完全に 改造するような 発症の仕方はしないはずでした 今までの「新世界ウイルス」だったら・・・。
しかし この「新世界ウイルス」も 突然変異を 繰り返していたのだ。
環境に 適応するために・・・。
（ つづく ）
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