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ユミが 涙ぐんでいるように 見えた。



コウタロウの メールのため だろうか?




アツシも 辛かった。



アツシに気配に 気づいたのだろうか ユミが 振り返った。


 
大きな目に 溢れた 涙を 抜きながら・・・。



「 ゴメンなさい。 昨日 お泊まりしたことを お母様に 謝っていたの。 何とか 言い訳しようとしたけど 叱られたわ・・・。 」



確かに ユミは 深窓の令嬢だ。



さすがに 外泊は まずいだろう。



でも 現実に 二人で 同じ朝を迎えたのだ。



「 食パンしかないけど いい? それと インスタントコーヒーと(笑)。 こんな 粗末な 朝食なんて 初めてだろう? 」



自嘲気味に アツシが ユミに言った。



ユミは 優しく答えた。



「 大丈夫よ。 二人で食べれば 何だって 美味しいわ。 昨日の 居酒屋さんも 美味しかったよ。 」



そして 二人で 食パンだけの簡単な朝食を 終えた。



そして ユミは 風のように 去っていった。



アツシは 携帯電話を 見てみた。



コウタロウから 着信履歴が 2回。



そして メールも 2通 届いていた。



昨日の 非礼を 詫びた 丁寧な メールだった。



「親戚が 急病で・・・。」 とかいう 内容だった。



アツシは コウタロウの彼女の ユミと 昨晩 肉体関係を 持ってしまったのだ。



しかも ユミを 愛している。








( つづく )












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