( 過去のリンクは 後ろに まとめてあります。 )






たった今 ユミに 本気で恋してしまったアツシには さすがに そんな障害も 負い目も 破壊するだけのパワーはなかった。



あきらめる?



それでも 諦めきれない 恋心。



大きく 揺れる思い。



恋とは 偽装のない 純粋なもの?



しかし アツシは 諦めることが出来なかった。



でも コウタロウから ユミを 奪い取るだけの 力は 何一つ 持ち合わせてはいなかった。



自宅に帰っても 翌日になっても 気持ちは 変わらなかった。



それからの日々 ユミに対する 恋・・・、募る思いだけが ますます強くなっていった。



そして コウタロウへの 自分勝手な 一方的な 恨みも 日々 強くなっていった。



それからも アツシは ユミを 何度か それとなく 誘ってみた。



しかし ユミは 「 それなら 三人で・・・。 」という 当たり前の 返事で 上手に 断られ続けた。



アツシは 段々と コウタロウが 憎くなってきた。



勝手な 一方的な 憎しみだ。



コウタロウは 何一つ 悪いわけではない。



アツシが持っていないものを コウタロウは 全て持っている。



しかし アツシは もう 引き返せない状況に  恋に落ちていた。



何も 見えない、 まともな思考能力をも 奪い去ってしまったようだ。



もう ユミを 自分のものにすることしか 考えられなくなっていった。



仕事も 日常生活も どうでも よくなっていった。





( つづく )











過去リンクです




偽装大国01




偽装大国02




偽装大国03




偽装大国04




偽装大国05




偽装大国06




偽装大国07




偽装大国08




偽装大国09





偽装大国10





偽装大国11





偽装大国12






偽装大国13