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コウタロウが 身につけている スーツも 鞄も 靴も ブランドものの 高級そうな ものばかり。



それも ハデすぎず 質素で さりげなく 身につけていて とても 素敵だ。



一方 アツシのスーツは つるしの 安物の 一張羅(いっちょうら)。



鞄も 靴も 住んでいるところも 何もかも コウタロウとは 雲泥の差。



ある日のこと・・・。



いつものように 三人で 会って ディナーを 約束をしていた日のことだ。



コウタロウが 急な 用件で 来れなくなってしまった。



突然の アツシと ユミの 二人だけの 夜に なってしまった。



アツシは 胸の鼓動が高まった。



突然やってきた 大好きな 彼女の 二人っきりのデート(?)のチャンス。



しかし オシャレな店に行くには 持ち合わせの お金が ほとんどない。



もっとも 給料日前で 銀行にも 殆ど お金は残っていない。



そもそも ユミに相応しいような オシャレな店なんか 知らない。



いつもは 金持ちの コウタロウに ついて行くだけだった。



今日は アツシ自身が ユミを エスコートしなければならないのだ。



胸はときめくが お金がない・・・。



考えた末に アツシは 決心した。



気取っても 仕方がない。



自分は コウタロウのような 金持ちの お坊ちゃまじゃないのだ。



しかも 実際 今 金もない。





( つづく )







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