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自分の家にいるはずの コウタロウも 何故か 緊張して見えた。



三人の 間に 奇妙な空気感が 漂っていた。



コウタロウも 自分の家にいるのに 何か 落ち着かない様子。



何となく ビクビクした印象。



ユミも 同じ。



もちろん アツシも 同じ。



ただならぬ雰囲気。



息が詰まりそうだった。



アツシが この雰囲気を 変えようと 声を掛けた。



「 凄い部屋だね~。 部屋の中を 色々 紹介してくれないか? 」



コウタロウは 即座に答えた。



「 申し訳ないが 家の中を見せるのは いやなんだ。 べつに 君が どうこうじゃなくて・・・。 」



また 冷たい空気が流れた。



素晴らしいマンションの一室に 漂う 冷たい空気感。



ユミも 何も言えずに リビングの 豪華なソファに座っている。



その時 凍ったような空気を 切り裂くように コウタロウの携帯電話が 鳴った。



発信者の 名前を見たコウタロウの顔が 一瞬青ざめた感じに見えた。



慌てて コウタロウは リビングから出た。



電話の内容は よく分からなかった。



ただ 慌てているようだった。



遠くで 声が 漏れ聞こえた。



「 今ですか? 明日って言ってませんでしたか? いえ 別に何も・・・ すぐ迎えに行きます。 」






( つづく )










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