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どこの国でも 自国のためには 他国を 犠牲にする・・・残念ながら 国家というものは そういうものなのでしょう。



しかし 幸か不幸か この実験には A国にも 予想出来なかった 大きな誤算が あったのです。



まず このウイルスは 大気の環境や 湿度 気温などにより その作用が 大きく変化する性質を 持っていたのです。



この新型ウイルス「新世界ウイルス」には 至適環境が あるようなのです。



ある程度の 清浄な空気環境が 必要だったのです。



幸か不幸か C国は 空気汚染が 予想以上に進んでいました。



この 「新世界ウイルス」の 至適環境ではなかったのです。



それだけで ありませんでした。



もっと 大きな 誤算が あったのです。



このウイルスの 感染 発症には 大きな 人種差が 存在したのです。



研究開発段階で A国内では 自国の 白人や 黒人を 中心に 研究実験しただけだったので その事実が 分からなかったのかも しれません。



あくまで 国内にも隠された 軍事上の秘密の実験でしたから 追跡実験や 追試験などは 完全では ありませんでした。 



最も大きな 誤算は 感染した後の 発症のパターンが 人種によって 全く異なるという重大な事実が 判明したのです。



さっきも説明したように このウイルス感染による 感染者の 悪魔への人体改造は 人種によって 大きく異なることが 分かったのです。



結論から言えば・・・、黄色人種は このウイルスに 感染しても 殆ど 悪魔の人体改造のような発症形態には ならないことが この実験から 分かったのです。






( つづく )








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