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アツシは 辛かった。



何ら罪のない コウタロウに対する 敵意と 嫉妬と軽い殺意まで感じた。




コウタロウさえいなくなれば ユミも アツシに なびいてくれるのではないかと 考えた。



浅はかな 考えだった。



しかし 今のアツシには 正常な判断力は なくなっていた。



翌日 仕事なんか どうでもよかった。



仕事が終わって コウタロウと 会った。



コウタロウの 行きつけの オシャレな 店だった。



二人で会いたいということを 頼んであったので ユミは 呼ばれていなかった。



コウタロウは 土曜日のことを 改めて 詫びた。



そして ユミから アツシの話を 信用しないように 電話とメールがあったことを 正直に アツシに 告げた。



アツシは 先制パンチを もらった感じがした。



次の攻撃の手が 浮かばない。



完全に 打ちのめされた感じがした。



アツシは 焦った。



そして 必死で 考えた。



しかし 名案は 浮かばなかった。



アツシは ますます 焦った。



しかし ここで 退くわけにはいかない。



アツシは ユミに 夢中だった。



そのことは 今では コウタロウとの 友情よりも 遙かに大事だった。





( つづく )









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