愛に満たされて | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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【未来が視える!奇跡リーディング】で、立ち止まったあなたのハートを開きます。女性の健やかな幸せのためにポラリスは輝きます。人響三九楽ヒビキサクラ

 

リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第三十一話 愛に満たされて

 

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

それも一つの愛の形

本当に嫌な女だ

私が一番、愛されている

お金は何のために使う?

I am a woman 今の自分から自由になる

よこせ よこせ 私に子種をよこせ!

欲しいものは欲しいと望み、手を伸ばすからこそ、与えられる

神は強い思いを持つものに味方する

運は強気なものに微笑み、その背を押す

自分の存在価値を、認められますか?

愛しすぎる女たち

親の期待に添って生きる子どもたち

正直に言おう、きらいだ、大嫌いだ!

今あなたが生きている現実は、すべてあなたが引き寄せたもの

 

 

11月、徳川との戦いが始まった。
当初、徳川が有利だったが、真田丸でみなはよくがんばってくれた。
だが内部にいくつもの亀裂が入っていた。
スパイ、裏切り・・・・・・
仲間だと信じていた家来達の仕業に、秀頼の心は切り裂かれ日ごとに消耗していった。

秀頼は戦に負けることが怖いのではなく、状況で人の心が変わる様を目の当たりにするのを恐れた。
「秀頼それが当たり前です。

みな、人は自分がかわいい。
生きていくためにどの道を選ぶのか、自分が決めるのです。
恩や忠誠心を、自分の命とはかりにかけた時、どちらが重いのか決めるのはその人自身です」

私がそう言った時、秀頼はすべてを失った人のようにうつろにうなずいた。

その時、だめだ、この戦に負ける、と直感した。

 

彼は生きる意欲を失っていた。

そんな大将に、命をかけ誰がついていく、というのだろう。

徳川は真田丸での戦いでこそ敗退したが、その後は昼夜を問わず大阪城に攻撃を続けた。

城に立てこもる私達は、打ち込まれる大砲の音で、夜も眠れるわけもなくなった。

睡眠不足と焦りと不安、そして怖れ・・・

人は外側から追い詰められるのではなく、内側の精神面から追い詰めやられる。

城から脱落し、逃げていく者たちも増えた。
そのありさまを見た秀頼は、徳川に和睦を申し伝えた。

 

家康は大阪城の外堀を埋めることを条件に、和睦を受け入れた。
外堀を埋めることは、城としての機能を失うことだった。

だが、秀頼はその条件を飲んだ。
豊臣が徳川に与した証になる、と信じていた。
かすかに未来へ希望をつないだ。
和睦後、大阪城の外堀を埋められることになった。

工事が始まる前、私は寧々に会いに行った。

京都の東山に、寧々は秀吉と実母の冥福を祈るため高台寺を建てた。

それは家康のバックアップのおかげで叶った。

苦々しい思いを隠し、寧々を訪ねると彼女は静かな佇まいで私を出迎えた。

 

「高台院様、お久しぶりです。
 きっと高台院様にお会いするのは、これが最後だろうと思い、挨拶に参りました」

寧々は一瞬目を見開いた。

「淀様、何を言われるのですか?」

「いえ、私にはわかります。
最後だと思ったからこそ、こうして会いに来たのです」

向き合って座った私に寧々は言った。

「プライドを捨て、徳川メインの政権で豊臣が生き延びれる道を探してはいかがでしょう」

私は黙って首を左右に振った。

それは何度も考えた事だった。

だがいくら考えても、家康にとって秀頼はこのまま生かしておくとまずい存在でしかない。

豊臣をこのまま存続させることは、秀頼の命を家康に差し出す、ということだ。

それとても一時的なことで、結局豊臣はつぶされる。
その案は断じて飲めない。
だから、徳川と戦うしかない。
私は秀頼の為に、豊臣を守られなければならない。

豊臣の未来に意見の異なる私と寧々は、袂を分かっていた。
寧々は秀吉や豊臣の亡くなった者たちの冥福を祈ることで、家康に守られていた。

 

これが寧々と会う最後だ、とわかっていた。

懐かしい目をして、寧々が私を見た。

「そうですか・・・
もうあなたにも会えなくなるのですか。
さみしいことです。
みな、私を残して行ってしまうのですね」

「高台院様は、お幸せでしたか?」

「ええ、私は秀吉に出逢いハラハラドキドキさせられながら、たくさん夢を見させてもらいました。
私にとって、秀吉こそが子どものような存在でした」

夫が子供の代わりになるのか、と寧々の言葉に驚き、思わず

「夫ではなく、ですか?」

と聞き返した。

「ええ、夫と言うよりもやんちゃ坊主が一人いた感じです。
秀吉が亡くなった時、私は夫と息子を一度に亡くしたように心にぽっかり穴が空きました。

どれだけ泣いてもその穴は埋められません」

寧々の瞳がゆるみ、涙が流れ出た。

これが最後だと思ったから、思い切って聞いた。

「私のこと、恨んでおりますか?」

流れ出た涙をそのままに、潤んだ瞳で寧々はキッパリ言った。

「いいえ、恨んでなどおりませんよ。
あなたは秀吉が一番望むものを、与えてくれました。
あんなに喜んだ秀吉を見ることができて、本当にうれしかったです。
それに・・・・・・」

寧々は口ごもった。

言おうとかどうしようか迷っているようだった。

それは的に向け矢を放つかどうか迷っているようにも見えた。

そして私の顔をじっと見て、じっくり狙いを定め矢を放った。

 

「私が淀様とのことを、勧めたのです。
淀様ならきっと秀吉の子を産んでくれるから、淀様を手に入れなさい、と」

寧々の言葉は私の心を射抜いた。

これまで秀吉の一存で、私は秀吉に抱かれた、と思っていた。

が、それを秀吉に勧めたのが寧々だった。
裏で糸を引いていたのは、寧々だった。

あまりの衝撃にめまいがし、私は畳に手をついた。

彼女は自分の言葉で私にショックを受けさせることが、目的だったのだろう。

私は声を震わせ、寧々を問いただした。

「どうして私が秀吉様のお子を産む、とわかったのですか?
これまであまたの側室がいても、産めなかったものを」

「あなたならきっとどんな手段を使ってでも、秀吉の子を産むことがわかっていました」

寧々は、ふっと笑った。

「あなたは本当に期待に応えてくれました。
心から感謝しています」

その笑顔は菩薩のように美しかったが、私の背筋はぞわっとした。
知っていた!

寧々は、秀頼と鶴丸が秀吉の子ではないことを知った上で、そしらぬ顔をして私と秀吉の前にいたのだ。

身体中の毛が総毛立ち、両手を固く握りしめた。

怖い・・・
初めて寧々が怖い、と思った。

 

震える私をスルーし、寧々は言った。
「ところで、千姫はどうするおつもりですか?
あの子は、あなたの姪ですよね。
とても素直な方です。
秀頼様のことを本当に愛しています。
あの方は秀頼様と離れず、運命を共にしたいと思っているのでは?」

千姫のことは、ずっと考えていた。
あの子は嫁であり、大切な人質だ。
私達の盾になってもらわねばならない。
本人もそれを望んでいるのを知っている。

だが、それを今平然と言う寧々が不気味だった。

「千姫がいることで、秀頼は生かされているのでしょう。
彼女には、感謝しています」

かろうじて、私はそう答えた。

「あなたはこのまま千姫を、大阪城に置いておくのですか?」

「いえ、あの子にはいずれ江のところに戻ってもらいます。
豊臣の道連れにするわけにはいけません」

寧々は私の返事を聞いて、にっこり笑った。

「では、そのむね、徳川の方に伝えてよろしいですか?」

「ええ、よろしくお願いいたします」

 

一刻も早く、この場を立ち去りたかった。

話が途切れたのを機会に、寧々に頭を下げた。

「高台院様、ごきげんよう。
もうお会いすることはないでしょう。
ありがとうございました。
さようなら」

寧々も頭を下げた。
「淀様、さようなら」

半ば放心し、ふらふらと部屋を出た。
寧々が私と秀吉を取り持ったとは・・・・・

夫に他の女を抱かせてまで、彼の願いを叶えさせた寧々。

彼女は完全な愛に満たされていた。

 

高台寺を出た私の上にパラパラと雨が降ってきた。

大蔵卿局がそっと傘をさしかけた。

部屋の外で彼女は私と寧々の話を聞いていたはずだ。

私は何も言わず大蔵卿局の手を握り締める。

彼女も黙ったまま私の手を握った。

天から矢のように降ってくる雨を見上げた。
私は秀頼のためにならこの命、尽くせる。
秀頼のためになら、命を捨てられる。

秀頼への愛で満たされた私の頬から、涙が伝う。

涙は雨と共に、流れていった。

 

 

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あなたは自分の命をかけてまで、守りたいものはありますか?

 

自分の命と同じくらい、大切なものがありますか?

 

それを持っているあなたは、しあわせです。

 

自分に注ぐのと同じほどの愛を、注ぎましょう。

 

愛はどんどん増えていきます。

 

あなたがいつも愛に満たされますように。

 

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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