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リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第二十三話 

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

それも一つの愛の形

本当に嫌な女だ

私が一番、愛されている

お金は何のために使う?

I am a woman 今の自分から自由になる

よこせ よこせ 私に子種をよこせ!

 

 

元号が天正から文禄に改元された。

もともと元号が変わるのは、天皇が譲位したり、災いを改めるためだった。

だがこのたびの改元は、そうではない。
秀吉から秀次に関白の世襲をしたためだ。

世間に、これから天皇に変わり武家が天下を支配する、と知らしめるためだった。
まだ妊娠していない私はその現実に加われず、唇を噛みしめることしかできなかった。

 

秀次の関白祝いの式典が行われたが、私は早々に部屋に戻った。

気分が優れないまま、横たわり眠った。

夢に鶴丸が現われた。

鶴丸は笑っていた。

私は走る鶴丸を追いかけようと手を伸ばした。

が届かない。

鶴丸はどんどん先を行く。

鶴丸、鶴丸、と大きな声で名前を呼び、走って追いかけた。

すると目の前に、大きな川が現われた。

勢いよく水が流れる大きな川。

鶴丸がこの川を超えると二度と会えなくなる

私は足を速め、息子を追いかける。

しかし鶴丸はひょいひょいと川の飛び石を渡っていく。

その姿がどんどん薄れていく。

行かないで!

叫んだ自分の声で目が覚めた。

両目から、たらたら涙が流れていた。

布団の端を掴み、鶴丸さえ、生きていればこんなことにならなかった、
鶴丸さえ・・・・・・とつぶやき、吐くように泣いた。


いくら思っても仕方ないが、鶴丸を失った痛手はあまりにも大きかった。

秀吉は、五十六歳。
この年、私は秀吉に付き添い佐賀の名護屋城で過ごしていた。
じき、私との閨もなくなるかもしれない、そんな予感に怯えた。
相変わらず月のものはきちんとやってくる。
もう子供はできないのかもしれない、というネガティブな不安が、真綿のようにじわじわ私の首を絞めた。

夜も眠れず、夜中にうめき声を上げ、何度も目が覚める。
秀吉は私が精神的に不安定なのを見かね、京に帰るように命じた。

私は失意の中、京に帰った。


京に戻っても、悪夢は私を追いかけ離さない。
一人で耐えきれず、治長を呼んだ。

彼が私のところに忍んで来ることがわかれば、死罪だ。
だがそこは大蔵卿局がうまく采配した。
人払いをし、魔除けとし魔物から私を守る、という口実で治長を毎晩見張りにつけさせた。

治長は閉じた襖の向こうで、夜明けまでじっと座っている。
忠実な犬のように、私が呼べばすぐに襖を開き入って来る。
襖一枚隔てた場所に治長がいる、と思っただけで安堵し、よく眠れた。

時には部屋に呼び、手を握るだけの時もあれば、黙って抱きしめてもらう時もある。

むつみ合うこともある。
主導権は、いつも私が持っている。
治長を都合のいい男にした。

 

この頃、治長はすでに結婚し妻がいた。
治長の結婚相手を秀吉に頼み、縁組をしてもらった。
秀吉は私を立てたのか、織田にゆかりのある女を治長に添わせた。
私も彼もそのことについて一切触れない。

私は彼に愛撫され、彼の妻を思う。

毎晩家にも戻らず、私の寝ずの番をする夫。

妻はどう思うのだろう?
仕事だから仕方ない、とあきらめているのだろうか。
彼が私の中に入ってきた時、彼ら夫婦に子どももいたことを、思い出した。

一瞬申し訳ない、と思う気持ちは、するり、と彼の妻から夫を寝取る興奮と官能に代わり、悦びの声がもれた。

彼が私の中で激しく動く。

私は彼の背中をつかみ、彼に合わせ腰を動かす。

私と彼は誰にも決して、知られてはいけない関係。
死んだら墓場まで持っていく秘密を抱き合うことで、身体は甘くよじれる。
足を開きどこまでも、何度でも受け入れる。
背徳の関係が二人をどこまでも情熱的に燃えさせた。
私は彼に衝かれ、何度もエクスタシーに達した。

妊娠をあきらめず、女としての悦びも存分に味わった。
今は妻子が待つ家に帰らせないようにしてまで、治長が必要だった。

もし治長が夫だったら、こんなにも閨で燃えることはなかっただろう。

私は欲深い女だ。

だが、それの何がいけないのか。

欲しいものは欲しいと望み、手を伸ばすからこそ、与えられる。

指をくわえたまま待っていても、現実は何も変わらない。

心と身体に空いた穴に、治長を差し入れ、欠けを埋めた。


やがて私は妊娠した。

私と大蔵卿局は、手を取り合い喜んだ。

二人だけの秘密だ。

治長にさえ、言っていない。

しかし喜びと裏腹に、困った問題があった。

秀吉はまだ佐賀の名護屋城にいる。
彼は私としばらく閨を共にしていない。

私はすぐ佐賀に行き、秀吉に抱かれた、という事実を作らねばならない。

もしそうでなければ、私の不実がばれてしまう。

秀吉は決して裏切りを許さない、執念深いおそろしい男だ。
皆が寝静まった夜、私と大蔵卿局は額をつきあわせ、相談した。

わずかに灯るろうそくの光に照らされた大蔵卿局の顔のしわが、以前より深くきざまれたことに気づいた。

その時、私は彼女と本当の親子よりさらに強い絆で結ばれていた事を知った。

 

翌朝、私は陣中見舞い、と称して急いで佐賀まで旅立った。

佐賀までの道のりは、遠かった。
妊娠初期の自分の身体も労わらながら、休み休みいつもより時間をかけ旅をした。

幸い、つわりはひどくはなかった。

ただ日に日に乳首は黒ずみ、乳房は大きくなった。

だが秀吉はもともと巨乳好きなので、そこは問題い。

ようやく名護屋城に到着した私は一息つく間もなく、彼と夜を共にした。

とにかく、秀吉に抱かれることに必死だった。
そうやって何度か秀吉に抱かれた、という既成事実を作った。

しばらく名護屋城で過ごし、私はまた長旅をし京へと戻った。
そして、妊娠を発表した。

 

「淀殿、ご懐妊」
この知らせは、寧々を通じ秀吉に知らされた。
が私のところきた秀吉からの手紙を読み、手が震えた。
「おめでとう。
子どもは、お前の乳で育てたらよいだろう」
乳母を介せず、私の乳を飲ませろ、という冷たい手紙だった。
屈辱的な内容に、手紙を破り捨てたい衝動にかられたが、周りの目もあるので何とか堪えた。

平静を装ったが、頭の中で「もしや、秀吉にばれたのだろうか?もし、ばれたらどうなる?」と考えると、背中からひんやりした汗が流れた。
そこに、晴れやかな顔をした寧々がやってきた。
「ご懐妊、おめでとうございます。
秀吉から、私にこんな手紙が来ています」

そう言った寧々は、いきなり秀吉からの手紙を読み上げた。

「寧々へ。
返事が遅れた事、かたじけない。
茶々が懐妊したことは驚いたが、めでたいことです。
われわれ夫婦ももう年だし、秀次にも関白を継承させた。
茶々は欲しがっていたが、もう子どもはいらないもの、と思っていました。

私の子は鶴丸でしたが、死んでしまいました。
茶々の子は「仮の子」なので、このまま秀次に関白をさせましょう」

寧々は憎らしいほど、平然と読み上げた。
あまりの内容に、私は思わず叫んだ。
「このお腹の子は、鶴丸の生まれ変わりです!
私と秀吉様のお子です。」

「そうですね。
そういうことに、しておきましょう。
その方があなたにとって、都合がいいでしょう。
けれどその子は豊臣に災いをもたらします。
私はそれを阻止せねばなりません」

そう言うと寧々は冷たい顔で、私を見つめた。
私も寧々の視線を正面から受けて言った。

「いいえ、北政所様
この子は、豊臣に繁栄をもたらします」

私達はしばらく黙って見つめ合った。

見えない火花が飛び散る。
私は決して自分から視線を外さなかった。

「負けてはいられない。

この子のために」

そう思った私の手は、お腹に触れていた。

やがて寧々はそっと視線を外し、ため息をついて部屋を出て行った。

勝った!私は心の中でのろしを上げた。

お腹の子を秀吉の子。

豊臣の跡取り。
あとは、なんとしてでも大切にこの子を育て、無事この世に生み出すだけだ。

治長のことはもう消えていた。

彼は十分、役目を果たしてくれた。

 

翌年の文禄2年8月3日、大阪城で出産した。

私はもう一度鶴丸を手にし、秀吉の子の生母という揺るぎない地位を手にした。

 

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あなたが欲しいものは、何ですか?

 

あなたはそれに向かい、手を伸ばしていますか?

 

何か行動を起こしていますか?

 

手を伸ばすからこそ、届きます。

 

一ミリでも、近づきます。

 

あなたがそうしてまで手を伸ばしたいもの

 

それは何でしょう。

 

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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