神は強い思いを持つものに味方する | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第二十四話 神は強い思いを持つものに味方する

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

それも一つの愛の形

本当に嫌な女だ

私が一番、愛されている

お金は何のために使う?

I am a woman 今の自分から自由になる

よこせ よこせ 私に子種をよこせ!

欲しいものは欲しいと望み、手を伸ばすからこそ、与えられる

 

 

お湯で洗われピカピカになった、ふわふわしたあたたかい塊。

生まれたばかりの赤子を抱きしめる。

この子は私の愛で命だ。

目もくらむような喜びと安堵感で、泣きそうだった。

私は赤子を抱き、乳首を口に含ませる。

赤子は顔を真っ赤にし、無心にゴクゴクと乳を吸う。

愛おしくてたまらない。

秀吉の言いなりになって、乳母なんぞに任せていられない。

この子は私だけの子だ。

赤子を抱く手に力が入る。

「茶々様、お子様が生まれてしまえば、こちらのものです。
秀吉様は情の強い方ですから、お子様の顔を見られたらきっと自分のお子様として認めますよ」

大蔵卿局が目を細め、耳元でそっとささやく。

 

あの冷たい手紙以来、秀吉から何も音沙汰がない。
だが秀吉が私達親子に屈服する自信がある。

「この子は、鶴丸の生まれ変わり」

そう言って、秀吉にこの子を抱かせるのだ。

秀吉はきっとそう思うに違いない。

いや、彼も本当は我が子だと信じたいのだ。

自分が裏切られたと思いたくないし、私を切り捨てたくないからだ。

私は本能的に知っている。

私には彼があこがれ強く求めた母上、そして主君信長の血が流れている。

浅井と織田の血筋。
その血筋を受け継ぐ自分の子どもは、農民出身の彼が天下を平定してもいくらお金を積んでも、決して手に入らないものだ。

その出自を秀吉が死ぬほど欲している。

顔に笑みが浮かぶ。

疑いがある場合は、強く言い切った方が勝つ。
私は鶴丸の時のように「この子は秀吉の子」と、心底自分に信じ込ませ、言い切る。

乳を飲み、満足げに寝ている息子の顔を見て、私は自分を奮い立たせた。
この子を守る為、自分の為、母となった私はさらに強くなる。

大蔵卿局が息子を抱き、小さな背中を叩き、小さくげっぷを出させた。

 

いよいよ、秀吉と息子が対面する時が来た。
私は息子を抱き、堂々と秀吉の前に出た。
「秀吉様、私達の鶴丸が再び私達の元に還ってきました」
そう言うと、赤子をそっと秀吉の手元に抱かせた。

秀吉はおずおずと受け取り、黙って赤子の顔を見つめる。
その子の顔や重さ、ぬくもり、すべてを記憶するようにただ見つめた。

重い沈黙と緊張が広間を包む。

そばにいた家来達は息をするのも忘れたように、秀吉の姿を凝視する。

寧々は能面のまま冷ややかな視線で、秀吉を見つめる。

誰も私を見ていないのに、私の手や背中から汗が流れた。

突然秀吉は、赤子を抱きしめたまま

「おお、おお、わしの元に還ってきたか。
よくぞ、還ってきてくれた。
よくぞ、無事に生まれてきてくれた」

そう言って、涙を流し始めた。

息をつめ様子を見ていた周りの者たちは、ほぉっと大きく息を吐き口々に
「太閤様、おめでとうございます!!」
とこぞって、ことほぐした。


周囲が喜びを爆発させた中、ただ一人複雑な顔をしていたのが現関白の秀次だった。

私は秀次の表情を横目で見て、心の中でほくそ笑む。
私のもくろみは見事に当たった。
秀吉はみなの前で、この子を自分の子として受け入れた。
そして赤子を胸に抱いたまま、高らかに言い放った。
「この子の名は拾(ひろい)にする」

これはまた、棄に続き妙ちくりんな名前にするものだ、と私はあっけにとられた。

「鶴丸の時は、棄てられた子は長生きする、と言われ棄という名にしたが、三歳になるやならずに死んでしまった。
この子は、そうなってはいかんから、棄の反対の拾うにする。
そして城の前に一旦捨てるんじゃ!」

「秀吉様、それはなんと!」

思わず叫び声を上げ、立ちあがった。

私の大事な子供を城の前に捨てるだとどういう事なのか、と頭が混乱した。

秀吉はそんな私に向かい、首を縦に振って言った。

「大丈夫じゃ、茶々。
ちゃんと見張りの守役をつける。

捨てたフリをして拾うのじゃ。
そうだ、見張りは大野治長にさせよ。
一度城の前に捨てて、治長に拾わせるのじゃ!
それでこの子はきっと無事に成長するはずじゃ」

秀吉の口から治長の名前が出てた時、一瞬ドキッとした。
が、すぐになんでもない顔で

「それなら、仕方ありませんわ。
拾いが無事成長するのでしたら、私も母として賛成いたします」

と秀吉に笑顔を向けた。

 

これは偶然なのだろうか。

私はこの時のことを、後々考えた。

神、という存在は本当にいるのかもしれない。
神は空の上から細い蜘蛛の糸を張り巡らせ、運命を操っているのだろう。
神は治長に最高のチャンスを与えた。

決して抱けない我が子を抱くチャンス。

それを与えたのは、偽物の父親だ。

秀吉が治長に、この子を抱かせるチャンスを作った。

それが神の治長への愛なのかもしれない。

さらに治長は、私の災厄だけでなく、我が子の災厄も祓う役目を担った。

なんという皮肉だ。
私は拾いを身ごもった時点で、治長の存在をかき消した。

だからこの役目を引き寄せたのは、治長の強い思いにちがいない。

神は強い思いを持つものに味方するのだ。

いつも。

 

やがてその儀式が実施される日が来た。
自分から提案したのに、秀吉は朝からソワソワしていた。
すでに拾は、彼の宝物になっていた。
毎日顔を見に来ては、とろけるような顔で拾を抱きしめるのが習慣になっていた。

その日も秀吉は私から拾を受け取り、腕に抱いていた。

そこに治長がやってきた。

彼はひざまずき、両手で拾いを慎重に受け取った。

「頼んだぞ、治長」

ゆるんでいた顔を引き締めた秀吉が命じた。

治長はしっかり拾を胸に抱きしめ

「ははぁ、確かに賜りました」

と言うと立ち上がり、家来達と一緒に部屋を出て行った。

治長が部屋を出ると
「のう、のう、茶々よ、拾は大丈夫じゃろうか?」

秀吉は心細そうな声で、私に尋ねた。

「あら、秀吉様が言い出したことですわよ」

と冷たく突き放した。

秀吉は泣きそうな顔になった。

薬が効きすぎた、と思った私は慌てて

「大丈夫です。あの子は強い子ですから」

と笑顔で言った。

そして

「本当の父親が見張っているのだもの。大丈夫に決まっている」

心の中でつぶやいた。

けれど秀吉はまだ不安そうに顔を曇らせ

「そうか、でもわしは心配でたまらん」

という。うっとおしい。

「なら、秀吉様もそばで見ておられたらどうですか?」

「いや、それはだめじゃ!
拾は治長が城の前で拾ってわしの元に届ける。

わしが受け取ることで、拾も災厄を捨てることになるんじゃ!」

「そうですか。
なら、治長に任せておけば大丈夫ですわ」

と言い切り、秀吉の背中を撫でた。

治長に任せておけば、大丈夫。

それは間違いない。

 

その儀式は時間にすれば三十分にも満たないものだった。

が、私と秀吉は三時間も待たされたように首を長くし、治長が戻るのを待った。

その間、私達はほとんど口も聞かず、黙っていた。

お茶をすする音だけが部屋に響いた。

「只今、戻りました」

という治長の声が重い沈黙のカーテンを外す。

弾かれたように秀吉が立ち上がる。

私も後に続き、立ち上がった。

「入れ」と命じた秀吉の声に合わせ、襖が開かれた。

治長が拾いを抱き、頭を下げていた。

無事、儀式は終わったようだ。

緊張していた肩が下がり、口からため息が出た。
秀吉は治長から拾いを奪うように取り上げた。

そして眠っている拾に

「おお、よくがんばった。

拾はわしに似て強い子じゃ!

えらい子じゃ!」

と顔中をくしゃくしゃにして言った。

私は座ったまま控えている治長にそっけなく「ご苦労」と言って、背中を向けた。

 

後で、他の者に聞いた。
「治長殿は拾様を抱いて、城の門の前に行きました。
そこは誰も通らぬよう、前日から厳しく申しつけられておりました。
拾様が置かれる場所には、目印として赤い毛せんが敷かれていました。
治長殿は拾様を、こわれもののようにそうっと毛せんに置きました。

赤い毛せんの上の拾様は、泣きもせず大人しくしておられました。

治長殿は少し離れた場所で、注意深く拾い様から目を離さず見ておりました。

そしてしばらくし、拾いを抱きあげにまいりました。
拾様は治長殿にひろわれ、ぐずりもせず機嫌よく抱かれておりました。
治長殿はとてもやさしい目をしておりました。

治長殿の拾様を抱く手つきが、それはもう慣れておりました。

周りの者が、治長殿は家でもそうやって子供を大切にしているのだ、と口々に言っておりました」

 

胸がしめつけられたように、痛くなった。

「治長、お前は拾いを抱けることができて、本当にうれしかったのだな」

「拾、お前は本能的に本当の父親を知っていたのか?」

心の中で、本当の父子に問いかけた。

答えが返るはずもない問いに答えるよう、庭で鶯の声がして、ハッ、とした。

何をのんきなことを思っていたのだ。

今ようやくスタートラインに立っただけだ。

これからまだまだ越える山がいくつもある。

私はうつむいていた顔を上げ、前を見た。

だから治長、これからも私についてきて。
前は私が歩き、切り開く。
後ろから離れず、ついてきて。

これから続く豊臣継承への道のり。

またゼロに戻ったその道を、ようやく歩き始めたばかりだった。


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あなたは、どんな時も堂々としていられますか?

 

自分がしたことに自信を持ち、強い思いを持っていられますか?

 

自分がしたことは、自分で責任を持てますか?

 

それが

「自分がすきなことをする」

「自由に生きる」

という意味です。

 

あなたは、神様を味方に出来ますか?

 

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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