運は強気なものに微笑み、その背を押す | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第二十五話 運は強気なものに微笑み、その背を押す

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

それも一つの愛の形

本当に嫌な女だ

私が一番、愛されている

お金は何のために使う?

I am a woman 今の自分から自由になる

よこせ よこせ 私に子種をよこせ!

欲しいものは欲しいと望み、手を伸ばすからこそ、与えられる

神は強い思いを持つものに味方する

 


日に日に、秀吉の拾への溺愛ぶりが増していった。

鶴丸の時と同じように、いやそれ以上に秀吉は拾いを可愛がっている。

私も拾が可愛くて、愛おしくたまらない。
毎日我が子を抱き自分の乳を与えるなど、乳母に任せていた鶴丸の時にはなかった。
乳を飲ます内、これが我が子、という愛着がますます深くなる。
乳は私の愛情と同じように、泉のごとく湧いて出る。

「よい姿じゃ、茶々」

拾に乳を飲ませている姿を見て、秀吉は目を細めて言った。
「あら、秀吉様も私の乳を飲みたいのですか?」
秀吉をからかってみた。

「いや、拾が元気に茶々の乳を飲んでいるのを見るだけで、わしは幸せじゃ。

この子が、豊臣の世継ぎでわしの後を継ぐのじゃ」
「秀次様の次に、ですよね」
皮肉を込めていうと、秀吉はムスッと黙り込んだ。

秀吉は五十七歳。
それに引きかえ、秀次は二十五歳。
秀吉が亡くなり自分に何かあれば、秀次は何人もいる自分の息子に豊臣の後を継がせるだろう。
そうなると拾は秀吉の子でありながら、豊臣を継げなくなる。
それだけは絶対に避けなくては、と私は強く手を握りしめた。

 

拾が生まれてすぐ、秀吉は秀次との関係をうまく乗り越えるため「日本分割説」を考えた。
日本を五つに分け、内四つを秀次に、残る一つを拾に譲ることを決め、秀次に申し伝えた。

それを受け、秀次から私にご機嫌伺いの見舞状が来た。

「どうして秀吉の嫡男の拾が五分の一で、甥の秀次が五分の四なのよ。
おかしいでしょう?!」

秀次からの文をポイッ、と捨てた。
腹が立って、たまらない。
怒りが収まらず、秀吉に進言した。

 

「もし今あなた様に何かあれば、拾はどうなるのでしょう?
あなたの嫡男でありながら、領地もわずか五分の1。
秀次様は今あなたが存命だから、拾を立ていい顔をしています。

が、もしあなた様が亡くなれば、すぐ領地も没収するしょう。
そして自分の息子に、関白を継がせるでしょう。
秀次様にとって、拾は邪魔なだけの存在ですのよ。
あなた様は、それをわかっていませんわ」

秀吉は私と視線を合わせず、黙って私の言葉に耳を傾けていた。
そして口を開いた。
「秀次の娘と拾を、婚約させる」

そうきたか、と私は思い
「秀吉様の良きように、お任せいたします」

と一旦出した矛(ほこ)を収めた。

まだまだ、生ぬるい。

秀吉が帰った後、私はこぶしで畳を叩いた。
ただ、秀次の娘婿になっただけだ。
彼に娘しかいなければ、まだわかる。
だが彼には、跡継ぎの息子がいる。
拾の婚約は、彼の一族にただ花を添えるだけの役割だ。

秀吉の息子なのにありえない、と怒りが収まらず、また強く畳を叩いた。

 

拾を得た秀吉は、どんどん元気になっていった。
自分の地位を何が何でも拾に譲らなければ!という強い思いが、彼を支えていた。

それは私も同じ思いだった。

だが私はいつも懸念していた。
秀吉がいくら元気になったとは言え、いつ何が起こってもおかしくない年齢だ。
確実に拾に豊臣継承の地位を確立することが、何より大切だ。
当初、秀吉は時間をかけ秀次から拾へと豊臣を継承するよう模索していた。
それが、拾の婚約だった。

しかしこの婚約の話は、秀次の了承なしに秀吉が勝手に進めていた話だった。

秀次はそれはがおもしろくなく、秀吉に疑念を深めた。
拾が生まれてから、関白の地位を奪われる不安と怖れが、秀次を追い詰めた。

さらに持病のぜんそくもひどくなり、心身が消耗していった。

 

私はそこを鋭くついた。
「やっぱり秀次様は、あなたが亡くなるのを待っているのです。
それでも、あなた様は秀次様にこのまま関白を続けさせるおつもりですか?
それに、そんな身体の弱い関白様でしたら、天下に示しも尽きませんわ」

この頃、表面上は秀吉と秀次の仲は安定しているように見えた。
文禄3年2月、秀次は寧々に伴われ、吉野に花見に行った。
寧々にしたら、秀次の気持ちを穏やかに落ち着かせる考えがあったのだろう。
吉野で寧々にいさめられたのか、秀次は秀吉におもねる動きを見せていた。

その話を聞いた私は、拾が生まれた時の寧々の言葉を思い出した。
「その子は、豊臣に災いをもたらす」

寧々の放った言葉は、呪いのように私の心を突き刺す。

だがどこの世界に我が子を父親の跡継ぎにさせたくない親がいるのか。。

お腹を痛め産んだ我が子がこんなに愛おしい存在という事が、寧々にはわからないだろう。

愛する我が子は、我が身に変えてまで守りたい大切な存在だ。

その気持ちは私も秀吉も同じだ。

だからこそ、私は秀次を貶める。
正当な豊臣の継承者は、この拾なのだから。
この子こそが、関白の器なのだから。

 

この頃、秀吉は隠居の地と定めた伏見に居を移そうと計画していた。
私と拾は淀城にいて、秀吉とは別に暮らしていた。
秀次は近くの聚楽第に住んでいる。

ところが隠居の身だった秀吉に拾という嫡男が生まれ、秀吉の勢いが増した。

伏見は閑散とした隠居の地ではなくなり、城の周りに大名屋敷も数多く作られ活気が出てきた。
それらの賑わいは秀次に「いつも秀吉に監視されている」という疑いを持たせた。

秀次はますます追い詰められていく。

もともと感情の起伏が激しかった彼は、秀吉の目が自分から拾に移ったことで、精神的に不安定さを増した。
やがて伏見城は完成した。

秀吉は私と拾を伏見城に呼び寄せ一緒に暮らそう、と言ってきた。

が、私はこう秀吉に伝えた。
「二歳で鶴丸が亡くなったから、今二歳の拾を城から移動させるのは縁起が悪い」

きっぱり秀吉の願いを退けた。

だがこれは表向きの理由だ。

私の本音は・・・
「拾を正式な豊臣の継承者にしなければ、あなたとは一緒に住まない」

 

表も裏もあるのは、当然だ。

今や私は秀吉の跡継ぎの生母、という立場で秀吉に意見できるようになった。

ようやく、ここまでたどり着けた。
拾を産んだことで、私と私の周りの者たちの存在が増したのも知っていた。
それが秀次には脅威であることも。

秀次はぜんそくの持病もあり、朝鮮への出陣の予定も取りやめた。
やがて、秀次は不安や怖れから逃れ側室達と城にこもりむつみ合っている、という噂が耳に入った。

チャンスだ!とばかりに、秀吉に進言した。

「秀次様は、こんなありさまで本当に関白の器でしょうか?
こんな心身も弱い人に関白を任せて、この国は本当に大丈夫なのですか?」
秀吉は腕を組み、目をつむり考えていた。

眉間に幾筋ものしわが寄っている。

あと一押しだ、と確信に近い予感をとらえた。

 

そして文禄4年6月、秀次に謀反の疑いが起こった。
この事件をきっかけに秀次は関白を追われ、ついに7月15日、秀次は切腹した。

秀次の子どもたちや妻、側室達もほとんどが首を切られ、おびただしい血が流された。

確かにむごいことだ。

だが一歩翻れば、これは秀吉亡き後の私と拾いの運命だったかもしれない。

だから私は彼らを憐れまない。
いつの世も、知恵と力が強いものが勝つ。

織田を見よ。
浅井を見よ。
織田も浅井も力がなかったから、滅ぼされてた。
父も母も、柴田の父も殺された。

だから私は自分を責めない。
母親として、当然のことをしたまでだ。

運は強気なものに微笑み、その背を押す。

だがそのチャンスは一瞬だ。

背中を押された時、確実にその運をつかみ生かすこと。

それが自分の運を高める方法だ。

私は二度城を落され、両親を失った。

強い心を育てるしか、生きる道はなかった。

どんな手段を使おうとも、強い心でのし上がる。

運が与えてくれたチャンスは、逃さない。

それがどんなに非情なものであろうとも。

赤い夕陽が空を染めている。

真っ赤な夕焼け空は、これまで流された血のようにも見えた。

男が血にまみれた屍を乗り越えるなら、女は屍を乗り越えた男を食べてのし上がる。

のし上がってみせる。

両の拳を固く握りしめた。

あたり一面を赤く染めた夕暮れが闇に姿を変えると、夜空に一番星が輝いた。

星の光に照らされ、ふいに涙が一筋流れる。

強く、もっと強くあらねば、と決意し、夜に背を向けた。

 

7月、秀吉が秀次を粛清し、拾の豊臣継承が確定した。
秀吉は多くの大名達に拾に忠誠を誓う文書を作り、血判署名させた。

拾の関白への道の念押しだった。
その知らせ聞き、私と拾は伏見城に移った。

私の野望はぐんと前に出た。

翌文禄5年、拾は名を豊臣秀頼に改めた。
ようやく私の強い思いが形となり、現実化した。

 

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あなたには、強い思いがありますか?

 

それを叶えるため、今何をしていますか?

 

思いは波動。

 

波動は未来に向かいます。

 

強く思い、それに向かって行動していくことで未来は現実化します。

 

あなた思いの波動、どこに向けますか?

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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