⛩【菊と稲荷】留守神様・4:天災への祈りのカタチ。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 
 
 
菊「明日だ〜 明日の朝出発〜💧」
 
 
2日前にはキャリーバッグに詰めるぞ宣言していたのに、
 
結局前日にバタバタしている私。
 
 
 
そうです。初の遠征仕事で、明日から2日間静岡滞在です。
 
 
 
菊「なんか御影札持って行ったら、いっぱい神様ついてきて下さってる感じで♪
 
めっちゃ心強いなー♡」
 
 

 

 

 

ギリギリに追加印刷して同封することにした説明カード。
 
ここにはえびす大神の獅子頭をモデルにした御影を、デザインしていた。
 
 
 
この西宮神社の獅子頭、
 
人形芝居えびす座の武地さんが、
 
西宮神社の蔵の奥から見つけ出された。
 
 
image
 
 
武地さんは私の中では、令和に蘇った百太夫神さま。
 
 
その武地さんが見つけ出し、保存会を作ろうと動かれた。
 
そこに加わり、えびす大神の獅子舞の一部になろうとしている私。
 
 
 
 
菊「美保神社さまや源九郎稲荷大明神さまのお祭り見て、
 
地元の方々が受け継いでいる "お祭り" っていいなーって思って……。
 
自分もそういうのしたいなって思ったら、獅子舞メンバー募集を目にして✨」
 
 
子狐1「速攻入ったね」
 
子狐2「でも練習は一番、遅れてるけどね」
 
 
菊「………💧」
 
 
 
 
 
 
その「獅子舞」というものに関わった当初、
 
ある“祭り”が心に突きつけられた。
 
 
 
 
西宮神社境内にて「長野にはすごい獅子舞があるんです」と聞いた、その祭りの名。
 
 
 
 
 
そのお祭には、中に17名ほどの人が入って操るという、
 
巨大な獅子舞の奉納があるらしい。
 
 
 
菊「……めっちゃ大きい……すごい……動いてる」
 
 
 
 
その場で動画を見せられ、見たこともないその巨大な姿に衝撃を受けた。
 
 
 
『飯田お練りまつり』は、7年毎の寅と申の年に行われる
 
大宮諏訪神社の式年祭礼に合わせて催行されます。
 
 
 
 
諏訪大社"御柱祭"のある時と同じ年に行われるんです」
 
 
 
 
菊「……諏訪大社の御柱祭」
 
 
 
 
諏訪大社の主祭神は
 
建御名方神。
 
 
 
大国主神の第二御子神。
 
 
 
 
諏訪大社の建御名方神もまた、出雲には行かない『留守神様』だった。
 
 
 
 
御柱祭と同年に行われるこの巨大獅子舞が気になり、
 
帰宅してからも色々と動画をチェックした。
 
 
 
その中で見つけた『まだかの舞い』
 
 

 
 
菊「これって………」
 
 
 
 
 
 
 
土石流そのものだと思った。
 
 
 
 
こちらに迫り来る、巨大獅子舞のその姿……
 
 
 
 
『東野大獅子保存会』さまのサイトに、舞の紹介がされていた。
 
上の画像は『大門口起こしの舞い』
 
 
 
獅子頭の下には、紫色の座布団。
 
布団の上で眠っている巨大獅子を獅子使い『宇天王』が起こします。
 
 
 
 
大門口起こし
 
「大門口」を「起こす」舞い……?
 
 
 
大門口とは、大地の裂け目のことなのでは。
 
 
 
要するに「大門口起こし」とは「地震起こし」なのではと思った。
 
 
 
 
背後の山々に重なると、
 
巨大獅子が自然の山そのものに感じる。
 
 
 
 
そして、その山から
 
人々の世界に襲い来る土石流。
 
 
 
 
青い獅子は大きな旋風のように見え、
 
 
 
 
白い獅子は、水飛沫を上げて進む激流に見えた。
 
 
 
 
迫る自然の脅威を止める『宇天王』
 
 
 
 
その宇天王は『寝かしの舞い』で、再び巨大獅子を眠らせます。
 
 
 
 
『東野大獅子保存会』さまの説明を読んだ時に、私は感じた。
 
 
 
 
この大獅子に、大地の力を降ろし、放出させているんだ。と。
 
 
 
 
それは、地震のエネルギー……
 
つまり天災を起こす神の存在を獅子舞に神懸からせ、解放しているという事。
 
 
 
 
大地に溜まる放出したいエネルギーをわざわざ起こし、
 
街中で暴れさせ、最後には静かに眠らせる。
 
 
 
 
菊「地震エネルギーとのシンクロを試みてきたという事なのかな。
 
……お祭って、すごいね」
 
 
 
 
 
この『飯田お練りまつり』の事を知る前日に、
 
西宮神社の神職さまが教えてくださった事がありました。
 
 
 
 
「神楽は、神様を楽しませるものと思われがちですが、
 
もともとは「神座」で、その舞に神が降りるという事です。」
 
 
 
 
ここに書いた事は、私が感じた考察だけど……
 
 
 
祈りの一つの形として、伝統芸能の中で暴れる神(自然)の力を放出させ、
 
実際の日々の中で天災が起きないように奉納されているんじゃないかと思った。
 
 
 
 
菊「すべてのお祭りや舞には意味があるはずだし、
 
もちろん祀られている神様……
 
お社がそこにある事にも、何か意味があるはずだよね
 
 
 
子狐1「……途絶えさせちゃだめだよね」
 
子狐2「ずっとずっと昔の人が、後の人たちのために作ってくれたんだもん」
 
菊「大切に、守り継いで行かないとだめだよね」
 
 
 
 
 
『飯田お練りまつり』は7年ごとのお祭。
 
その7年という間隔にも意味があるんだろうな。
 
 
 
 
 
数年に一度の神の仕事もあれば、こういう神の仕事もある。
 
昨日見つけたので、書いておきます。
 
 
 
三嶋大社の神馬舎に祀られる神馬(しんめ)にまつわる、古くからの伝説。
 
 
 
 
この神馬は、毎朝神様を乗せて、箱根山に登るんだそうです。
 
昔は「お馬様が帰った」と言って、朝食を始めたそうです。
 
 
 
 
 
箱根山は、活火山。
 
噴火すれば富士山よりも被害が大きいと言われています。
 
 
 
 
「お馬様が帰った」という事は、神様が帰られたという事。
 
 
 
 
そこには神様が噴火を抑えに行ってくれたから、
 
こうして今日も「いつもの時間」を迎えられるんだよという、
 
感謝が込められていると……そんな風に感じました。
 
 
 
 
菊「なんて言うかさ……たくさんの神様たちが
 
いつも守ろうとして下さってるのが、この国なんだね」
 
 
子狐1「お祭があったら参加したくなるね」
 
子狐2「ただのどんちゃん騒ぎじゃないんだねー」
 
 
 
 
これからもいろんな角度から「お祭」に触れ、
 
つくり、伝え続けてきた先人の祈りに想いを馳せようと思った。
 
 

 

《続く》

 

『飯田お練りまつり』の画像は「飯田市フォトライブラリー」から転載させて頂きました。

 

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*お知らせです*

 

三輪惠比須神社にて、古代史の鬼才

歴史作家・関裕二先生の講演会が開催されます。

 

★令和元年
11月5日(火)13時より
★御奉賛(参加費)
3,000円
 
 
昇殿参拝後、古代史の里…大和・三輪の地で
謎多き、美しき神の驚愕の真実についてお話し頂きます。
 
菊田も参加して、三輪惠比須神社さまの神様を学びます。
 
 
まだご登場頂いていない神様なので、ここでその御影が掴めたらいいなあ……✨と
楽しみにしています♡
 
 
お申し込み・お問い合わせは、三輪恵比須神社まで*
TEL/FAX  0744-42-6432
 
 
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女子神職さんのblogはコチラです♪→『三輪恵比須神社 ご神木に♥な女子神職』

 

 
 
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人気記事はコチラです♪
 
 

2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。

 

【菊と稲荷】コトシロヌシ・1:届いたサイン

【菊と稲荷】コトシロヌシ・2:「えびす」という暗号。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・3:境界線の神。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・4:海底のご神体。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・5:美保神社の響き。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・6:反響する祈り。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・7:大国主の御子神。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・8:鶏。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・9:神の魂を鎮める『えびす舞』

【菊と稲荷】コトシロヌシ・10:それは神の仕事だから。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・11:ゆるぎなき御世の神。

 

 

2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。

 

 
 
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『清高稲荷神社』さま☆『清高稲荷大明神・親善大使』にして頂きました☆
 

 

毎月8日に

清高稲荷社境内・参道のボランティア掃除を実施することになりました♪

 

11月は大祭があるので、次回は12月かな。またお知らせしますね。
お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。

集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度

 

ご参加お待ちしておりますねー

 

 

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清高稲荷大明神blogはコチラです♪→【高野山】〜清高稲荷大明神〜

 
 
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『尼崎えびす神社』さま☆公式ポスター等、作成させて頂きました。
 
 
巫女さんのblogはコチラです♪→『幸せ 尼崎えびす 巫女さん日記』