「イコライザー2」 ★★★~観たかったものとちょっと違う | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

 
観たかったものとちょっと違う
★★★
 
(2018年/アメリカ/121分/The Equalizer 2
 
【 製作・監督 】
アントワン・フークア

 

【 出演 】
デンゼル・ワシントン
ペドロ・パスカル
アシュトン・サンダース
ビル・プルマン
メリッサ・レオ
 

 

【あらすじ】

 
 優しきタクシードライバーとして真面目に暮らしている凄腕の元CIAエージェント、ロバート・マッコール。
 ある時、CIA時代の上官であり、今でも親友として交流のあったスーザンが殺害される。当初は強盗の仕業とされていたが、マッコールはスーザンが死の直前まで手掛けていた任務に関連があると睨む。
 そして、身内の仕業であることが判明したときにマッコールの身にも危険が迫ってくる。相手は、かつての自分の仲間、特殊訓練を受けたエージェントたちだった―
 
 

【コメント】

 

 デンゼル・ワシントン御大の必殺仕置人ロビン・マッコールの活躍が面白い2014年『イコライザー』から4年、満を持しての続編がいよいよ公開とあって、非常に楽しみにしていた作品であります。

 前作の、弱きを助け強きを挫く分かりやすい勧善懲悪で、かつロビン・マッコール無双が痛快なアクションが今回も観られると思うと居ても立ってもいられず、さっそく夜の「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

 

 

 

観たかったものとちょっと違う

 

 むむむ、これは・・・いや、面白いといえば面白かったとは思う。しかし、ちょいと期待していたもの、観たかったものとは違うかな・・・。

 前作のイメージでいくと、元CIAエージェントで今はホームセンターの従業員としてひっそりと一般市民に溶け込んで暮らしている真面目で几帳面で正義感の強いひとりの男が、世にはびこる悪によって泣き寝入りする弱き市民に変わって圧巻に正義の鉄槌を下すといういかにもな勧善懲悪モノで、かつ主人公ロバート・マッコールがバッタバッタと悪漢をなぎ倒していく“マッコール無双”が痛快なわけです。しかも、クライマックスのホームセンターでの戦いはとにかくカッコイイの一言で、あくまで一般市民という立ち位置に徹し、ホームセンターにある物を使って悪者どもを倒していくところがサイコーに楽しかったわけです。

 じゃあ本作が前作の見どころを踏襲したものだったかといえば、してるといえばしてるし、していないといえばしていない。キャラ設定は微塵もブレていないものの、弱き市民に変わってお仕置きよ!といった要素はほとんどなく、結局CIAエージェントさながらの国際的犯罪に関与するという、一気にスケールが広がった感じ。違うんだよ、俺が観たいのはそんなジェームズ・ボンドやイーサン・ハントがやるようなワールドワイドな活躍でも、殺しのプロとの派手なドンパチでもない。街の片隅でひとり泣いている人間のために活躍してほしいんだ。それでこそ、ロバート・マッコールの存在そのものではなかったか。

 まあ、デンゼルも前作とおんなじことやるならノーと断っていたのかもしれないけど、もっと痛快な勧善懲悪アクションを期待していただけに、ちょいと期待とは違った気がしてならないです。

 

 

さすがの存在感デンゼル・ワシントン

 

 とはいえ、正義の市民ロバート・マッコールを再度演じたデンゼル・ワシントン御大の存在感は相変わらずさすがの一言。キャリアも長いだけに、どっしりと構えた存在感は凄みがありますね。

 今回のマッコールは、前作よりさらにパーソナルな部分に迫っていて、かつての仲間だったスーザンとの交流や夢ある若者との交流、そして亡くした妻との無言の交流など、アクションよりもドラマチックな場面が多いです。そのせいで、若干映画のテンポが悪くなって、ちょっととっ散らかってしまった感がしないでもありませんが、でもあくまで正義を貫き決して説教臭くなく道理を伝えるマッコールの姿は優しくて力強い。デンゼル・ワシントンにまさにピッタリハマっている役柄だなと改めて感じますね。

 

 

監督はヤル気満々!『イコライザー3』に期待

 

 そんなわけで、若干の期待外れではあるものの、とりあえずの及第点だった続編でしたが、ニュースによるとシリーズの監督であるアントワーン・フークアは、第3弾の可能性についてヤル気満々とのこと。

 製作にもかかわっているデンゼル・ワシントンも続編自体が初ということで、ロバート・マッコールというキャラクターを非常に気に入っている様子なので、本作のヒットがあれば第3弾はあり得ない話ではないでしょう。ロビン・マッコールのさらなるパーソナリティを深堀する余地はまだまだ十分あるだろうし、さもすれば亡くなった愛妻のことに迫ることになるかもしれませんね。

 しかしながら、やっぱりそこは脚本次第。デンゼル・ワシントンもロバート・マッコールばりに几帳面でシビアな性格でしょうから、いいシナリオが完成するまでしばし時間はかかるでしょうね。デンゼルが70歳になる前にまた無双が観てみたいところです。

 

 

 

 

【2018年度 Myランキング】(10/6時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 頭痛キツイ。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:孤狼の血 ★★★★☆

  2位:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ★★★★☆

  3位:デッドプール2 ★★★★

  4位:万引き家族 ★★★★

  5位:カメラを止めるな! ★★★★

  6位:バッド・ジーニアス 危険な天才たち ★★★★

  7位:シェイプ・オブ・ウォーター ★★★☆

  8位:アントマン&ワスプ ★★★☆

  9位:空飛ぶタイヤ ★★★☆

 10位:インクレディブル・ファミリー ★★★☆

  次点:銀魂2 掟は破るためにこそある ★★★☆

     殺人者の記憶法 ★★★☆

     累 かさね ★★★☆

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:パンク侍、斬られて候 ★

  2位:ザ・プレデター ★☆

  3位:ザ・リング リバース ★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

キングスマン ゴールデン・サークルジオストーム咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A祈りの幕が下りる時デトロイト羊の木マンハントスリー・ビルボードサニー/32今夜、ロマンス劇場でグレイテスト・ショーマン悪女 AKUJOブラックパンサー15時17分、パリ行き去年の冬、きみと別れちはやふる-結び-マザー!リメンバー・ミートレイン・ミッションレッド・スパローダンガル きっと、つよくなるパシフィック・リム アップライジングレディ・プレイヤー1いぬやしきラプラスの魔女ランペイジ 巨獣大乱闘フラットライナーズ恋は雨上がりのように戦狼/ウルフ・オブ・ウォー勝手にふるえてろDESTINY 鎌倉ものがたり探偵はBARにいる37 WISH セブン・ウィッシュネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!ダークタワーハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー不能犯ジュラシック・ワールド 炎の王国人狼ゲーム インフェルノ未来のミライガーディアンズジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングルミッション:インポッシブル フォールアウト検察側の罪人マジンガーZ INFINITYSUNNY 強い気持ち・強い愛犯罪都市MEG ザ・モンスタートゥームレイダー ファースト・ミッション時間回廊の殺人響-HIBIKI-イコライザー2


 

『イコライザー2』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

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