「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
黒木華
星野源
麻生久美子
吉原光夫
宮崎美子
役所広司
福山雅治
【あらすじ】
【コメント】
さて、アニメファンのみならず、もはや日本アニメのヒットメーカーに昇格した細田守監督、待望の新作がついに公開。
僕も公開を楽しみにしていたわけですが、前評判がイマイチのようで、ちょいと気がかりではあるものの、ここは3年振りの新作。劇場で観ないでどうするというわけで、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。さすが細田守作品、立川の劇場も満員御礼でしたな。
(C)2018 スタジオ地図
趣旨は分かるがあまりに退屈
むむむ、これは・・・。ビミョー、非常にビミョーな出来。観た限り、まごうことなき細田守印のアニメーションではあるものの、なんとも地味というかこじんまりというか、一体全体なんのことやら訳が分からない、あまりに退屈な仕上がりになっちゃってますね。前評判の悪さがようやく分かった気がします。
これまでの細田守作品は、一貫して“家族”をテーマにしたもので、本作でもそこはブレていない。どこにでもあるこじんまりした家族の中で、妹ができて両親の愛情を全部持っていかれたくんちゃんの不満とジレンマを描きつつ、擬人化したペットの犬やら未来の妹ミライとのやり取り、そして若かりし頃の曾爺ちゃんとの交流を通じて、くんちゃんにお兄ちゃんの心が芽生えひとつ成長する。趣旨としては分かるんだけど、大きな事件が起こるわけでもなく、ただただ子供がいる平凡な日常にちょっとしたファンタジックな展開をスパイス程度に入れているだけで、ちょっともどかしい。
そもそも、なぜくんちゃんの前にそんなファンタジー展開が起き始めたのかいまいちよく分からないし、クライマックスにある唯一の大掛かりなSF的展開も、取って付けたような感じになっていて違和感ありまくり。
そもそも、タイトルである“未来のミライ”ちゃんが対して登場してこない。むしろ脇役。主役はあくまでお兄ちゃんであるくんちゃんなわけで、未来のミライちゃんが本作にどれくらいの貢献をしていたかとなると、そこも微妙。なぜこのタイトルになってしまったのか、いささか疑問です。
相変わらず声優は豪華
いやでも、相変わらず声優陣は豪華の一言。黒木華に星野源、麻生久美子、宮崎美子に役所広司、福山雅治までもが登場する豪華ぶり。とりわけ福山雅治の若かりし頃の曾爺ちゃん役は悪くなかったなーと思いましたね。まあでも、有名な役者を起用するのはいいですが、どうしても本人の顔が頭の中に浮かんでしまうのがちと難点。
個人的には、くんちゃん役の上白石萌歌がちょっと最近お気に入り。お姉ちゃんの上白石萌音のほうがちょっと役者として頭一つ抜けている印象ではありますが、ルックス的には萌歌のほうが上だと思ってます。まだまだメディアの露出が少ないけど、これからの活躍が楽しみな女優です。
山下達郎のテーマソングはいい感じ
そんなわけで、非常に残念な仕上がりの今回の細田守作品でしたが、本作を彩る山下達郎のテーマソングはいい感じ。山下達郎の歌声はなんだかホッとします。
(C)2018 スタジオ地図
【2018年度 Myランキング】(7/22時点)
本作は、本年度のワースト3中3位(暫定)にランクイン。
サンダル欲しいな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:孤狼の血 ★★★★☆
3位:デッドプール2 ★★★★
4位:万引き家族 ★★★★
6位:空飛ぶタイヤ ★★★☆
7位:いぬやしき ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:パンク侍、斬られて候 ★
3位:未来のミライ ★★
<その他ランク外一覧>
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