「人狼ゲームインフェルノ」　★★★～まだ続くなこりゃ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

まだ続くなこりゃ ★★★

【　出演　】武田玲奈
小倉優香
上野優華
松本享恭
時人
平松賢人
都丸紗也華
貴志晃平
吉原雅斗
海田朱音
水野勝
足立理
加藤虎ノ介

【あらすじ】

　命を賭けた“人狼ゲーム”で生き残った高校生の紘美・亜利沙・ルナ。しかし、目覚めるとそこは再び見知らぬ場所、しすてそこには同級生たちがいた。人狼ゲームの後半戦の開始だった。

　再び血で血を洗う死のゲームが繰り広げられている外では、警察が人狼ゲームの主催者に近づいていく―

【コメント】

　さて、今回行きつけのTSUTAYAで見つけ手に取ったのが本作。2013年の桜庭ななみ主演の第1作から、昨年の『人狼ゲームラヴァーズ』『人狼ゲームマッドランド』まで、計6作続く何気に息の長いシチュエーションスリラー映画で、アイドルの登竜門的な位置付けでもあるシリーズとなってます。

　今回は、前後編のTVドラマから続く映画版で、B級ながらこのシリーズにちょっとハマっている僕は、もちろんそのドラマを観てから本作に挑んだ次第です。

　うむ、相変わらずです。相も変わらずやっていることは一緒。TVドラマからの続きではあるものの、本作はその後半戦、高校生たちがまたもや謎の“主催者”によってどこぞの施設に入れられ、死の人狼ゲームを強いられる。ゲームのルールに則って一人また一人と命を落とし、ついには親友をも殺さなくてはいけない状況に陥っていく。今回はTVドラマからの映画ということで、武田玲奈や小倉優香、都丸紗也華といった、ドラマやバラエティで活躍中の豪華なアイドルが出演してます。

　この人狼ゲーム、僕自身はやったことはないですが、単純なようで意外と奥深い心理戦が必要なゲームで、命が懸かっているとなればなおさら疑心暗鬼な状況になってしまうくらいのもの。しかしながら、シリーズ通してそんな心理戦の醍醐味がイマイチ弱くて、ゲームの面白さが伝わってこない。それこそ「カイジ」くらいのザワザワ感があれば観てて面白いんだけど、結局のところ、頭の良いやつやら冷静な奴やら素行の悪い奴やらがワーキャーと騒いでいるだけの代物に見えてしまう。まあ、そういったところがB級たる所以ですけどね。

　ただ、今回はゲームだけじゃなく外側の部分もピックアップされていて、要は警察の捜査から浮かび上がるそれぞれの人物像や、これまで謎とされてきた主催者が登場してきたりと、7作目でやっとシリーズの謎が解明されてきたところは面白いところです。もっとも、ラストが中途半端に終わってしまうので「あ、まだシリーズ続くなこりゃ」と。これからも新進アイドルの登竜門コンテンツとして作り続けるつもりなんでしょう。