「7 WISH セブン・ウィッシュ」　★★☆～ありきたりティーン向けスリラー

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

ありきたりティーン向けスリラー ★★☆

【　出演　】ジョーイ・キング
キー・ホン・リー
シドニー・パーク
エリザベス・ローム
ライアン・フィリップ

【あらすじ】

　幼い時に見た母親の自殺をトラウマとして抱える高校生のクレアは、学校でイジメを受ける日々が続いていた。

　ある日、クレアの父親はゴミの中から見つけた中国製の古いオルゴールをクレアにプレゼントする。はじめは気にも留めなかったクレアだったが、自分が口にした願いが叶うことに気づく。そして、その願いと引き換えに自分に近しい人間が死んでいることを知ってしまう。

　願いの代償が重すぎるにもかかわらず、クレアはオルゴールの魔力から逃れられず、ついに7つ目の願いを口にしてしまう―

【コメント】

　さて、たまにはいかにもなB級系の映画鑑賞をと、いきつけのTSUTAYAで見つけたのが本作。

　本作は今年の2月に劇場公開されたようですが、まったくもって話題にもならず気にも留めなかったノーマーク作品。まあ、その程度の映画であるとは薄々感じつつも、パッケージの宣伝文句に釣られて手に取った次第です。

　うん、まあこんなもんでしょう。7つの願いが叶う不気味なオルゴール、その願いの代償は人の命。ありきたりもありきたりな、ティーンエイジャー向けのスリラー作品でしたね。「ファイナルデッド」シリーズに通じるところですな。まあ、そこそこは楽しみましたけど。

　どの国でもある学級カースト。その底辺にいる少女が、そのオルゴールで次々と願いを叶え、生活もリッチ、憧れの同級生とも恋人同士になり、一躍リア充の仲間入りになるも、願いの代償として愛犬や身内が次々と死んでいく。分かっていてもやめることができない人間の欲望。そして、ついに自分の命も危険にさらしてしまう。人の死に方も、「ファイナルデッド」シリーズに通じるピタゴラスイッチ風な死に方で、絵に描いたような既視感バリバリの映画です。新鮮味は全くないといってよいでしょう。

　とはいえ、お金がかかってない感はありつつも展開はそこそこ見せるし、ラストをバッドエンドにしたのもよろしい。なんでもかんでもハッピーエンドじゃね～つまらんよ。主役のジョーイ・キングも美人とは言い難いものの、愛嬌があって魅力的。ここでもチャイニーズ系の主要キャラが出てるんですね～。どんどんハリウッドに影響を与えていますな、チャイナマネー。

　なんか、ラストでチャイナくんがオルゴールを手にしてそわそわして終わったんだけど、「評判良かったら続編作りまっせ！」というフラグと理解してよいのかな？しかし、その願いが叶うかどうかは、話題的に見ても無いと思って正解でしょうな。