「響-HIBIKI-」 ★★★~良くも悪くもアイドル映画 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

 
良くも悪くもアイドル映画
★★★
(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館
 
(2018年/日本/104分
 
【 監督 】
月川翔
 
【 原作 】

柳本光晴

 

【 出演 】
平手友梨奈
北川景子
アヤカ・ウィルソン
高嶋政伸
柳楽優弥
北村有起哉
野間口徹
小松和重
黒田大輔
板垣瑞生
吉田栄作
小栗旬
 

 

【あらすじ】

 
 活字離れが進み、出版不況が続く文学界。
 文芸誌“木蓮”の編集者・花井は、新人賞に応募されるも落選となったある小説を手に取る。圧倒的な才能を感じさせるその小説は、文学の世界に革命をもたらすと花井は確信し、作者の“鮎喰響”にアポイントを取るが、響はまだ15歳の高校生だった。
 才能ある響をなんとか売り出そうとする花井だったが、自分の生き方を曲げず間違ったことを絶対に許さない彼女の行動は、世間で問題視され格好のスクープのネタに。しかし、響と関わった大人たちは、次第に響に影響され始める。
 圧倒的な文才を誇る響の小説は、瞬く間に注目を浴び、芥川賞と直木賞のWノミネートという快挙を成し遂げる―
 
 

【コメント】

 

 さて、10/1はラッキーにも休日出勤の振替休日が取得できたというわけで、1日といえば映画のファーストデー。これは映画を観ない手はないと、観ようかどうか迷っていた本作を鑑賞。

 言わずもがな、本作は大人気アイドルグループ・欅坂46のカリスマセンター平手友梨奈の初主演作なわけですが、過去に前田のあっちゃん主演の『もしドラ』で不快な思いをして以来、アイドル映画は敬遠していました。しかしながら、ネットでの評価も良いし、平日ということで、それほど混まないだろうと見込んで、「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

 

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

 

 

良くも悪くもアイドル映画

 

 まあ、今を輝くアイドルのカリスマ、熱狂的なファンも多いであろう平手ちゃんの主演作ですからね、ヘタな感想を書くととんでもないことになりそうなのは想像に難しくはないですが、正直な感想としては、可もなく不可もなく、良くも悪くもアイドル映画でしたかね。

 相変わらず原作未読のままの鑑賞でしたが、文学界を舞台に、いわゆる破天荒な天才の若者が周りを巻き込みつつ、あれよあれよとスターダムにのし上がっていくサクセスストーリーで、筋としてはさほど新しいものではないです。そんなストーリー部分よりも、鮎喰響という天才が、一見してクレイジーな行動を取っていながら、徐々に周りの大人を目覚めさせていくという部分が痛快なわけで、鮎喰響というキャラこそが本作の見どころのような気がします。

 確かに、大人の事情として割り切り納得していた部分に、それはおかしい、間違っていると響が鉄槌を下すシーンは爽快で痛快。大人のぬるま湯に浸かりきった僕としてもスッキリします。もっとも、電車のホームで背後に立つシーンやら、ストーカーまがいに自宅まで付きまとい入り込むシーンなんかは若干陰湿で爽快とは言い難い部分ではありましたが、世直しではないですがそういった若いからこそできる大人への正義の鉄槌という部分が支持を集めているんじゃないでしょうかね。

 

 

秋元康「平手は単独で売り出す」

 

 本作は、欅坂46のカリスマ的存在、平手友梨奈の映画初出演にして初主演作なわけですが、注目すべきは欅坂46の他メンバーが一切出演していないところ。本作のスーパーバイザーに秋元康先生が関わっているところから見ても、「平手は単独で売り出す」といった気持ちが伝わってきますね。

 鮎喰響というキャラ自体も、感情を表に出さない代わりに破天荒な行動で表現する、まさにカリスマ的存在感のある設定なので、まさに今の平手ちゃんの立ち位置にピッタリハマっている。もしかしたら、それを組み込んでのキャスティングだったのかもしれませんね。なので、まだまだ演技が未熟な平手ちゃんの棒読みセリフも、逆にそれがキャラにハマっていて違和感なし。

 しかしながら、アヤカ・ウィルソンほか高校生たちのシーンになると途端に演技の拙さが露呈してしまう。響とは正反対の感情豊かな祖父江凛夏役アヤカ・ウィルソンの棒読みっぷりもヒドいなーと思ったし、他の男子高生の演技もまだまだ。周りに北川景子や柳楽優弥、小栗旬、高嶋政伸といったベテラン勢が固めていたので、かろうじて本作は締まった感じにはなってましたね。秋元先生の力といったところですな化。

 まあ、続編があるかどうかは分かりませんが、これから場数を踏んでいくことでしょう。

 

 

主題歌も歌う平手友梨奈「角を曲がる」

 

 秋元先生は本作を欅坂46としての平手ではなく、いち女優としての平手友梨奈の代表作に仕立てたい思いがあったんでしょうね。キャラ設定もそうですが、本作では欅坂46ではなく平手友梨奈単独としての主題歌「角を曲がる」も歌っていますね。もちろん秋元先生じきじきの作詞ということで、彼女への入れ込みようが伝わってきますな。

 若者に絶大な支持を得ている平手友梨奈、これからどんどん単独で登場していくことでしょう。

 

 

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

 

 

【2018年度 Myランキング】(10/1時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 今年も誕生月が来たか・・・

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:孤狼の血 ★★★★☆

  2位:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ★★★★☆

  3位:デッドプール2 ★★★★

  4位:万引き家族 ★★★★

  5位:カメラを止めるな! ★★★★

  6位:バッド・ジーニアス 危険な天才たち ★★★★

  7位:シェイプ・オブ・ウォーター ★★★☆

  8位:アントマン&ワスプ ★★★☆

  9位:空飛ぶタイヤ ★★★☆

 10位:インクレディブル・ファミリー ★★★☆

  次点:銀魂2 掟は破るためにこそある ★★★☆

     殺人者の記憶法 ★★★☆

     累 かさね ★★★☆

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:パンク侍、斬られて候 ★

  2位:ザ・プレデター ★☆

  3位:ザ・リング リバース ★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

キングスマン ゴールデン・サークルジオストーム咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A祈りの幕が下りる時デトロイト羊の木マンハントスリー・ビルボードサニー/32今夜、ロマンス劇場でグレイテスト・ショーマン悪女 AKUJOブラックパンサー15時17分、パリ行き去年の冬、きみと別れちはやふる-結び-マザー!リメンバー・ミートレイン・ミッションレッド・スパローダンガル きっと、つよくなるパシフィック・リム アップライジングレディ・プレイヤー1いぬやしきラプラスの魔女ランペイジ 巨獣大乱闘フラットライナーズ恋は雨上がりのように戦狼/ウルフ・オブ・ウォー勝手にふるえてろDESTINY 鎌倉ものがたり探偵はBARにいる37 WISH セブン・ウィッシュネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!ダークタワーハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー不能犯ジュラシック・ワールド 炎の王国人狼ゲーム インフェルノ未来のミライガーディアンズジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングルミッション:インポッシブル フォールアウト検察側の罪人マジンガーZ INFINITYSUNNY 強い気持ち・強い愛犯罪都市MEG ザ・モンスタートゥームレイダー ファースト・ミッション時間回廊の殺人響-HIBIKI-


 

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