「カメラを止めるな!」 ★★★★~ネタバレしても絶対もう一度観たくなる | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

 
ネタバレしても絶対もう一度観たくなる
★★★★
(C)ENBUゼミナール
 
(2017年/日本/96分
 
【 脚本・監督 】
上田慎一郎
 
【 出演 】
濱津隆之
真魚
しゅはまはるみ
長屋和彰
細井学
市原洋
山崎俊太郎
大澤真一郎
竹原芳子
吉田美紀
合田純奈
浅森咲希奈
秋山ゆずき
 

 

【あらすじ】

 
 山奥のとある廃墟でゾンビ映画を撮影している自主映画のクルーたち。
 完璧主義の監督に辟易している出演者たちに、突如として本物のゾンビが現れクルーに襲いかかってくる。次々とクルーがゾンビ化し逃げ惑う出演者たちを目の前に、監督はここぞとばかりに撮影を続行、カメラを回し続ける。
 ゾンビが次々と襲いかかるこの顛末、実は裏側が隠されていた―
 
 

【コメント】

 

 さて、今回は映画ファンの間で話題沸騰、連日満員御礼の異例の大ヒット、Yahoo!ニュースでも取り上げられ、拡大上映も決定した本作を鑑賞。

 かくいう僕も、Yahoo!ニュースで目にしたときに観に行くことを決めた一人でして、公開当初はタイトルを知る程度でした。そんな折に大ヒットのニュースを目にし、こりゃあ観に行かなきゃ絶対に後悔するぞと思い、「池袋シネマ・ロサ」まで足を運んだ次第です。

 上映回数が多い池袋シネマ・ロサでも、全回SOLD OUTの満員御礼、かろうじて最終回最前列のチケットをゲットできました。

 

 

(C)ENBUゼミナール

 

 

ネタバレしても絶対もう一度観たくなる

 

 今回劇場で観た際、上映後に出演者3名(チョイ役)の舞台挨拶があって、思わぬサプライズに得した気分。そんな彼らの努力に応えて、ネタバレはあまりしないようにしたいところですが、ハッキリ言って本作はネタバレしても、絶対もう一度観たくなる。それくらい面白い映画であることを僕は保証します!

 わずか2館上映からのスタートというインディーズ系の映画、監督も出演者も無名という映画でありながら、映画の引き込み方やキャラの色付け、考え抜かれたシナリオ、何より観客を楽しませようとするエンタテイメント性が抜群!メジャー映画でもこれほどしっかりした建付けの映画ってそうそうない。老若男女問わず誰でも楽しめるところも口コミで面白さが広がるポイントでしょうね。

 とにかく、本作は劇場で観て絶対に損しない作品、そしてネタが分かったとしても絶対もう一回観たくなる作品であることは間違いありません。

 

 

あえてのネタバレ(反転して見てね)

 

 とはいえ、面白い映画ならばどうしてもネタバレを書きたくなるのが映画ファンの性。舞台挨拶した出演者よゴメン。白文字で書きますので、ご勘弁を。

 本作は、いわゆる“伏線回収型映画”。爆笑必至のコメディ映画なんです。冒頭30分強ワンカットで流れるいかにも自主映画のグズグズなゾンビドラマ。これを観ただけでは、本作がなぜ絶賛されているか分からないでしょう。むしろ、この調子で1時間半も耐えられる観客もいないと思います。だけど、この冒頭のゾンビドラマこそが最大の伏線。ここからガラッと雰囲気が変わり、打って変わってしっかりとした映像。これは実はとある番組の企画、ワンカット30分の生放送でゾンビドラマを視聴者に見せるという無謀な企画で、企画の立ち上げから出演者たちのワガママにも付き合い、いざ本番で様々なトラブルにてんてこ舞いしながら見事生放送をやりきるというドタバタな顛末が描かれているわけです。だから、冒頭のゾンビドラマで???な展開やグダグダな展開の理由が、後半のドタバタですべて明らかになるという、とてもうまく作った展開になっているわけですね。

 とにかく、本作は「上手い!」の一言。よくぞここまで考えたな~と感心しましたね。

 

 

本作から伝わる映画作りの苦労と楽しさ

 

 本作の面白さはもちろんのこと、僕は本作から映画作りへの愛というものがとても伝わってくる作品だったと思いますね。

 どんなに面白いシナリオを描いても、映画一本を作っていく過程でスポンサーからの横やりや出演者のワガママ、スタッフの事情など様々なトラブルに見舞われたり、そういった映画にどうでもいい細かい火種を一生懸命振り払って先に進めようとする映画監督の苦労。そんな苦労を乗り越え一本の映画が完成したときの喜び。映画作りにかかわる人たちはこの喜びのために頑張っているんだろうなと感じます。それはもちろん本編からも感じ取れますし、無名の役者たちでもこれだけ面白い映画が作れるんだぞ!という監督の意気込みからも感じられますね。

 これから監督は映画会社が黙ってはいないでしょう。おそらく引っ張りだこの売れっ子監督になるに違いない。でも、どんなに売れっ子になっても、どんな苦労に見舞われても、本作のクオリティを崩さずに頑張ってほしいですね。

 

 

(C)ENBUゼミナール

 

 

【2018年度 Myランキング】(7/29時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中5位(暫定)にランクイン。

 良い感じのサンダル買ったぞ!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:孤狼の血 ★★★★☆

  2位:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ★★★★☆

  3位:デッドプール2 ★★★★

  4位:万引き家族 ★★★★

  5位:カメラを止めるな! ★★★★

  6位:シェイプ・オブ・ウォーター ★★★☆

  7位:空飛ぶタイヤ ★★★☆

  8位:いぬやしき ★★★☆

  9位:リメンバー・ミー ★★★☆

 10位:悪女 AKUJO ★★★☆

  次点:グレイテスト・ショーマン ★★★☆

     レディ・プレイヤー1 ★★★☆

     

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:パンク侍、斬られて候 ★

  2位:ザ・リング リバース ★☆

  3位:未来のミライ ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

キングスマン ゴールデン・サークルジオストーム咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A祈りの幕が下りる時デトロイト羊の木マンハントスリー・ビルボードサニー/32今夜、ロマンス劇場でブラックパンサー15時17分、パリ行き去年の冬、きみと別れちはやふる-結び-マザー!トレイン・ミッションレッド・スパローダンガル きっと、つよくなるパシフィック・リム アップライジングラプラスの魔女ランペイジ 巨獣大乱闘フラットライナーズ恋は雨上がりのように戦狼/ウルフ・オブ・ウォー勝手にふるえてろDESTINY 鎌倉ものがたり探偵はBARにいる37 WISH セブン・ウィッシュネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!ダークタワーハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー不能犯ジュラシック・ワールド 炎の王国人狼ゲーム インフェルノガーディアンズ


 

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