NO.2682 完全バリアフリー化された駅になりました、佐賀県唐津市浜玉町、筑肥線浜崎駅構内探訪 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 佐賀県唐津市浜玉町に、JR筑肥線浜崎駅があります。

 

 この駅は、唐津市浜玉町では唯一の駅でありまして、後述のようにハウスミカンが盛んな所でもありますが、実際それを伺わせるような所も名残として見る事ができている所でもあります。

 

 しかし、現在は唐津市内はおろか、福岡県に近い事もありまして、そう言った事から通勤・通学者が多く見られておりまして、浜崎駅から南側を中心に宅地化も進んでいるのが現状でもあります。

 

 そんな浜崎駅が、今年の春新たな駅として生まれ変わっておりまして、新たに駅南口も新設、さらに専用通路も設けられておりまして、完全バリアフリー化された駅として生まれ変わっております。今回は、実際にその姿を収めておりましたし、この駅に停車していた「マヤ検」の姿も収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 浜崎駅は、かつては木造平屋建ての駅舎でありまして、早朝・夜間を除いては駅員も常駐しておりました。また、自動券売機も設けられておりましたし、新聞やお菓子なども販売する簡易売店も設けておりました。

 

 (正面画像が見つかり次第追加させていただきます、申し訳ございません)

 

 

 そんな駅舎も、老朽化そして南口新設に伴いまして解体されておりまして、現在北口では上の画像のような姿に変わっております。尚、現在駅員は常駐してはおりますが、今年3月の改正で一旦無人化の後、4月より簡易委託駅となっておりまして、民間の方によります委託の形で営業しております’(但し窓口の乗車券販売は行っていません)。

 

 (乗車券販売カウンターであった部分にパンフレットが置かれています)~自動券売機は隣に置かれています

 

 改札には、ICカードの読み取り機が置かれております。それにしても、段差がなくホームへと行く事ができる事がこの姿からもお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (反対側)~奥にICカードチャージ機もあります

 

 こちらはホームからの全体の姿です。上の画像にもありますように、旧駅舎の頃には段差が見られていた事がわかりますが、この姿からも段差は見られていない事がお分かりいただけます。この姿からも誰にでも優しい駅である事が見ていて伺わせるのではないかと思います。

 

 

 ここからは、南口へ移動しました際に収めました画像をご紹介してまいります。浜崎駅には自由通路が設けられておりまして、北口駅舎が開設されました令和3年8月に完成、営業を始めております。この姿からもわかりますように、唐津方面へはこの通路を通りましてホームへと向かうようにもなります。

 

 (通路へ向かう階段)

 

 もちろん、エレベーターも設けられております。このエレベーターには自転車も乗る事も可能でもありまして、北口~南口間で利用するには以前は東西数百メートル先にあります踏切を使わないといけませんでしたので、そう言った事が解消された事は大きいのではないでしょうか。

 

 階段を上がりますと、画像のような通路の姿を見る事ができております。もちろん、この下はJR筑肥線の線路になりますので、それをまたいで南北の行き来ができるようになっている事がわかるのではないかと思います。

 

 この通路には、この時地元の小学生が書かれたと思われます書道が飾ってありましたり、浜崎駅近くにあります諏訪神社の祭りでもあります「浜崎祇園祭」のポスターも見られておりました。ちなみに、今年は開催予定との事でもありまして、これまで「新型コロナウイルス」によりまして開催ができなかった分、良かったのではないかとも思う所でもあります。

 

 (書道が飾ってありました)

 

 (「浜崎祇園祭」のポスター)

 

 また、この通路からもホームの姿も見られておりまして、この駅は2面2線ではある事もわかります。それにしても、この撮影時は曇でしたが、晴れていればまだ美しく見る事ができている事でしょうか・・・。

 

 

 こうして、階段を降りますと南口へとやってまいります。よく見ますと、南口にもICカードの読み取り機が置かれておりまして、唐津方面へ行かれる場合、南口からでしたらダイレクトに行く事ができる事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 さて、この南口駅舎はこのほど開設されたものでありましたが、この場所は唐津農協(「JAからつ」)の施設があった場所でもありますし、前身は松浦東部農協でもありましたが、西側には「JAからつ」の本所、東側には選果場なども存在している所に設けられております。しかし、南口が開設される事になりますとこの施設を撤去しまして、画像の姿へと大きく変化するに至っております。

 

 (南口入口)

 

 また、この南口には画像のように待合スペースも置かれております。これは迎えの方やタクシー利用者向けでありますし、唐津方面へ列車利用客にも使う事も可能でもあります。尚、トイレもその隣にありまして、北口とともに南口も整備されている事がお分かりいただけるのではないかとも思います。

 

 

 さて、ここからは唐津方面のホームであります2番ホームへの姿であります。南口入口からは、階段とともに画像のようにスロープが設けられておりまして、上の画像のICカード読み取り機の前まで行く事ができるようになっております。

 

 また、エレベーターも置かれておりまして、先述の自由通路へ行く事もできるようになっております。ここまで見ましても、段差の姿も見られない事がお分かりいただけます(先述のようにもちろん階段も設けられております)。

 

 この南口には、自動券売機・ICカードのチャージ機も設けられております。また自動券売機は近年よく見るタイプでありますが、上の画像の北口のように壁に設けられているのとは違う事もわかります(ちなみに北口のチャージ機も券売機とは別にあります(画像7))。

 

 

 こうして、南口から見ました2番ホーム・奥に1番ホームであります。この駅が2面2線である事がわかる姿でもありますが、上の画像の旧駅の姿とを比べて見ましても、本当に立派な駅舎ができた事がわかる姿かなとも思います。

 

 そんな中でも画像の待合スペースの屋根には昔のレールを再利用した姿が見られております。このレールも恐らくはかなり古いのではないかとは思われますが、それでも長らく利用者を支えている事には間違いないでしょうか。

 

 そして、2番ホームからはかつて貨物列車が発着していたホーム・側線跡も見られます。冒頭にも述べましたように、この浜玉町はハウスミカンが盛んでもありますが、ここが選果場である事からもわかりますように、かつてはこの浜崎駅から貨物列車も発着しておりまして、この駅から遠くへと運ばれて行った姿も見られておりました。それが後には当ブログでもご紹介しております「松浦東部農協」のコンテナ も見られるようにもなっていたのが記憶に残る所でもあります。

 

 

 さて、この撮影時(6月5日撮影)には「マヤ検」ことマヤ34-2009を連結しましたDE10形ディーゼル機関車プッシュプル運転(先頭西唐津方1206号機・姪浜方1756号機)の姿を収める事ができておりました。この筑肥線(東線)ではかつては先述の貨物列車でもディーゼル機関車を見る事ができていたものでしたが、現在のディーゼル機関車の姿はこの時しか見る事ができませんので、年4回のお楽しみがこの時見られてもいました。

 

 (浜崎駅到着)

 

 この時浜崎駅に着きましたマヤ34-2009、DE10形ディーゼル機関車の姿を見ますと、雑草が機関車のデッキ・ドアの部分に付いておりまして、正直どんな所を通っていたのだろうか?と思うほどでした。この姿を見ましても、筑肥線も様々な姿もあるもんだなとも実感する所でもありましょうか。

 

 (ドアにも雑草が・・・)

 

 こうして、西唐津行き「マヤ検」は浜崎駅2番ホームを発ちました。この後西唐津駅に着きまして、夜に発ちまして、唐津線を経由しまして佐賀・鳥栖方面へと向かって行く事にもなりました。

 

 

 今回は、完全バリアフリー化されました浜崎駅の姿をご紹介しましたが、本当に段差もないと言うのは誰にも優しい事も伺えるのではないかとも思います。それほど利用しやすくなった事が伺えますので。ただ、そんな中でも無人化の話が上がっていた事に関しましては、正直JR九州も考えて欲しかった所ではありましたが、その後簡易委託駅として落ち着いてくれた事は防犯面などを考えますと良かったのではないかとも思ってなりません。とにかく、それでも地元の方々も念願でもありました南口も開設しておりますので、これからも誰にでも愛する駅になってくれればと思っております。