JR九州のキハ185系気動車と言いますと、ご覧の皆様もご存知のように、JR四国からJR九州に移籍しました気動車でありまして、現在は「ゆふ」・「九州横断特急」に使用されておりまして、後述のように編成も多彩な姿も見る事ができております。
このキハ185形気動車は、平成4年にJR四国から20両が移籍導入されておりまして、当初は久大線「ゆふ」・豊肥線「あそ(1回目)」として導入されておりまして、キハ185形+半室グリーン車キロハ186形改造のキハ186形+キハ185形の3両編成を中心とした運行が見られておりました。
さらに平成16年からは、豊肥線特急は「九州横断特急」に変わりまして、別府・大分~熊本・人吉間で運行されるようになりましたし、肥薩線に乗り入れるようになった事から、急行格上げの「くまがわ」の愛称も生まれましたが、この時点では2両編成の列車も見られておりました。
(「くまがわ」)~平成28年廃止前撮影(愛称表示は「九州横断特急」でした)
その後は、久大線・豊肥線とも災害もありまして、運行区間短縮も見られておりましたが、平成28年に「くまがわ」が廃止、「九州横断特急」も熊本~人吉間が廃止、令和2年からの「コロナ禍」では「ゆふ」もついに2両編成が生まれておりました。それでも、この年には豊肥線が「熊本地震」からの全線運行再開となりまして、「九州横断特急」は再び熊本~大分・別府間に、さらに新たに熊本~阿蘇間には「あそ(2回目)」が新設されておりました。
(「あそ」)~令和3年撮影、愛称表示は「185」でした

(「ゆふ」)~令和4年撮影、2両ワンマン運転時
けれども、令和7年に「あそ」が再び廃止となりますが、「ゆふ」に関しましては由布院や別府方面のインバウンド客の増加によりまして、設定3両から5両に増える列車も見られておりました。
また、この年には「A列車で行こう」以外の車両で行先表示器がフルカラーLED行先に変わっております。これによりまして、幕式の車両とは見た目が大きく変わった事が伺わせておりますが、幕回しの姿が見られなくなった分、その間の幕の中身の姿が見られなくなった事は残念ではあります。
(「ゆふ」大分行きの例)~今回撮影、4パターンあります
(「九州横断特急」大分行きの例)~愛称は緑です
そして、今年に入りましてからはJR四国からJR九州に新たなキハ185形を2両購入、そして4月よりその2両が「ゆふ」の編成に入りまして運行されておりまして、結果JR四国からJR九州に移籍したキハ185系気動車は22両となっております。尚、22両中20両が大分車両センターに所属しておりますが、残り2両が熊本車両センターに所属しておりまして、「A列車で行こう」の専用車両となっております。
さて、ここまでJR九州のキハ185系気動車の現状を簡単にご紹介しましたが、ここからご紹介しますのは、そのJR四国からJR九州に移籍しましたキハ185形2両のうちの1両を収める事ができました。しかも、この2両はJR九州ではキハ185形を名乗らず、新たな形式となっております。今回ここからは、その姿を上の画像の行先とともに「ゆふ」で収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
先述のように「ゆふ」は、「D&S列車」でもあります、キハ71系・キハ72系各気動車で運行されております「ゆふいんの森」の補完列車として運行されておりますが、「ゆふ」に関しましても運行列車によりましてはインバウンド客を中心に多くの利用者が見られておりました。
そのため、運用に入る2つの編成の増結車を完全5両化しておりまして、それによりましてJR四国から移籍しました車両も組み込まれる姿が見られ始めております。
こちらが、4月20日に撮影しておりました、「ゆふ5号」の編成であります。平日ではありますが、平日・休日もあまり関係がないインバウンド客対応のため、この日も5両編成で運行されておりました。
先頭は、1号車・5号車はキハ185形でありまして、1号車がキハ185-8、5号車はキハ185-6が入っておりまして、フルカラーLED行先を持ちます両側0番台の組み合わせであった事もわかります。
(1号車、キハ185-8)
(5号車、キハ185-6)
さらに、2・4号車は、中間車キロハ186形を改造しました、キハ186形が組み込まれておりました。この「ゆふ」編成では、これまで上の画像の由布院駅撮影時でもありましたように、オール先頭車でありますキハ185形(0番台・1000番台)の組み込みもありましたが、この時には偶数号車で正真正銘の中間車が組み込まれていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(2号車、キハ186-7)
(4号車、キハ186-3)
そして、3号車が先頭車・トイレなしでありますので、キハ185形1000番台か?と思う所ではありますが、この車こそJR四国から移籍した車でもあります。
しかも、この車の車番は「キハ186-1017」となっておりまして、形式がキハ185形1000番台からキハ186形1000番台に改番されておりまして、先述の半室グリーン車改造車からわかりますように、中間車扱いとして導入されている事がわかります。したがって、この日の「ゆふ」編成では2~4号車全てがキハ186形となっていた事もお分かりいただけるのではないかと思います。
今回JR四国から移籍しましたのは、キハ185-1016と、キハ185-1017の2両でありました。これらは、移籍前は「剣山」などで使用されていた車でありまして、そう言った事から水色のラインにフロント白と言った塗り分けで運行されておりましたが、編成減に伴いましてその2両が1月にJR九州に移籍するに至っております。
ここからは、車内の姿をご紹介します。今回この列車に乗車しての移動はありませんでしたが、別の列車には乗車する事になっておりましたので、その停車中に収める事ができておりました。
上の画像が、先にJR四国から移籍しておりました、キハ185-8であります。先に移籍しました車両については、床はフローリングとなっておりますし、テーブルや荷物棚も変わっておりまして、まさに「JR九州のキハ185系」と言う印象に変わっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。
そして、こちらがキハ186-1017の車内です。床は先の車両と対照的に九州仕様の柄のカーペット敷き、座席はモケットが九州仕様に変わっておりますし、四国時代にありました座席の取っ手が見られなくなっております。それでも、テーブルは四国時代のテーブルをそのまま使用している事がわかりますし、棚も四国時代のままとなっている事もわかります。
(座席)~モケットは九州仕様に改まっています
(床は九州仕様柄のカーペット敷きです)
この車の製造年です。バス車体の架装でもおなじみでした、現在は「SUBARU」の名称となっております富士重工(宇都宮製作所)で製造されました車でありまして、JR化後の昭和63年に製造されました車であるとともに、国鉄のキハ185形ではなくJR四国のキハ185形として製造された車である事がお分かりいただけるのではないかと思います。
こちらはデッキ部です。やはり化粧板も四国時代のままとなっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。実際上の車両画像からもわかりますように、この車のみ白っぽいような部分が見られていた所からそのままである事がわかる姿でもあります。尚、運転席側手前に見えておりますテーブルは新たに九州仕様の部分が見られている事もわかるのではないでしょうか。
(後方)
(運転席側)~テーブルは九州仕様です
(同、ドアスイッチ)
キハ186-1017の運転台であります。ここには「中間車化車両」と書かれたシールが貼られておりますが、こうした部分からもキハ186形に改番されている事がわかる部分ではないでしょうか。それでも、ブレーキや計器類は残されておりますので、大分車両センターや小倉総合車両センターなどと言った車両基地では編成組成のために先頭になる場合もあるようです。
(外から撮影)
こちらは貫通扉の部分です。他の先頭車では液晶式の愛称板が設けられておりますが、この車は中間車扱いとなっておりますので、「ゆふ」固定の愛称板が見られております。したがって、貫通扉の裏側には他のキハ185形のような操作盤は見られないのもわかるのではないでしょうか。
(参考、過去撮影、液晶式愛称板の裏側&操作盤)~それぞれ撮影は異なります
こちらはドア際であります。その下の画像の従来車とともに、「KURO」こと「あそ くろえもん」のドアに注意を表しますイラストが見られております。こういった所もキャラクターを使う事がわかる部分ですが、その下の画像としますと黒地の化粧板が見られないのもわかるのではないでしょうか。
(従来車)~黒地の化粧板が見られます
そして、こちらはキハ186-1017とキハ186-3との連結面であります。中間車扱いとは言えども運転室も備わった車でもありますし、実質先頭車部分でもありますので、「185DC」のロゴ貼り付けなど、従来の先頭車と同じような姿が見られているのがおわかりいただけます。
今回は、いずれも改造・改番車とは言え、オールキハ186形で構成されました、新たなキハ185系気動車の特急「ゆふ」に関しましてご紹介しましたが、冒頭述べましたようにインバウンド需要も増えている事もありまして、5両組成が日常的となった事を思えばわからなくはない姿でもありましょうか。それでも、JR四国からの移籍車は改造も最低限の改造で済ませている所が早急に営業用として使用させたい所が見られているようにも思う所ではありますが、JR九州から見まして特異車としての印象もあるだけに、これからも新たな九州のキハ185系気動車としての姿を見せていただきたい所ではあります。












































