今のこの日本で女性たちが思っていることを
全て網羅してくれているような
感覚を受けました。
深く共感した女性は多かったことでしょうし、
一部の男性たちにも
気づきや影響を与えたのだろうから
これほどまでに話題になっているのかなと
思いました。
この祝辞は東大の入学者へのものだから
きちんと教育を受けて、真っ当な努力をしてきた
女性たちへ(もちろん男子学生へもだけど)
響くものになっているのだけど、
東大までではなくとも
努力してそれなりの学歴を取得して
実際に社会に出て、
色々な不条理さにぶち当たった経験のある
女性たちすべてにも
響く内容になっているなと思う。
※青字、鍵かっこ内は引用
「がんばってもそれが公正に報われない
社会があなたたちを待っています。」
ここもとてもうなづけるのだけど、
次の部分、
「そしてがんばったら報われると
あなたがたが思えることそのものが、
あなたがたの努力の成果ではなく、
環境のおかげだったこと
忘れないようにしてください。
あなたたちが今日
『がんばったら報われる』と思えるのは、
これまであなたたちの周囲の環境が、
あなたたちを励まし、背を押し、
手を持ってひきあげ、
やりとげたことを評価して
ほめてくれたからこそです。」
ここが私が一番響いたところでした。
私は学生時代は「頑張ったら報われる」と信じて
学業も就活も頑張ってきたし
そうしてそれなりの学歴も得ることがきたし、
就職氷河期でもなんとか、
そこそこ大手に正社員の総合職で就職できた。
学生時代までは、
成績は点数で明らかに出るし
点数どおりに評価される。
男女に格差があるなんてあまり感じた
ことがなかったし、
努力すればその通りの結果や評価が
得られる時代なのだと思ってた。
(※平成の時代)
しかし、就職して社会に出て、
「努力すれば報われる」なんてことが
環境によって成されないことがある
という事実に打ちのめされた。
そんなのはおかしい!と
無駄に反発して傷ついたり、
そんな訳はないと更に努力して
無駄に頑張りすぎたり。
しかし意欲はくじかれ、
この環境で諦めて生きていくしかないのか?
と失望し・・・。
社会人になってからは
そんなことを繰り返していたので
本当に共感が深い。深すぎる…笑
だけどここで私が気づかされたのは、
社会人になってからが異常な状況
だったのではなく、
学生時代に
私がたまたま所属していたその環境が
努力して「やりとげたことを
評価しほめてくれたからこそ」
だったんだということでした。
なんとまあ・・・!!!!
で、これにとても感銘を受けた私は
すぐさま母親にこの文章をシェアし
感謝の意を述べましたよ・・・!
私に学生時代教育費をかけてくれて
ありがとうと・・・!(笑)
そして、上野千鶴子さんは最後に
「メタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、
大学の使命」
だと述べていました。
これについても思うことがたくさんある!!!
大学の意味とか!!!
ほんとそう!!
「大学」というのはは専門学校でも職業訓練の場でもない、
ましてや高等教育までに身に付けられなかった学力を
取り戻す場でもないと思うの!
「知を生み出す知を、メタ知識といいます。」
とのこと。
胸に刻みます。
学び続け、考えつづけようと思います!
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