・前回の記事のお詫び

 

‐成功者の裏でくすぶる敗者‐

 

本シリーズとは関係ありませんが、このブログを一緒に作っている友人の状況を考えた一週間でした。正直ブログ更新をしている場合ではなかったし、結果的に、色々な方々にご迷惑とご心配をおかけして、大変申し訳ありませんでした。

 

そんな中、各人の置かれた状況はさまざまで、それぞれが自分自身の問題を抱えながら必死に生きているわけであって、友人は、どうしても一人で抱え込む状況が続いてき、色々と心のリアクションに対する処理に苦心していたのは事実です。

 

その中で導き出した「答え」は、どこまで行っても人は人、自分は自分なのであり、下らない連帯意識は無意味であると悟ったこと(それは時に自らへ向く刃となる)。ただひたすら、自分の中で追い求めていくことを貫き通して、その「結果」がどうであろうと、ただ何も行動せず終わせることだけはやめたいと思った。

 

 

『けんた店長式元気の出し方★明るく生きる人生の歩き方[511] 』

 

https://www.youtube.com/watch?v=VkUMLqkz0zA

 

力になれるどうかは分かりませんが、私が個人的に見てるけんた店長さんの動画を友人へ送りたいです。

 

 

・日韓会談が急速化した原因

 

それでは本題へまいりましょう。

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編16(朝鮮戦争後の韓国)‐

 

『四月革命』により、韓国民衆の手李承晩政権が打倒されたのち、1960年7月総選挙が実施された。その中で、若干の革新系議員が当選するとともに、李承晩時代の野党=民主党が圧倒的に勝利し、張勉(チャン・ミョン)内閣が組織され、尹潽善(ユン・ボソン)大統領に選出して第二共和国が発足しました。

 

 

『張勉』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E5%8B%89

 

張勉政権は、アメリカや日本に対しても弱腰でしたが、先の四月革命が政権成立の「きっかけ」となったという経緯から、国内の民衆に対して比較的高圧的にはなれませんでした。

 

こうした条件の下で、労働組合や各種社会団体の結成があいつぎ、労働争議や集会・デモが各地で盛んにおこなわれるようになった。1960年8月には、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)「南北連邦制」の統一案を提示したが、翌年にはいると韓国でも統一への機運が急速に高まり出した。

 

‐故・金日成主席は何を望んでいたのか その1(アメリカ軍撤退による民族独立)‐

 

‐故・金日成主席は何を望んでいたのか その2(南北朝鮮「連邦制」の樹立)‐

 

革新政党は、それぞれ統一案を発表し『民族自主統一協議会』などの組織も結成され、張勉政権は、大衆運動の発展に対し、「反共特別法」「デモ規制法」などの弾圧法を制定しようとしたが、大衆の反対闘争によって目的を果たすことが出来ませんでした。

 

やがて闘争の矛先は、次第に物事の発端であるアメリカにも公然と向けられるようになった。

 

統一運動が高まり、『四月革命』一周年記念集会のころには、「統一だけが生きる道だ」などのスローガンが現れるようになり、各大学の学生たちによって組織された『民族統一学生連盟』が中心となって、1961年5月中にも『板門店(パンムンジョム)』(停戦線上にあって停戦会談がおこなわれたところ。南北間の唯一つの公的な接点となっている)において南北の学生会談が実現する見通しとなりました。

 

このようなとき、1961年5月16日、突如一部軍人によるクーデターがおこり、立法・司法・行政などすべての権力が『軍事革命委員会』(のち『国家再建最高会議』、議長・朴正熙)に掌握された。

 

 

『「軍事革命委員会」前で会見に応じる朴正熙少将(中央部分・右から2人目)。』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B4%E6%AD%A3%E7%85%95

 

同委員会は、韓国全土に非常戒厳令を敷き、一切の議会や政党、社会団体などを解散させた。

 

次いで『反共を国是の第一義』とするなど、六項目の「革命公約」を公表し、反共体制の再編および強化に着手しました。

 

このため「特殊犯罪処罰特別法」「反共法」などを制定し、言論・出版・報道関係者や学生運動・革新政党・社会団体などで積極的に活躍した人々に対して、文字通り厳しい弾圧を加えた。

 

結果、『民族日報』の社長である趙鏞寿(チョ・ヨンス)ほか2名死刑に処されたほか、多数の人々数年ないし十数年の懲役刑を宣告。朴正熙政権は、大衆を激しく弾圧する一方、1951年以来断続していた日本との「会談妥結」に動き出した。

 

そして、1961年から日韓会談が急速に進展しました。

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その1(畑田重夫氏のコラムより)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その2(朝鮮戦争時の日本国内の動き)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その3(遅れすぎた朝鮮との接触)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その4(日米安保闘争と日韓会談の関係)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その5(日米韓の「結束」の真実)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その6(「朝鮮半島有事」に関する介入論)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その7(韓国軍事クーデター後の北東アジア)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その8(「目標達成」に向け奔走する日米)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その9(『日韓会談反対』を中心とした動き)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その10(もつれるリベラル運動)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その11(日本共産党の決意)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その12(日韓会談粉砕、在日米軍撤退など)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その13(繰り広げられた集会やデモ)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その14(決定力なき今昔リベラル)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その15(ようやく立った団結の出発点)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その16(日本史上最大の反米デモ)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その17(最高度に盛り上がる運動)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その18(ポラリス寄港問題と韓国の内紛)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その19(運動のオワコン化 その弱点とは)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その20(アンチ米軍運動の再開)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その21(日本の政治運動の問題点)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その22(人々の「啓蒙意識」について)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その23(日本人の政治離れとアジア軽視)‐

 

‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 最終回(反対闘争の意味と成果)‐

 

その意図は、大量の失業者、食糧不足、鉱・工業生産の不振、貿易赤字など山積する経済問題の打開を図り、自政権の強化をはかるための日本資本の導入、具体的には日韓会談の促進こそが本丸でした。

 

また、ドル危機に見舞われつつも、当時のベトナムに対する本格的な介入(戦争)を画策していたアメリカとしては、それは実に「好都合」な出来事であり、自国の負担を「日本に肩代わり」させるために必要でした。

 

さらに日本資本にとっては、生産力の発展にともなう市場拡大を果たすというもので、三者の利害は見事に一致していた。

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その1(加速するアメリカへの依存)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その2(「韓国」を創造したアメリカ)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その3(植民地支配の「お詫び」ではなく軍事支配の経済援助)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その4(見て驚く「一流企業」の数々)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その5(その「進出方法」と「形態」について)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その6(『韓国経済開発五ヵ年計画』を支えた日本企業)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その7(所謂「親韓派」と呼ばれる人々の正体)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その8(日本との利権づくりに奔走した韓国の「親日派」)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 その9(日系大企業の韓国進出における調査報告)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 最終回(日米独占資本の「相違」と平和国家の欺瞞)‐

 

 

<参考資料>

 

・『朝鮮の歴史 朝鮮史研究会編 編集代表 旗田巍』 三省堂

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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