温泉は飲めないが、冷たい名水は飲める…「噂の現場」湯河原にある県境の温泉ホテル | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

温泉は飲めないが、冷たい名水は飲める…「噂の現場」湯河原にある県境の温泉ホテル

 

神奈川県と静岡県の県境を流れる千歳川沿いに位置するニューウェルシティ湯河原・・・住所は静岡県熱海市泉になりますが、JR湯河原駅から徒歩で30分(2.4km)ほどの距離にあります。

 

ニューウェルシティ湯河原の正面玄関へ向かう橋には、静岡県と神奈川県の県境が記されていて地理愛好家たちの間では有名な“噂の現場”を跨ぐことができました。

 

温泉街の中心を流れる千歳川が県境となっており、川の西側(静岡県側)については行政上「伊豆湯河原温泉」と呼ばれていますが、温泉街は実態として湯河原温泉(神奈川県側)と一体となっているようでした。

 

まぁ、そういう私も行政上の住所は「千葉県市川市」ですが、実態は“浦安市の一部”みたいなロケーションに住んでいるので、きっと似たようなものなのでしょう・・・

■本ブログ内関連記事参照

 

いざ、入館

 

ニューウェルシティ湯河原は全国で温浴施設を複数展開する万葉倶楽部グループの一員で、正面玄関を入ると高級温泉ホテルを感じさせる天井が高く洗練された空間が広がります。

 

もともとは厚生年金会館で、改装リニューアルして2009年に開業し現在に至っているようです。

 

私はJR東海道線+徒歩で来たので正面玄関(神奈川県側)から入館しましたが、もし車で来て「日帰り」利用の場合は、裏(静岡県側)に回って車を停めて、裏口から入館するのだとか。

 

ちなみに正面玄関は「地下」1階・・・返却式の100円下駄箱でスリッパに履き替えて、1階ロビー(フロント)まで階段で昇り受付を済ませます。

 

1階フロントの奥に日帰り温泉営業もしている「いずみの湯」がありますが、「いずみの湯」の名前の由来はニューウェルシティ湯河原の住所の「泉」から付けられました。

 

フロントで渡されたバーコードキーをセンサーに読み込ませて解錠!・・・ホテル(宿泊部門)と併設している日帰り温泉施設には、この手が多いですよね。

■過去記事参照(仙台の事例)

※浴槽写真は□公式HPより引用

 

アメニティ充実

 

ドライヤーは勿論、ジェルタイプの整髪料まで備えられていました・・・ソープ類のブランドは(浴槽洗い場のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ含め)クラシエ製で統一。

 

泉質は無色透明無味のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、PHはやや高めなので美肌効果が期待できそうな感じ。

 

たった1100円で、こんなに広く豪華な露天風呂に浸れるなんて、「非日常」を通り越して“極楽浄土”に来た気分に浸れます。

 

ただ、石風呂は「源泉かけ流し」を謳っていますが、行政からの指導で仕方がないとはいえ、ちょっと塩素臭が強めなのが気になります(もちろん、飲泉不可)。

 

源泉温度63℃のお湯を奥湯河原にある湯河原町所有の源泉から直接引いていて、源泉かけ流しの石風呂は自然冷却で42℃、他の浴槽は40℃へ温度調整の為に加水しているようです。

 

温泉スペック的には、神奈川県内でいうと横浜市の「みうら湯弘明寺」、横須賀市の「のぼり雲」と「野比温泉」に近いですが、含まれる中身は異なるようです(湯の色が全然違う)。

 

※比較対象温泉の主要諸元

■夢ロマン:PH7.9、成分総計2390mg/kg

■湯楽の里栃木:PH7.9、成分総計1960mg/kg

■野田ほのか:PH7.06、成分総計24710mg/kg

■高井戸美しの湯:PH7.58、成分総計23780mg/kg

■湯の森所沢:PH8.3、成分総計695mg/kg

■スパロイヤル川口:PH7.7、成分総計8799mg/kg

■新座温泉:PH8.0、成分総計2501mg/kg

■荻窪なごみの湯:PH7.5、成分総計8719mg/kg

■蘭々の湯:PH7.4、成分総計32000mg/kg

■小春日和:PH7.4、成分総計20540mg/kg

■みどりの湯(都賀):PH7.42、成分総計33760mg/kg

■市原江戸遊:PH8.2、成分総計11565mg/kg

■三郷めぐみの湯:PH7.2、成分総計24440mg/kg

■ゆーシティ蒲田:PH8.36、成分総計1239mg/kg

■ふくろう乃湯:PH9.0、成分総計1283mg/kg※現「宮の街道温泉 江戸遊」

■前日光つつじの湯:PH9.7、成分総計520mg/kg

■テルメ小川:PH7.8、成分総計2177mg/kg

■深大寺湯守の里:PH7.83、成分総計9019mg/kg

■不老山薬師温泉:PH8.7、成分総計693mg/kg

■吉川温泉あゆみ:PH7.4、成分総計21610mg/kg

■海辺の湯:PH9.3、成分総計1330mg/kg

■海辺の湯久里浜:PH7.2、成分総計26250mg/kg

■のぼり雲:PH8.3、成分総計2195mg/kg

■湯楽の里横須賀:PH7.45、成分総計29330mg/kg

■かたくりの湯:PH9.3、成分総計238mg/kg

■仙台コロナの湯:PH4.9、成分総計6843mg/kg

■仙台海神の湯:PH7.46、成分総計8283mg/kg

■塩原湯っ歩の里:PH6.6、成分総計1640mg/kg

■手賀沼満天の湯:PH7.3、成分総計19625mg/kg

■船橋湯楽の里:PH7.4、成分総計31370mg/kg

■極楽湯(柏):PH7.4、成分総計18160mg/kg

■みのりの湯(柏):PH8.0、成分総計5304mg/kg

■七光台温泉:PH7.9、成分総計1887mg/kg

■きぬの湯:PH7.9、成分総計4686mg/kg

■御老公の湯(境):PH7.5、成分総計17000mg/kg

■湯快爽快(茅ヶ崎):PH7.9、成分総計31480mg/kg

■湯快爽快(三郷):PH7.3、成分総計20100mg/kg

■府中縄文の湯:PH8、成分総計7013mg/kg

■国立湯楽の里:PH7.95、成分総計4393mg/kg

■溝口喜楽里:PH8、成分総計3541mg/kg

■酒々井湯楽の里:PH7.7、成分総計18980mg/kg

■春日部湯楽の里:PH7.27、成分総計17279mg/kg

■かすかべ湯元温泉:PH8.76、成分総計419mg/kg

■杉戸雅楽の湯:PH7.3、成分総計16070mg/kg

■東鷲宮百観音温泉:PH7.9、成分総計18510mg/kg

■久喜なごみ:PH7.6、成分総計5065mg/kg

■花咲の湯(原市):PH7.6、成分総計6114mg/kg

■湯河原いずみの湯:PH8.6、成分総計1556mg/kg(←本記事)

■野比温泉:PH8.7、成分総計1500mg/kg

■川崎(縄文)志楽の湯:PH7.5、成分総計27750mg/kg

■みうら湯弘明寺:PH:8.33、成分総計1449mg/kg

 

※温泉名をクリックすると、該当記事に飛べます!

 

 

名水は飲める!

 

無料の水飲み場は浴場入口と、脱衣場と風呂場の間(少し風呂場に入った場所)の、合わせて2か所あり、このうち後者は地下80mの井戸から汲み上げられた「いずみの名水」を使用

 

地下水の水温が17℃と高めなのは約25万年前から存在している湯河原火山による地熱の影響だそうですが、降り積もった火山の溶岩が濾過作用を促し、綺麗な名水として湧出する原理は、以前に静岡県三島市で見た事例と同じメカニズム。

■本ブログ内関連記事参照

 

憩い処

 

1階の「憩い処」は食事処と無料休憩所を兼ねており、ここでは食事をオーダーしなくても無料で休憩することができますが、、、

 

すいません・・・ビールの誘惑に負けてしまいました(笑)

 

山野草の「あまどころ」は、若芽を細かく刻んで食べるのですが、草っぽい青臭さが多少ありますが、甘い味がして餃子の具によく合い、ニラやネギの代わりとして十分使えそうな感じ。

 

ホテルのスタッフが観賞用として趣味で作っているらしい・・・川が見える窓辺に陳列しているアクセサリー(ディスプレー)類は、「新作」ができると入れ替えが発生するらしく、1つ無料でお裾分けを頂く、、、

 

予告通り、当方の自宅(京葉ベース「出窓ギャラリー奥浦安」)で飾らせていただいています。

 

 

アクセス

 

かつて、明治29年から40年まで、人間が客車を押すという世界的にも珍しい鉄道が、小田原~熱海間を走っていました。

 

豆相人車鉄道と呼ばれ、小田原熱海間25.6kmを駕籠で約6時間かかっていたところを約4時間で走ったそうです。

 

明治41年に軽便鉄道に転身し、約3時間の所要時間になりましたが、大正12年に起きた関東大震災によって軌道は寸断され復旧を断念、翌13年に鉄道事業の幕を閉じました。

■本ブログ内関連記事参照

 

現代は、ホテルの送迎バスがあるので、JR東海道線の湯河原駅まで楽チンですね♪

 

当然、有料になっちゃうけど一般の路線バスもあるようです・・・それにしても最寄り停留所の名前が「理想郷」とは、、、

 

別荘地として昔に開発し、都会の金持ち目当てに売り出した時の名残なのでしょうか?

 

駅までの道中、メインストリートの道端に源泉が湧出していました。。。

 

但し、湧出温度が61℃と高温の為、間違っても手を出してはいけません(マジで火傷します)。

 

湯河原駅

 

2017年にリニューアルされた駅舎と駅前広場の設計は、有名建築家の隈研吾氏。

駅とは鉄道と街とをつなぐ、縁側のような中間領域であると考えてデザインした。縁側のように、半分開いていて、建築として完結しないことが重要であると考えた

□外部リンク参照