This Above All

1940年、戦争中。プルーは女子補助航空隊(WAAF)に入隊した。同僚の隊員に紹介されてクライヴという男性と知り合った。
休暇を利用してプルーはクライヴと旅行に出かけた。しかしクライヴは姿を消した。
クライヴは脱走兵だった。帰隊しようとしたが、空襲でケガをして病院に運ばれた。それを知ったプルーも病院に駆けつけた。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1942、監督:Anatole Litvak、原作:Eric Knight、脚本:R. C. Sherriff


■ はじめに

登場人物(キャスト)

プルーデンス・キャサウェイ(ジョーン・フォンテイン) プルー
ロジャー・キャサウェイ医師(Philip Merivale) プルーの父
キャサウェイ将軍(ヘンリー・スティーヴンソン) 関係不明
アイリス・キャサウェイ(グラディス・クーパー) オバ
ウィルバー(メルヴィル・クーパー) オジ
パーソンズ(デニス・ホーイ) 執事

ヴァイオレット・ワーシング(クイニー・レナード) WAAFの同僚
クライヴ・ブリックス(タイロン・パワー) ヴァイオレットの知人
モンティ(トーマス・ミッチェル) 軍人、クライヴの知人

エミリー・ハーヴェイ(ジル・エズモンド) 地区看護師
牧師(アレクサンダー・ノックス)
 


■ あらすじ

◆ プルーは入隊した

1940年、イギリス。プルーデンス・キャサウェイ=プルーはイギリス空軍の女子補助航空隊(WAAF)に入隊した。突然のことだったので家族は驚いた。

プルーは貴族の出なので将校になれるのだが、あえて二等兵を志願した。

オバのアイリス、オジのウィルバーなどは反対したが、プルーは怯まなかった。

◆ クライヴ・ブリッグスと知り合う

入隊すると、当然のごとく訓練の日々となる。

そのような中で、同じWAAFのヴァイオレット・ワーシングの紹介でクライヴ・ブリックスとデートした。

クライヴは暗いところが感じられる男性だったが、また何度か会った。

クライヴの気持ちは分からなかったが、少なくともプルーはクライヴに好意を抱いた。

◆ 旅行に出かけた

休暇を利用して二人で旅行に出かけることにする。

プルーは軍服のまま出てきたが、列車のコンパートメントの中でクライヴが外を見ている時に私服に着かえた。

列車を下りて海岸を見下ろす道路を歩いた。戦争中なので、道路には鉄条網が張ってあり、高射砲が並んでいた。

雨に降られてずぶ濡れになって走ったが、それが楽しかった。

◆ クライヴが夢の中でうなされた

ホテルに泊まった。ホテルとは言っても海のそばにある古い民家のようなもの。

泊った部屋の奥に階段があり、別の部屋に続いていた。

クライヴは手前の部屋に、プルーは奥の部屋に寝た。

プルーはクライヴの寝言で目が覚めた。寝言がおさまったので寝たが、また寝言である。

クライヴを起こした。クライヴは夢の内容については口をつぐんだ。

◆ クライヴは消えた。

二人はクライヴの同僚のモンティに出会った。食事をしてクラブに行った。

プルーが他の人と踊っている時に、モンティはクライヴに「隊に戻るように」と促した。クライヴは一か月の病気休暇を貰ったのだが、それは二か月以上前のことであった。

プルーはそのことをもちろん知らない。

翌朝クライヴは置手紙を残して姿を消していた。

◆ 牧師と出会う

クライヴは農家の納屋で寝ていた。朝になり家主に発見されて襲われた。クライヴは反撃して逃げた。しかし手首にケガをした。

地区看護師の家を見つけて手当てをしてもらった。注、地区看護師/district nurse。イギリスの制度。住民の健康管理を行い、簡単な治療をして必要ならば医師に連絡する。

看護師はクライヴを怪しいと思ったようだが通報はしなかった。

その後、片腕を失った牧師に出会った。クライヴは「脱走兵だ」と話したが、牧師は反応しなかった。

教会と一緒になっている自宅に招かれてコーフィーをごちそうしてくれた。

◆ 空襲を受けて病院に

牧師と別れた後、自首をする決意をした。まずプルーに電話をして、自首をする前にチャリングクロス駅で会う約束をした。

しかし電話を切った後、クライヴは捕らえられた。

クライヴは事情を話して、ブルーに会う猶予を貰った。

チャリングクロス駅に向かった。しかしドイツの空襲に襲われた。

空襲の中を突き進んだ。建物が倒壊し、人々が下敷きになった。

「地下室に男児が閉じ込められた。助けてくれ」との要請を受けて、地下室に飛び込んで男児を助け出した。

しかし倒壊した建物の下敷きになり、病院に運び込まれた。

◆ 二人は結婚した

この間プルーは待ち合わせ場所でじっと待っている。

しかしクライヴが父親のキャサウェイ医師が勤務する病院に運び込まれたことが分かった。

クライヴは頭にケガをしていて手術が必要である。キャサウェイ医師などが手術をした。プルーは手術室の外で祈るような気持で待った。

その後しばらくしてクライヴの意識は回復した。

クライヴは頭に包帯を巻いてベッドに寝たままであるが、二人は結婚式を上げた。
 


■ 出演作

タイロン・パワー
(1939)地獄への道/Jesse James
(1941)血と砂、闘牛士の最後/Blood and Sand
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1953)ミシシッピーの賭博師/The Mississippi Gambler
(1947)征服への道/Captain from Casile
(1951)狙われた駅馬車/Rawhide
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1946)剃刀の刃/THE RAZOR'S EDGE
(1940)約束の地を目指せ/Brigham Young
(1942)ベンジャミンの物語
(1951)私はあなたを忘れない/二つの世界に住む男/The House in the Square/I'll Never Forget You/Man of Two Worlds
(1948)幸福の森、アイルランドの妖精/The Luck of the Irish
(1942)純愛の誓い/ This Above All
(1940)怪傑ゾロ
(1949)チェーザレ・ボルジアの陰謀/Prince of Foxes
(1950)黒いバラ/The Black Rose
(1956)愛情物語:あるピアニストの生涯:エディ・デューチン伝記/The Eddy Duchin Story
(1943)潜航決戦隊/Crash Dive
(1952)機密文書を守れ/Diplomatic Courier
(1939)地獄への道:ジェシー・ジェームズ/Jesse James
(1946)剃刀の刃/The Razor's Edge

ジョーン・フォンテイン
(1940)レベッカ/Rebecca
(1941)断崖/Suspicion
(1944)ジェーン・エア/Jane Eyre
(1950)旅愁/September Affair
(1951)生まれながらの悪女/Born to Be Bad
(1961)地球の危機/Voyage to the Bottom of the Sea
(1953)二重結婚者/The Bigamist
(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1957)日の当たる島/Island in the Sun
(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights
(1948)不時着結婚/u Gotta Stay Happy
(1947)アイヴィー、三股浮気女の殺人計画/Ivy
(1953)熱砂の大脱走/Flight to Tangier
(1942)純愛の誓い/ This Above All
(1957)出征するまで/Until They Sail
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe
(1938)金持ち息子との押し付け結婚を嫌ったシーラは牛乳配達とラヴラヴに
(1945)スーザンの選択/The Affairs of Susan
(1958)ある微笑/A Certain Smile
(1951)母親の浮気の真相/Darling, How Could You!
(1937)愛には勝てない/You Can't Beat Love
(1948)殺人犯と看護師/Kiss the Blood Off My Hands
(1950)生まれながらの悪女/Born to be bad