Maid's Night Out

ハリソン家は昔は裕福だったが、今は落ちぶれている。そこで母親はシーラを金持ちの息子ウォーリーと結婚させようとしている。だがシーラはウォーリーが嫌いである。
アーレン乳業会社の息子ビルは父親との約束で牛乳配達をしている。ハリソン家に配達に来てシーラに惹かれたが、シーラに物を投げつけられた。だがしばらくして二人はデートをするようになった。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1938、監督:Ben Holmes、Charles Kerr、脚本:Bert Granet、原作:Willoughby Speyers


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

シーラ・ハリソン(ジョーン・フォンテイン)
ハリソン夫人(ヘッダ・ホッパー) 母親
メアリー(ヒルダ・ヴォーン) メイド
ウォーリー・マーティン(ウィリアム・ブリスベン) 金持ちの息子
ノーマン氏(ジョージ・アーヴィング) 乳業会社経営者
ビル・ノーマン(アラン・レーン) 息子
アデル(ヴィッキー・レスター) ビルの従姉妹
ティム・ホーガン(エディー・グリッボン) 牛乳配達員

本作はなかなか痛快。ジョーンがアクションで活躍する映画はほとんどないが、シーラが物を投げる場面が何度も繰り返される。
 


■あらすじ

◆ ビルは牛乳配達

ビル・ノーマンはアーレン乳業会社社長の息子。あまり仕事をする気はなく、父親のヨットを借りて出かけようとしている。

だが父親は会社を継がせようと思っているので、ビルの要求を保留にして、牛乳配達を命じた。

ビルは毎日,小型トラックの配達車に乗って、家庭に牛乳を配達して回った。

◆ ハリソン家の状況

ハリソン家は昔は裕福だったが、今では少々ピンチである。

すでにハリソン氏は死亡し、ハリソン夫人と娘のシーラの二人きり。メイドのメアリーの給料は滞りがちとなっている。

ハリソン夫人は、シーラを金持ちの息子のウォーリー・マーティンと結婚させようとしている。

だがシーラはウォーリーを嫌っていると言う状況。

◆ ビルとシーラの出会い

毎日ビルはハリソン家に牛乳を配達している。その時にシーラを見かける。

少々シーラに惹かれたビルは明るく声をかけた。だが気性の強いシーラは物を投げつけた。

だがそれでもそのうちに二人はデートをするようになった。遊園地にも行ってローラーコースターに乗った。

◆ 舞踏会

さて舞踏会が開かれる。ハリソン夫人はシーラをせっついてウォーリーと一緒に舞踏会に行かせた。

そこにはビルが来ていた。そして美人女性と一緒。名前はアデル。

ウォーリーは「シーラの婚約者」と自己紹介。ビルはアデルを従姉妹であると紹介した。

シーラは従姉妹という説明を信じなかった。

ビルとウォーリーの殴り合いが発生して、ビルは放り出された。

シーラはアデルに「ウォーリーの婚約者ではない」と伝え、アデルはそれをビルに伝えた。

◆ ビルは逮捕された

その後、夜中にビルは配達員のティム・ホーガンにシーラの家の前まで送ってもらった。

シーラとウォーリーの関係を聞くためである。

だがシーラはビルとアデルとの関係を疑っているので、花瓶を投げつけた。

その騒ぎに警察が駆け付けてビルは逮捕された。

◆ 「シーラは誘拐された」

その後、ホーガンはシーラに二つのことを伝えた。一つはアデルは本当にビルの従姉妹であること、次はビルがシーラを愛していること。

シーラはホーガンの配達車に乗って立ち去った。

それを見たメアリーはシーラが誘拐されたと思い込み、警察に通報した。

◆ シーラは牛乳配達

さて次の日からシーラは制服を着て配達車で牛乳配達をした。

ある家では女性に抱き着かれた。いつも来ている男性の配達員と間違えたからである。

次の配達先で新聞記事を見て、自分が誘拐されたことになっているのを知った。

シーラは記事を無視して配達を続けた。釈放されたビルも来て、二人で配達を続けた。

◆ パトカーに追跡される

自分の家に配達した。気づかれたので逃げ出した。逃げる理由はないと思われるが、牛乳配達をしていることを知られたくなかったから?

パトカーがサイレンを鳴らして追跡した。

倉庫に車を入れて隠れる。パトカーが通り過ぎた。運転をビルにチェンジして反対側に逃げた。

だがまた気づかれた。パトカーが何台も追跡してくる。

シーラは助手席から荷台に移る。落ちそうになるが何とか移った。

牛乳瓶を取り出してパトカーをめがけて投げた。牛乳瓶をよけるためにパトカーは脇に逸れた。牛乳瓶を投げ続けた。

◆ 二人はキス

二人は会社に来て門から入った。タイムカードを押して知らん顔をする。

パトカーが入って来て会社の中を調べた。

別の配達車に乗って裏門から出た。通りを走りながら二人はキスする。
 


■ 出演作

ジョーン・フォンテイン
(1940)レベッカ/Rebecca
(1941)断崖/Suspicion
(1944)ジェーン・エア/Jane Eyre
(1950)旅愁/September Affair
(1951)生まれながらの悪女/Born to Be Bad
(1961)地球の危機/Voyage to the Bottom of the Sea
(1953)二重結婚者/The Bigamist
(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1957)日の当たる島/Island in the Sun
(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights
(1948)不時着結婚/u Gotta Stay Happy
<1974)アイヴィー、三股浮気女の殺人計画/Ivy
(1953)熱砂の大脱走/Flight to Tangier
(1942)純愛の誓い/ This Above All
(1957)出征するまで/Until They Sail
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe