NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(13・環境別編①)
商店街の“手前”と“奥”で、
客層や業種、雰囲気が異なる総延長800mの東京「巣鴨地蔵通り商店街」。
(本ブログ管理者2011.1.19撮影)
:
■本ブログ内関連記事参照
↑
東北地方最大の「ブランド街」化した仙台一番町「ブランドーム」。。。
(本ブログ管理者2010.5.10撮影)
:
でも、実は、、、
この通りの西側に沿った道筋(広瀬通り以北)は
東北最大の「夜の街」である国分町通りであったりするのだ…
【書誌情報】
山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」誠文堂新光社1981年
(ISBN4-416-78100-8/NDC671)278頁
*
本ブログ内関連記事
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(1・業種別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(2・業種別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(3・業種別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(4・業種別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(5・業種別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(6・業種別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(7・業種別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(8・立地別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(9・立地別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(10・立地別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(11・立地別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(12・立地別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(13・環境別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(14・環境別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(15・環境別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(16・環境別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(17・環境別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(18・環境別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(19・環境別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(20・環境別編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(21・環境別編⑨)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(22・補論編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(23・補論編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(24・補論編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(25・補論編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(26・補論編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(27・補論編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(28・補論編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(29・補論編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(30・補論編⑨)
(p.152)
商店街の形状と場所
↑
①
・商店街の長さは300mが限界
(その先に商店街がある場合は、別の道路から入り込んだ別の客層)
・A(商店街始点)=衣料品身回品等(買回品業種)と喫茶店
・B(中間点)=紳士用品、文化品、耐久消費財店
・C(商店街場末)=旅館、娯楽サービス、医院、飲食、最寄品業種
:
②
・D地点に飲食、娯楽、核店舗
(メインのA,B商店街を補完)
:
③
・並行裏通りや近傍周囲に飲食、娯楽、歓楽街
(広域的商店街の場合)
:
*
駅前立地の場合…
・駅寄りに核的駅ビル商店街と飲食娯楽街
・次に買回品ゾーン
・外側に近隣型の最寄品ゾーン
・(後背地=住宅地)近隣型商店街
・(後背地=工場)労働社男性向けの業種
…例/弁当屋? ■本ブログ内関連記事参照
・(後背地=役所)所用の人々に対応する業種
…例/運転免許センター前の写真屋さん?
:
④
・デパートの通り=買回品専門店
・スーパーの通り=最寄品専門店
・共同店舗=混合業種
・サブストリート=飲食娯楽
:
*
衰退商店街の事例
・商店街の真ん中が陳腐化
・外側の車道沿い=会社、ホテル、駐車場、飲食店、娯楽施設
(ドーナッツ化現象)
:
⑤⑥面的街区の事例
・人の流れの回遊性は意外とできていない
(目標地点と道路がうまくレイアウトされていない)
・物販街と飲食街が区分されている
(街区内で大きな格差が生じている)
(p.154)
商店街の中の有利?な場所
↑
・基本/人の流れは左側通行(左側に接近容易性)
・左側壁面に並べた商品はよく売れるが右側は売れない
(店舗左側に入口がある場合)
・道路幅が8m以上広ければその障害がより大きくなる
:
①
・駅から出てくる客=アが有利、オが不利
(カの地点は視野に入らず、イと核店に目が移る)
・住宅地からの流れ=ウが有利、キ・カは不利
:
その他の要因
・西日が店頭に入り商品が見えにくい
・女性は日陰を好む
:
等、、、
(P.156)
いい場所、わるい場所・・・
↑
・昔の人の集まりは五日町や八日市町など、宿場町の街道筋にあった
・大量交通機関の発達で鉄道駅とバス発着所に移る
・さらに自動車の普及で車道筋に移行
(地方では高速道路のインターと幹線国道バイパスの交点が最繁華地点?)
:
①
・方位は迷信ではない…「風」と「日当たり」が基本の考え方
(黒網掛け=凶、白ベタ=吉)
・最も良い店舗正面=東、東南、南、北西
:
②
・角地=客足の早い商売向き
(立食い、立飲みのファーストフード店、果実店、薬局、ケーキ店等)
(洋品、洋服、化粧品、時計・メガネなど滞留時間の長い業種は不向き)
:
③
・近道と内側に入る地点が有利な立地
(人通りは近道・内側を通る…しかも、早めに内側に沿う)
:
④
・鶴首道路の左側沿道が有利立地
(午後~夕方の車客=上り登坂方向が退勤帰宅の左側飲食に繁盛例)
:
⑤
・業種はできるだけ似たものの業種が集まっているところに出店したほうが集積効果で客を引っ張ることができる?
(同業店でも品揃えで差別化可能・・・)
:
購買動機一致事例
(グループ例1)書籍+文房具+CD・CVD+時計メガネ+スポーツ用品
(グループ例2)子供服+婦人服+靴+鞄+貴金属
:
⑥
・長い商店街の人通り比率=始点が10に対し、終点が3以下
:
⑦
・A商圏、B商圏のいずれも届かない分水嶺のような地点は、売場面積拡張によって強力になることが可能?
(イオンの郊外SCは、まさに、この分野を突いてきた?…)
:
⑧
・AとBの商店街の中間地点=最も人通りが希薄で悪い立地
(外販を主力とする店なら有効)