NOTE山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」(10・立地別編③)Ver17.12更新版
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三鷹駅南口
(東京都三鷹市にて本ブログ管理者2016.12.11撮影)
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地区中心型商業地というのは、行政人口5万人前後の都市や、
ベッドタウンを後背地に持つJR各駅停車(かつての国電)の駅や、
私鉄の準急・急行の停まる駅前に形成されている・・・
(元は近隣型から発達したものが多いらしい、、、)
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埼玉県蕨市にて本ブログ管理者2010.06.20撮影
(蕨市2017.10.01推計人口73,630人/5.11km²=密度14,410人/km²)
【書誌情報】
山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」誠文堂新光社1981年
(ISBN4-416-78100-8/NDC671)278頁
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本ブログ内関連記事
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(1・業種別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(2・業種別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(3・業種別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(4・業種別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(5・業種別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(6・業種別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(7・業種別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(8・立地別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(9・立地別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(10・立地別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(11・立地別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(12・立地別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(13・環境別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(14・環境別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(15・環境別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(16・環境別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(17・環境別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(18・環境別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(19・環境別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(20・環境別編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(21・環境別編⑨)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(22・補論編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(23・補論編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(24・補論編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(25・補論編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(26・補論編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(27・補論編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(28・補論編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(29・補論編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(30・補論編⑨)
(p.98)
地区中心型商業立地
・商圏範囲は半径2~5km
(商圏人口6~10万人)
・徒歩(半径700m)圏内客比率30%
(自転車利用客50~60%、マイカー客10~20%)
↓
駅発着路線バス圏とほぼ等しい範囲、、、
(後背地に団地、旧住宅地、大学、工場、役所の出先機関、病院等…)
=当該地区における“コミュニティの中心機能”を持つ
:
・客層分布
(学生、サラリーマン、商用者、OL、ニューファミリー等)
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顔なじみ客が50%前後(所得階級「中の上」も狙える?)
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通行量分布の特徴
・平日1万~1万5千人/日
・11時前後(スーパー開店後)に1つ目のピーク
・午後1時以降ジワジワと増加
・4時から6時にピークとなり、その後は下降
(休日は夕方のピークが1時間前倒し)
:
顧客の来店頻度・欲求を満たす商業・街区形態
・1~2回/週
・準高級品、準流行品
・品揃え
・ワンストップショッピング
・大型店特売、商店街特売
・習得的、カルチャー的、情報的、コミュニティ的
:
・4000~8000㎡の大型店が複数並存
(買回品店20%、最寄品店40%、飲食店40%)
・専門店化
・核店舗を中心に「十字」「T字」状に広がる
(アーケード、カラー舗装、ちょっとお洒落な街路灯、小緑地、自転車置場、商店会事務所…地区住民とのコミュニケーションを図るための活発な共同活動…ニューファミリー向けの参加型イベント開催)
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商業集団としての魅力が“ある”
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広域中心型商業立地
(例…県庁所在都市の中心部商業地、地方都市の「○○銀座」商店街等)
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仙台市青葉区一番町四丁目にて本ブログ管理者2010.05.10撮影
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このような商業地では、
メインストリートはほとんど物販の専門店や大型店であるが、
サブストリートや路地は盛り場で、飲食娯楽業が集積・・・・・
(例/仙台一番町の1本裏手に並行する歓楽街「国分町」等)
:
しかし、東京銀座では都心から新宿や青山などに企業が脱出し、
ショールーム化の傾向などで、夜間商業が衰退、、、
↓
商業立地には
「機能変化」「革新性」「中心の転移」が必ず伴う!
(単なる“憧れ”だけで出店するのはNG!!)
(p.100)
広域中心型商業立地
・商圏範囲は半径10km以上、商圏人口30万人以上
(商圏人口70万人以上の事例も多い)
・交通はほとんど大量交通機関(鉄道や路線バスなどの公共交通)
・通行量は最低2~10万人(休日は平日の2~3倍)
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多様な“憧れ”を求めて来街
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客層と消費者欲求
・ハイティーン、学生、ヤング、ヤングミセス、ヤングアダルト、
OL、サラリーマン、観光客、自由業者、会社役員
(上流階級層)
・社会的欲望
・卓越した個性、新奇、流行、文化、情報、、、
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専門品、高級品、高額品、流行品、贈答品を扱う店
(社交の場)
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三重県伊勢市にて本ブログ管理者2005.03撮影
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江戸時代の広域中心商業地(?)
・観音様(高尚な神社仏閣)と、見世物小屋と遊郭によって形成
・庶民の憩いの場としての商業が発展
・明治大正時代には映画、演劇、オペラ(例/浅草…西洋文化流行の源泉)
・戦後はヤング、ニューファミリー層から敬遠されるが、、、
↓
商業機能のリフレッシュにより近年回復事例あり
(例/伊勢↑写真参照、妻籠、飛騨高山、京都など、、、)
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このような立地では、とにかく
「個性を打ち出して有名になり、広域集客する」・・・
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下町情緒の中に、以下項目を再発見することが必要
・商品の個性
・ネーミングの個性
・店舗の個性
(例/浅草アンジェラス、神谷バー、八つ目うなぎ、雷おこし等)
:
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合羽橋商店街
(東京都台東区にて本ブログ管理者2017.12.11撮影)
(p.102)
下町の地域中心型商業立地
・商圏範囲は広域
(下町と昔からのつながりのある農村)
・客層は中高年男女、ノスタルジアを持つ下町っ子、地元愛好者
+
・参拝客、観光客
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通行量の特徴
・休日は平日の2倍
・休日はカジュアル服の中高年が目立つ
・平日は下町のオジサン、オバサンが目立つ
↓
平日と夜間通行量の弱さが課題
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業種の特徴
・紳士服店、和食飲食料品店
(海苔、佃煮、饅頭、煎餅、寿司、天ぷら、ふぐ、すき焼、とんかつ、うなぎ、そば、どじょう、おでん、釜めし、魚料理、和装品など、、、)
・良質な商品
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成功業種の類型
・銘菓子
・珍味
(↑以上、本店をこの地に持つ製造小売)
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・革(皮)製品
・陶器
・刃物製品
・漢方的食品
・アダルト向きの注文紳士服店
・魚料理専門店
・有名コーヒー店
(↑個性を持った店)
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埼玉県川越市の“新銘菓”製造小売の事例
(本ブログ管理者2010.02.21購入実食のうえ撮影)