NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(7・業種別編⑦)
近隣型のレストランは、定食、スナック、コーヒーなどが混合して、
少ない商圏人口の中で多様メニューで売上を確保しなければならない…
(埼玉県所沢市の事例… ■本ブログ内関連記事参照
)
↑
道路では、
クルマが流れ込んでくる鶴首地点が有利な立地と言われているが…
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1、道路の延長先はどこか?
2、どの区間をどんな目的で走っているクルマが多いか?
3、車種とクルマの利用者の職業は?
:
近隣に住宅団地が形成されていれば、ファミリーレストランとして、マイカーを利用する家族連れ対象に幹線道路沿いに出店すると有利。
:
ファミリーレストランに不向きな立地
1、近隣型商業地で私鉄駅があるところ
(駅前にクルマが入らない、停められない)
2、坂道
(上り、下りとも不向き)
3、カーブ→危険だし、内側であれば店が目立たない
(交差点の角地か、スピードの上がらない地点が良い)
4、道路幅が狭い
(道路幅が広い方が店が目立つし、接近が容易)
5、付近に事務所や工場があるところなど→食欲が減退
(川や丘や庭のあるような自然の背景を上手く利用できる場所が良い)
【書誌情報】
山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」誠文堂新光社1981年
(ISBN4-416-78100-8/NDC671)278頁
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本ブログ内関連記事
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(1・業種別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(2・業種別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(3・業種別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(4・業種別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(5・業種別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(6・業種別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(7・業種別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(8・立地別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(9・立地別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(10・立地別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(11・立地別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(12・立地別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(13・環境別編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(14・環境別編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(15・環境別編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(16・環境別編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(17・環境別編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(18・環境別編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(19・環境別編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(20・環境別編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(21・環境別編⑨)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(22・補論編①)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(23・補論編②)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(24・補論編③)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(25・補論編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(26・補論編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(27・補論編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(28・補論編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(29・補論編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(30・補論編⑨)
(p.268)
レストランの商業立地
・主力商圏は半径3km
(流動客はプラスアルファ程度)
・地区中心型(ベッドタウンの駅)でスーパーと中小商店が50~80店ぐらいのところでは、駅前通りであれば特色を持たせた方が良く、日本的な焼肉レストランなどで家族連れをつかむのも良い。
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【ファミリーレストランの立地特徴】
郊外地のベッドタウンを持つ幹線道路沿い
(家族単位、多様化メニュー、抵抗の無い値段、インフォーマル)
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【ステーキレストランの立地特徴】
上流世帯の多い地区、交通機関の拠点、地区中心型商業地、幹線道路沿い
(家族、友達、仲間、重点メニュー、高い、ややフォーマル)
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【総合レストランの立地特徴】
大衆客層が潜在する交通拠点、拠点商業地
(買物のついで、駅・空港における待合せ時間の間、多様化メニュー、抵抗の無い値段、インフォーマル)
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【高級ファッショナブルレストランの立地特徴】
地域中心型、広域中心型のフォーマルな伝統的商業地、海辺のリゾート地帯
(お客様接待、夫婦、結婚記念日、誕生祝、高い、高級ムード、フォーマル)
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【カフェテリアの立地特徴】
ビジネス街、ヤングや遠くから来る客の多い商業地
(ビジネスランチ、友達と飲みながら、安い、インフォーマル、セルフ方式)
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【日本的レストランの立地特徴】
地域中心型、広域型の中心商業地、交通機関の発達している場所
(牛鍋、すきやき、いろり焼、石焼、鉄板焼、焼肉、しゃぶしゃぶ)
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【食堂レストランの立地特徴】
広く存在
(家族、団体、仲間、割安、インフォーマル)
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今後の狙い目?立地
・美しい海岸地帯立地で、ディナーレストラン、ステーキレストランなどの高級ファッショナブルなレストラン
・海岸や夜景を生かした静かな社交場のレストラン
喫茶店の場所的要点・・・第1は、何と言っても、やっぱり「角地」、、、
良く目立つし、打ち合わせの場所として好適
角のコーナー窓が広くとれて安定
(2階は、1階から良く分かる広い窓のあるところは良いが、狭く閉鎖的なところはNG!、地階はさらにNG!)
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できるだけ単身世帯など、
住宅が狭くて住民構造的に不満を持っている立地が良い
(ゆとりある住宅なら喫茶店には来ない)
(p.270)
喫茶店の商業立地
・客席回転率/3~7回
・幹線道路沿いの場合、同業店がクルマで5分以内近接している立地はNG!
(喫茶と言うのは、休息を兼ねているので、同業店と5分~10分の距離があって、しかも自然的景観が利用できる場所に出店する方が良い)
・道路分岐点、高速道路入口、市街地入口、大型駐車場近くが良い立地
(クルマでの接近が容易な地点が良い→カーブなどの左内側はNG!)
・1世帯当り喫茶消費指数/大都市140、中都市106、小都市81、町村43
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【近隣型立地における特徴】
・客層は主婦のグループ、寮の単身者、若夫婦が多い
(「都市型」住人が多く住んでいる立地が良い)
・コミュニティ施設等、生活上の用事で人々が集まってくる立地が良い
(学校、幼稚園、銀行、郵便局、スポーツセンター、美容院、集会所)
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上記施設に銅線が結びつく近隣型商店街の入り口なら最高の立地
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【地区中心型立地における特徴】
・駅前か駅から住宅に歩いて行く太い動線の残っている立地が良い
(駅前からバスで帰るような駅前は分が悪いらしい、、、)
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【地域中心型立地における特徴】
・コーヒー専門店としての個性を打ち出す
(後背地に事業所があり、流動客が多い)
・レストラン等の飲食店にできるだけ近い立地が良い
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【広域中心型立地、特化型立地における特徴】
・オフィス人口の多い立地=コーヒー専門店
・駅近待ち合わせ客狙い=談話室サロン風喫茶店
・若者の多い立地=パーラー風の近代的な喫茶店
・女学生や若いミセスの多い立地=洋菓子喫茶店
・文化人の多い立地=画廊喫茶店
・美術大学のある学生街の街=「美術館」と言う名の喫茶店
・大型量販店近くの立地=客層が主婦だけ(平日の不振に悩まされる?)
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駅前や駅ビルの、そば、うどん店は「日本的ファートフード」・・・・・
通勤・通学の目的地の駅に当たる立地では、朝、昼、夕と食べてくれるので繁盛するが、そうではなく背後地がベッドタウンで、朝ここから人が出て行って夕方か夜にしか帰ってこない駅前、駅ビルの店は売り上げ不振
(脱そば、うどん店を図らないとつぶれてしまう)
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最近は、都心部などのビジネスビルの中に出店しているケースも多い。
しかし、この場合、そのビルの利用者に限られるので売上高はすぐに頭打ちになるし、サラリーマンの退社後は商売にならないし、土曜日、日曜日や祭日などもあまり商売にならないので、経営は厳しく、家賃の払える売上高は難しく、決して良い立地とは言えないだろう。。。。。
(p.272)
そば、うどん店の商業立地
・1店当たりの支持人口2856人
・購買理由/味、値段
・近隣型メニュー例/ご飯の部、中華の部、甘味の部(幅広く展開)
・多くの店が、住宅立地を希望するが、この場合、人口密度が高いと言うことだけではなく、住民の所得水準が高いこと、そして会社などがあって昼間人口が適当にあること、商店街に面した通りに位置していることなどが良い立地
(人通りに左右される業種)
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【商店街「表通り」立地の場合における特徴】
・商店街などメインストリートの人通りの多い場所
(角地の方が出前用の通路位置の関係からも良い立地)
・横丁立地の場合は表通りから入ってから2軒目まで
・タクシー運転手が車を停め易い立地
・駅から見える立地
・ハンバーガーなどのファーストフード店に隣接している立地
・スーパーマーケットに面している立地
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【商店街「裏通り」立地の場合における特徴】
・朝夕「近道」利用が多い立地では、美味しい味と家族的雰囲気の店をつくると固定客が増えて、安定した売上を達成している例がある。
(しかしながら、夜間型飲食店が多い立地では、一般の客から敬遠される)
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裏通りでも、街路灯がある明るい通りで防犯上も大丈夫!と言う立地が良い